『愛がなんだ』
好きと言えない、全ての人へ。
一途過ぎるアラサー女子の全力片思いラブストーリー。

直木賞作家・角田光代原作の傑作恋愛小説を映画化した『愛がなんだ』が、ついに劇場公開されたことを記念して、4/20(土)に東京のテアトル新宿にて公開記念舞台挨拶が行われました。

主演の岸井ゆきの、共演の成田凌、深川麻衣、若葉竜也、今泉力哉監督が出席いたしましたので、ご報告レポートをお送り致します。

<実施概要> 
■日時:4月20日(土)  9:30-11:32 上映回終了後
■会場:テアトル新宿(新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F)
■登壇者:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、今泉力哉監督

約200席の満席になった会場の観客に対して今泉監督は「昨日から劇場公開されて、色々な感想も耳に入ってきた。『刺さった』という人もいるようで、ちゃんとお客さんに届いていることがわかって嬉しい」と満面の笑みでコメント。大好きなマモルを一途に追いかける主人公・テルコ役の岸井は「原作と映画では役柄の描き方が違うので、原作未読の方は映画を観た後に原作を読んでみたら面白いかも」と述べ、テルコ唯一の親友・葉子役の深川も「これだけの個性的なキャラクターが出ているのに、誰も悪者に見せない展開が素敵。誰にでも共感できるのがこの映画の面白いところ」と本作についてのそれぞれの感想を述べた。
葉子に惚れるナカハラ役の若葉は「演じていて恥ずかしかった。それは自分と通ずる部分があるから。自分の全裸を見られているようで、セリフにしても『こんなことを言ったことがあるよなぁ』と思った」と自身が演じた役柄に共感。思い出のシーンを聞かれると「BBQの撮影で成田君がブヨに刺されてすげえ血が出ていた。自分も耳を刺されてものすごく腫れあがった」と苦笑していた。そんな若葉は深川から「寡黙で怖そうな人という印象を持っていたけれど、ナカハラ君と接していく中でけなげな人だなと。誰もが応援したくなる人です」とエールを送られると、「ありがとうございます!」と嬉しそうに返答。

突然、成田が撮影の裏側を大暴露する一幕も。岸井とのキスシーンを挙げて「一発OKだったけれど、岸井さんが監督のところに行ってコソコソと。そうしたら監督が僕のところに来て、ざっくりと説明すると『今のキスじゃ岸井さんは芝居ができねえ』と言われた」とそれに今泉監督は「そんな言い方はしていない!」と大慌て。でも「岸井さんからは『愛情がないのはわかるけれど、肉体すら求められていない気がする』と言われて、もう一度やってもらった。そうしたらものすごく熱量のあるキスシーンになってしまって『それは違う』と調整しつつやってもらいました」と劇中キスシーンの舞台裏を明かした。

最後に今泉監督は「内容が刺さったという人もいるし、すすり泣いたという感想も聞きました。泣かせたい、笑わせたいという意識のないささやかな演出だが、そこから何かを感じ取ってもらうというのが理想でした。それが届いたのが嬉しい。このキャストでなければ厳しかったはず」と登壇者に感謝。岸井も「この映画を完成させるために、キャスト・スタッフ一同頑張りました。映画は続いていくものなので、明日も明後日も劇場が満席になったら…と願います」と大ヒットに期待を込めた。

原作:角田光代「愛がなんだ」(角川文庫刊)
監督:今泉力哉  脚本:澤井香織、今泉力哉
出演:岸井ゆきの 成田凌 深川麻衣 若葉竜也 片岡礼子 筒井真理子/江口のりこ 
配給:エレファントハウス  コピーライト:©2019映画「愛がなんだ」製作委員会 公式サイト:http://aigananda.com/