ナレーションを務めた室井滋さんが登壇!『山懐に抱かれて』
。この度、ドキュメンタリー映画『山懐に抱かれて』が4月27日(土)からポレポレ東中野にて公開となりました。それを記念しまして今回、29日(月祝)にナレーションを担当した室井滋さんと遠藤隆監督によるトークショーが開催されました。
日時:4月29日(月・祝)
場所:ポレポレ東中野
登壇者:室井滋さん(本作ナレーション)、遠藤隆 監督
27日(土)より公開されたドキュメンタリー映画『山懐に抱かれて』。公開を記念して、29日(月・祝)にナレーションを担当した室井滋さんと遠藤隆監督が登壇しトークショーを行いました。
本作は、岩手県田野畑村で、自らの手で山に牧場を切り拓き、四季を通じて牛を完全放牧し、草だけを餌に育てる“山地酪農(やまちらくのう)”を営む父・吉塚公雄さんを中心とする大家族を、地元・テレビ岩手が24年にわたり追いかけたドキュメンタリー映画です。まず遠藤監督より、「TV放送では<ガンコ親父と7人の子ども達>というタイトルで放送していたが、映画化に辺り、家族だけなく、大いなる自然に包まれて暮らしている家族という意味を込めて<山懐に抱かれて>というタイトルに変更した」 と語りました。続けて、牛をイメージしてご自身の衣装の中から白黒模様の洋服を来て、朗らかに登壇された室井さん。なんと20年前にそのTV放送を観ていたとのことを告白しました。「最初は“山地酪農”の意味も分からずに観ていたが、子供たちが学校に行く前に乳しぼりをして出かけていく姿や、幼子を世話する人もいないので猫が遊び相手になっていたり、とても今の時代とは思えない、酪農に家族全員で取り組む姿を、仕事から疲れて帰ってきた時に見て、胸がいっぱいに感激しました」と語りました。そして、それから吉塚一家の牛乳を取り寄せるようになり、そこから実に20年間牛乳を飲み続けてきた室井さん。だから映画化にあたりナレーションのお話が来たときは、ほかのお仕事のようになかなか冷静にできませんでしたと感慨深げにその胸のうちを語りました。
それからも、あんまり牛乳が美味しいので、TV番組などで吉塚一家の牛乳を紹介したりしたこともあったそう。ただ、吉塚さんとは牛乳をとっている関係だけで、特にコンタクトがあるわけではなかったそうですが、東日本大震災が起こった時に、心配になって一度、吉塚さんの奥さまとお話しされ、その時の状況をお聞きしたことを語りました。その時、宅配も一時中止になっていましたが、再開されたら、その後も変わらずに、また牛乳をお願いするようになったとのことでした。
加えて、先日放送された日本テレビ【news every.】の「トク4」コーナーで放送された特集《岩手の大家族 室井滋が酪農生活を体験》で、田野畑村を訪れて吉塚一家と初めて実際にお会いした室井さんは、その時のことを「何せ20年飲み続けていますから、初めてご家族のみなさんに会っても、他人とは思えない、親戚と会ったような気分でした」と語りました。その他、吉塚一家についてのエピソードは尽きぬようにお話しが続き、会場があたたかい雰囲気に包まれていました。
『山懐に抱かれて』はポレポレ東中野にて絶賛公開中。以降、5/10(金)、11(土)、12(日)には、吉塚一家の住む田野畑村で完成披露上映、5/24(金)よりフォーラム盛岡ほか全国順次公開となります。是非、足をお運びください。
作品概要
美しい岩手の自然を背景に綴る、酪農大家族の 24 年。
岩手県下閉伊郡田野畑村。5 男 2 女の子どもと夫婦、9 人家族の吉塚一家。
山を切り拓き、牛を完全放牧し、限りなく自然に近い環境で育む 安心安全の酪農“山地酪農”。
実現に困難を極めるその酪農に挑む、ひたむきな日々を、子どもたちの育ちと豊かな自然の四季とともに丹念に追いました。山懐に抱かれて、365 日 24 時間“いのち”と向き合いながら、愛情いっぱいに育まれるその「いとなみ」を、地元ローカル局“テレビ岩手”が 24 年にわたり独自に追いかけた、人気 TV ドキュメンタリーシリーズ待望の映画化。
監督・プロデューサー:遠藤 隆/ナレーション:室井 滋/2019 年/103 分/16:9/カラー/HD/日本/ドキュメンタリー
協力:日本テレビ系列 NNNドキュメント/製作著作:テレビ岩手/配給宣伝協力:ウッキー・プロダクション
テレビ岩手開局 50 周年記念作品/ http://www.tvi.jp/yamafutokoro/ ©テレビ岩手