『劇場版 ファイナルファンタジーXIV光のお父さん』が、ギャガ配給にて6月21日(金)より全国公開が決定いたしました。本作は、息子である事を隠して父とオンラインゲームをプレイする日々を綴り、累計アクセス数が1,000万を超えるブログが原作。この連載はたちまち人気を集め、連載最終回がYahoo!ニュースで取り上げられるほど話題に。その後、SNSで絶賛の声が爆発的に広がり、ネットの世界を飛び出して書籍化が実現。さらに地上波でドラマ化もされた感動作が、スクウェア・エニックスの全面協力を得てついに映画化!
ずっとすれ違ってきた父子が、オンラインゲームの世界を共に旅する。しかし父は、それが息子であることを知らないー。実際に、息子が父親の本音を知るために計画をした一風変わった親子の感動作に、息子・岩本アキオ役に坂口健太郎さん、父・岩本暁役に吉田鋼太郎さんのW主演、そしてアキオの会社の同僚・里美役に佐久間由衣さん、アキオの妹・美樹役に山本舞香さん、アキオの会社の先輩・吉井役に佐藤隆太さん、アキオの母親役に財前直見さんと豪華キャストが集結しました。
そしてこの度、この豪華キャスト陣・監督登壇の完成披露試写会を開催いたしました。イベントでは、初共演の坂口健太郎さんと吉田鋼太郎さんの撮影秘話や、オンラインゲームを題材にした作品ならではのエピソードなど、ここでしか聞けないトークが盛りだくさんとなりました。

映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV光のお父さん』完成披露試写会概要
【取材日】5月23日(木)16:00~16:30※上映前のイベント
【会場】有楽町朝日ホール(〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目5−1 有楽町マリオン11F)
■登壇者:坂口健太郎、吉田鋼太郎
佐久間由衣、山本舞香、野口照夫監督、山本清史監督(ゲームパート監督)、マイディー(キャラクター)

満員の会場の中、MCの呼びかけで登場した豪華キャスト。主演で息子・岩本アキオ役を演じられた坂口健太郎さんが「こんにちは。とてもいい天気ですね。お日柄もよく。短い時間ですが、作品の良さを存分に語りたいと思います!」と、挨拶をすると会場から歓声が起こった。
主演で、父・岩本暁役を演じられた吉田鋼太郎さんが「坂口さんの挨拶の時には“健ちゃーん!”という歓声があったので、“こうちゃーん!”を期待していましたが・・」と話すと、「こうちゃーん!」と声が上がった会場は大盛り上がりに。吉田さんはその声に応えつつ、「嬉しいです。ありがとうございます。本当に素晴らしい作品なので楽しんでいただければと思います。」と話した。

アキオの会社の同僚・里美役を演じられた佐久間由衣さんは「本日は短いお時間ですが、上映前なので話せることを話せたらと思います。」と、アキオの妹・美樹役を演じられた山本舞香さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。短い時間ですが、楽しんで行ってください。」と、本作を手掛けた、野口照夫監督が「本日はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。僕はテレビドラマからの続投になるのですが、テレビ版のキャスト・スタッフの思いも受け継ぎながら、新たなキャストでこの作品を作り上げました。本日は宜しくお願いいたします。」と、本作のゲームパートを手掛けた、山本清史監督が「この映画特殊な形で出来上がっておりまして、この映画は沢山の人の協力のもと、出来上がりました。ここにはいないFFXIVのプレイヤーの皆さんやマイディーさんなどにも協力して頂いています。今日はそのみんなの代表としてお話しできればと思います。」とそれぞれ話した。
 MCからアキオを演じたことについて尋ねられると「最初に台本読んだ時は僕がゲームの世界に入ってお芝居するのかと思っていたのですが、それは違うということが分かり、ゲームという軸はあるのですが、父と息子のヒューマン的なものに気持ちが入り込みました。見ていただければわかると思いますが、僕と鋼太郎さんは劇中であまり言葉を交わさないんですね。なので、アキオがお父さんの背中を見ている眼差しとか、背中とか、セリフじゃないものを大事にしようと思いました。役作りとしては、実際にファイナルファンタジーをやらせて頂いて、すごく楽しかったです(笑)遊んでいるわけじゃないですよ(笑)あとは鋼太郎さんとお芝居をやる感覚は頭の中において演じていました。」と坂口さんが答えた。
続いて吉田さんは「テレビ版をご覧になっていた方もいらっしゃると思うんですけど、テレビでは僕の役柄を大杉漣さんがやられていて、僕の大好きな役者さんなので、“大杉さん、やらせていただきます”、という気持ちでした。ファンの方の気持ちを裏切らないように、一生懸命やるしかないなと思いました。健太郎と一緒で、脚本を読んだだけじゃなかなか理解できない部分もあったんですが、僕、実はゲームには馴染みが深くて、ゲーマーなので(笑)とうとう来るべきものがきたな、という気持ちでした。(笑)お話も、実話ということが信じられないくらい素晴らしくて、感動しました。」と脚本を読んだ際の思いを交えながら話した。

アキオの同僚でヒロインの里美役を演じられた佐久間さんに会社でのシーンの撮影の雰囲気を尋ねると「スタッフ・キャストみなさん、とても丁寧に現場を進めてくださり、アキオを応援したいという気持ちを軸にこの作品に参加しました。家族の話がメインなので、その周りで応援する人の気持ちを、役を通じて表現できればと思いました。坂口さんとの撮影は実質4日間で、私が一方的に坂口さんを観察させてもらっていました。(笑)」と話す佐久間さん。
ギクシャクしている父と息子を時にツッコミつつ、ふたりの関係を繋ぐという大切な役どころを演じ、実際に現場でも家族を繋ぐムードメーカー的存在だった山本さんに撮影現場での雰囲気を尋ねると「ムードメーカーだったんですか?嬉しいです!」と驚く山本さん。そんな山本さんに坂口さんは「本当の妹みたいだったんですよ。」と返すと、山本さんも「最後おんぶしてくれるくらい、甘えられるお兄ちゃんでした。」と現場での雰囲気を振り返った。役作りに関しても、「役作りはしていないですね。普通の女の子ってこんな感じなんだろうな、と思いながら演じました。劇中ではいっぱい食べています!」と話す山本さん。
野口監督にいまの気持ちを尋ねると「今日見て頂く方は本当に一番最初のお客さんなので、ドキドキしています。一番ドキドキするのが、プロデューサー全会一致でカットしろと言われたシーンがあったんですけど、僕は大人なので“わかりました”と言って、実は切っていないシーンがあります。そこで笑いが起きなかったら”監督やめよっかな、って思います(笑)」と驚きの発言に会場からもどよめきが起こった。登壇キャストからも「どのシーン?」との声が上がると、野口監督は「・・吉田さんが出ているシーンです。」と暴露。そんな監督の発言に吉田さんも驚いた様子だった。
続いて山本監督は「この映画は一昔前のCG映画みたいな感じなんですよね。でもこれは実際にスタッフがコントローラーを動かして、ゲームしている画面を切り取ったものになるんですよね。本当にただそこに残っているものを取っているようなものなんです。実写の撮影とほぼ変わっていなくて、どこまで伝わるか不安ではあります。」とゲームパートの撮影を振り返った。

劇中でお父さんはアキオからファイナルファンタジーXIVに誘われ、オンラインゲームの世界に熱中していくことから、登壇者に人生の中で熱中したものを尋ねると、「最近トレーニングしています。」と話す坂口さん。そんな坂口さんに吉田さんは「本当すっごいよ。」と、坂口さんの筋肉を触りながら反応。坂口さんも「筋肉は裏切らないです。そんな世界に入ってきました。」と熱中している様子を披露した。吉田さんは「お芝居をやるようになってからは仕事なんですが、その前、中学の頃とかはフォークギターが台頭してきた時代だったので、女の子にモテたいためにギターを引いて、バレーボールも女の子にモテるためにやっていて、中学の頃は女の子にモテることに熱中していました。」と話し、会場からも笑いが起こった。佐久間さんは「馬ですかね。乗馬にはまってしまって抜け出せないんです(笑)馬との戦いがあって、馬とのコミュニケーションが大事で、うまくいくと嬉しいし、うまくいかないと悲しいです。」と話すと、それに対し、坂口さんは「乗っている姿素敵そうですよね!」と合いの手を入れた。熱中しているものを尋ねられた山本さんは「ないですね・・・。家にいることが多いので、寝ること・・?寝れる時はずっと寝ていたいです。」と話し会場はさらに盛り上がりを見せた。

次にここでゲームパートを代表し、スペシャルゲストとして映画の原作者であり、ゲームパートの役者としても参加しているマイディーが登場。スクリーンに登場し、「うわーーっ!すごい人!こんにちは!僕、マイディーです!完成披露をやるって聞いて、ファイナルファンタジーXIV のエオルゼアを飛び出して、はるばるここ有楽町までやって来ちゃいました!こんなに沢山の人に僕たちの映画を観てもらえるなんて…感激です!」と話し、坂口さんを見つめるマイディーに会場からは笑い声が。そのあとマイディーから「皆さん!実写パートの撮影、お疲れ様でした。本当に素晴らしかったです。僕も皆さんに負けないように、一生懸命撮影がんばりましたー!ゲームパートもお楽しみに!<光のお父さん計画>が成功するように、どうか応援してくださいね!」と話すマイディー。
坂口さんは「久しぶりにお会いできて嬉しかったです。お互い頑張ったね!」と話し、「うん!」と続けて坂口さんがマイディーの声真似をすると、会場からはさらに笑いに包まれた。
最後に挨拶を求められた坂口さんと吉田さんは「さっき2人で決めて、一緒に話そうと思います。」と抜群の相性をここでものぞかせた。そこで話が始まると、「いざやるとなると難しいね。」としみじみと話す吉田さん。「いい映画だよね。」と言い合い、和やかな雰囲気になると、山本さんから「映画の見所言ってもらっていいですか?」とツッコミが。そんなツッコミに反応するかのように吉田さんが「実写の人たちとゲームの人たちが一つの映画で観れるというのが以外に斬新。初めて見るものになると思います。」と、「家族の話でもあるし、父親と子供の話であるというのも響くな、と思います。共感性が高いので色々な人に見て欲しいですね。」と坂口さんが映画のポイントを話した。2人のシーンに関しても、吉田さんが「僕と坂口さんの絡みはあまりないのだけど、実はすごく熱い演技合戦が行われているというところに気づく人はすごいです。」と見所を話し、坂口さんも「喋っていないのにクランクアップの日も本当に濃い芝居をしましたもんね。とっても不思議でした。観てよかったなと思ったら広めていただき、どんどんいろんな人に見てもらえたらと思います。」と話し、大盛況のままイベントは終了した。

STORY この人が死んだとき、泣いたりするんだろうか──自分が子供の頃から、何を考えているのか全く分からなかった父の背中を見て、心の中でそうつぶやくアキオ(坂口健太郎)。仕事一筋で単身赴任中だった父(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞めて家に帰って来たのだ。母と妹も一日中ボーっとテレビを見ている父を、遠巻きに眺めている。父の本音を知りたい、そんな願いに突き動かされたアキオに、ある計画が閃く。アキオの得意なオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の世界に父を誘導し、自分は正体を隠して、共に冒険に出るのだ。その名も〈光のお父さん計画〉!アキオは顔も本名も知らないゲーム仲間たちに協力を呼び掛け、励まされる。だが、この時のアキオは思いもしなかった。父に家族も知らない意外な顔があるとは──

監督:野口照夫(実写パート) 山本清史(ゲームパート) 脚本:吹原幸太
出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎
    佐久間由衣 山本舞香
 前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
 和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見
声の出演:マイディー役(アキオのゲームキャラ):南條愛乃 あるちゃん役(ゲーム内フレンド):寿美菜子 きりんちゃん役(ゲーム内フレンド):悠木碧
原作:「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」 マイディー 配給:ギャガ ©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 ©マイディー/スクウェア・エニックス