見ると1週間後に呪い殺されるという「呪いのビデオ」の恐怖を描いた、中田秀夫監督による映画『リング』(98)。ビデオテープを介して呪いが拡散されていくという衝撃的な設定は日本中を震撼させ、長い黒髪に白いワンピースをまとい井戸やテレビから這い出る“貞子”の姿は「日本で最も有名な怨霊」として全世代に知れ渡る存在となった。それから20年―、時代の変化と共に恐怖の形状を変えながら、常に日本のホラー映画界を牽引してきた『リング』シリーズ最新作『貞子』が、若手実力派女優として躍進著しい池田エライザをヒロインに迎え、中田秀夫監督率いる伝説のオリジナルチームの手で新たに映画化!5月24日より全国ロードショー致します。

この度、完成披試写会イベントを実施しました。池田エライザをはじめ豪華キャスト陣が登壇し、イベントは舞台上にもカメラを設置してライブ中継も実施。しかし突如カメラに“ある姿”が映り込み‥まさかの貞子登場ドッキリに、場内からは悲鳴、ゲスト陣からは恐怖のリアクションが!

<『貞子』完成披露会試写会イベント 概要>
【日時】 5月9日(木)18:30~※上映前のイベント
【場所】原宿クエストホール(東京都渋谷区神宮前1-13-14 3F)
【登壇者(予定)※敬称略】池田エライザ、塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、佐藤仁美、中田秀夫監督

会場のスクリーンには楽屋で控えるキャストたちから生配信で映像が!ハイテンションでカメラを構える清水さんを筆頭に楽しそうな様子を届けたキャストたち。そして楽屋から盛大な拍手で登場した、主演の池田エライザさん(秋川茉優役)、塚本高史さん(石田祐介役)、清水尋也さん(秋川和真役)、姫嶋ひめかさん(少女役)、佐藤仁美さん(倉橋雅美役)、そして中田秀夫監督。池田さんより「今日みたいな曇天にぴったりな映画です。映画は怖いんですが舞台挨拶は皆さんが幸せな気持ちになれるようにやらせていただきます!」と会場に集まった満員の観客へ挨拶がされました。

イベントの様子をキャスト自ら手持ちカメラで撮影、その様子も同時にライブ配信された本イベント。劇中で動画クリエイターの和真を演じた清水さんは慣れた様子でカメラを構えるも楽屋でのハイテンションとは一変たどたどしく「みなさんこんにちは・・みんなで頑張ります!」とライブ視聴者に向けてもコメントしますがキャスト陣からは「さっきと違う!」と総ツッコミが。
話題は映画について。Jホラーの金字塔である「リング」シリーズの主演のオファーを受けた時の気持ちを聞かれた池田さんは「私は本当にホラーが苦手なんです。『リング』を観てからその洗礼を受けて、ホテルではテレビに布をかけてしまうくらい・・台本を読むのにも2、3日かかってしまいました。でも読んでみると怖いだけじゃなくて、ヒューマンドラマがあって、そこに触れたいと思ったので勇気を出して挑戦しました。」と当時の心境を明かしました。さらに「びっくりするとか爆笑とかお芝居でやるって難しくて、技術的ことが通用しないので、自分を茉優のメンタルに追い詰めました。弟役の尋也くんが本当に私の弟に似てるんですよ。もし自分の弟がいなくなったらと、茉優にリンクさせて臨みました。」と、役に挑んだ思いを語りました。

本作では和真をサポートするウェブマーケティング会社に勤める石田祐介を演じた塚本さん。「『リング』の時が高校生だったので、まさにその頃はSNSなんてなくてVHSを使っていたので、本当に見たら呪われると思って怖かったし、そんな作品に20年後に出させていただけるなんて思ってなかったです。」と告白。さらに共演した池田さんの印象については「かっこいい!茉優という役もまっすぐでかっこよくて、池田さんが自分を追い込んで茉優になろうとしてるのがわかりました。」と撮影時のエピソードも明かしました。
茉優の弟で、貞子に呪われるきっかけをつくってしまう動画クリエイター・和真を演じた清水さんは「一人で自撮りで動画の撮影に挑戦しました。撮りながら演技するのは難しかったです。明かりの調整とか、向き変えたり戻したり、一人でずっとやっていました。」と自撮り動画撮影のシーンの苦労について語りました。

また、ともさかりえさん演じる放火事件の犯人の娘であり、謎の少女役で出演した姫嶋ひめかさん。本作で映画初出演で貞子との共演を果たした姫嶋さんは「世界的に有名な怨霊の貞子さんとの共演は怖くもあったし嬉しくもありました。」と可愛らしく話しホラー映画の舞台挨拶とは一変、その様子に癒される会場。共演した池田さんは姫嶋さんの演技について「ひめかちゃんは監督の演出をどんどん吸収していくので、1、2年後はどうなっちゃうだろう・・って思います。」と実力派新人子役の今後の活躍に期待を寄せました。
そして、『リング』『リング2』で同じ倉橋雅美として出演した佐藤仁美さんは「そういえば私生きてた!と思いました。」とオファーを受けた心境を明かし、「22年前の話で、22年後に同じ役をやるなんで今後ないと思います。やっぱり知ってても貞子は怖いです。気持ち悪い空気感があります。22年前と変わらない。」と変わらない貞子の怖さを熱弁。さらに久しぶりの中田組については「監督は全然変わってなくて、もううるさい!って思いました。(笑)本当によくしゃべる!」と明かし会場を沸かせました。

『リング』から20年、今作で再びメガホンをとった中田監督は、当時の“見たら呪われる”から“撮ったら呪われる”恐怖に進化したことに「『リング』を観たことがない世代に観て欲しいと思うので、貞子ワールドというか、原型は守りつつ、あの頃からデジタル時代に進化した、スピード感は意識しました。アナログとデジタルのハイブリッドです。」と20年ぶりにシリーズに臨んだ思いと、本作に込めたポイントについて明かしました。主演の池田さんについては「ホラー映画のヒロインに向いているフォトジェニックな容姿と、恐怖に立ち向かうキリッとした強さがありました。来て欲しいところに到達してくれる人でした。」とその演技を絶賛。その言葉を受けた池田さんも「監督に演出される前に一発でやってやろう!って思って撮影に臨んでいました!」と作品にかけた熱意を語りました。

本作のキャッチコピーになっている“この映画、容赦ない”という言葉から、容赦ない監督の演出について、「監督に負けないようにというか、現場に没入している監督を見てもっと上に這いつくばっていこうと思えました。」とその苦労を明かした主演の池田さん。
平成が終わり、ついに令和元年に突入した貞子。「きっと来る~」の貞子の代名歌にちなみ、令和時代にきっと来ると思うもの、をテーマに登壇者それぞれフリップで発表。「民族楽器」が来ると回答した池田さんは「私の趣味です!世界中にはいろんな楽器があって、好きな音の楽器を集めるのにハマっています。みんなにも挑戦して欲しいです!」と独自の目線で次のブームを大予想。果たして実現なるか?!
ここで作品について質疑応答が終わり、キャスト・監督揃ってのフォトセッションが行われようとしたその瞬間!会場の照明、スクリーンの映像が乱れ…、会場は騒然とする中、キャストの足元のパネルから貞子がダイナミックに登場!キャスト陣も突然の貞子の登場に驚愕し盛り上がりは最高潮に!貞子も揃って写真撮影が行われました。

最後に中田監督から「キャスト、スタッフと一生懸命作りました。皆さんに楽しんで観ていただけたら幸いです。面白かったら周りの人にも勧めてください。」と熱い思いが語られ、主演の池田さんからも「中田監督がメガホンをとり、佐藤仁美さんもご出演されていて、クラシカルなホラーの要素もあるんですが、今みんなが手に持っているスマホから忍び寄る恐怖を是非感じていただきたいです。そして、ホラーだけでなく、皆さんの中にあるホラーというイメージを更新するような要素も含まれています。いろんなことを感じて楽しんでください!」、そしてイベントは大盛況のまま幕を閉じました。
と、思いきや・・・スクリーンに突如映る不可思議に揺れる映像・・画面の淵に見えるのはカメラを握る生気のない白い指、揺れる画面が最後に写した撮影者、貞子の姿がー。。

<あらすじ>心理カウンセラーの秋川茉優(池田エライザ)のもとに、ひとりの記憶障害の少女が入院してくる。やがてその少女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江初子(ともさかりえ)が人知れず生み育てていた子供であることが判明。少女と真摯に向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始める―。
一方、WEBマーケティング会社に勤める石田祐介(塚本高史)の勧めで動画クリエイターとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)はアクセス数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうとその火災跡に忍び込むが、動画をアップしたのちに消息を絶ってしまう。茉優は拡散された動画を探し出し、再生してみると、和真の背後に長い髪の女が立っていて…

池田エライザ 塚本高史 清水尋也 姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ 佐藤仁美
原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊) 監督:中田秀夫 脚本:杉原憲明  配給:KADOKAWA ©2019「貞子」製作委員会   
【映画公式サイト】 sadako-movie.jp/【貞子公式Twitter】@sadako3d/【貞子公式TikTok】@貞子Official 【貞子公式Instagram】@sadako_diary