『殺人鬼を飼う女』初日舞台挨拶、公開を祝し、キーアイテム “鮮血の赤ワイン”で乾杯!
この度、KADOKAWAとハピネットの共同製作によって、閉塞気味のこの映画界において「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイター達の感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』を立ち上げました。 記念すべきプロジェクト第一弾は4月12日より公開中の『殺人鬼を飼う女』。上質なサスペンス要素とエロティックで大胆な描写の中に、壊れそうな程繊細な純愛を描いた大石圭の同名小説を、1998年公開映画『リング』が大ヒットし、昨年公開された『スマホを落としただけなのに』 は興行収入18億円を超える大ヒット、さらに今年5月には『貞子』の新作公開を控え、現在黒沢清や清水崇らと並ぶ、Jホラー(ジャパニーズホラー)代表の一人と目されている中田秀夫監督がメガホンを取る。第一弾の本作主演は、日活ロマンポルノ45周年を記念した「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」人気作の1つ『ホワイトリリー』(中田秀夫 監督)で主演を務めた飛鳥凛。本作で中田監督と再タッグを組み、その存在感と確かな演技力を存分に発揮しています。
本作では、幼少期に義理の父から受けた悍ましい虐待が原因で複数の人格を持つキョウコを飛鳥が演じる。別人格を作る事で自身を守ってきたキョウコの中には3つ人格が生まれた。主人各含めた人格を4人の女優陣でミステリアスかつ官能的に演じ分けた問題作がこの度、晴れて初日を迎えました!そして中田秀夫監督をはじめ、3人格を演じた飛鳥凛、大島正華 、松山愛里に加え、キョウコにとって憧れの小説家であり、奇妙な人格に翻弄されていく田島冬樹を演じた水橋研二とキョウコの母親であり、強烈な毒女、櫻木友香里を演じた根岸季衣らが集結し、初日舞台挨拶を行いました!上映後だからこそ話せる完全ネタバレのぶっちゃけトークや本作の魅力である濡れ場シーンについての㊙トークなどここでしか語られることのない内容が沢山飛び出した!!
『殺人鬼を飼う女』公開初日舞台挨拶 概要(上映後イベント)
【日 程】4月12日(金)
【場 所】 テアトル新宿 (新宿区新宿 3-14-20 新宿テアトルビル B1F)
【登壇者】飛鳥凛 、水橋研二、根岸季衣、大島正華 、松⼭愛⾥/ 中田秀夫監督
この度、本作の公開を祝し、初日舞台挨拶をテアトル新宿にて行った。
平日のレイトショー終了後のイベントにもかかわらず、客席は満員御礼!上映が終了した場内からは大きな拍手が巻き起こった。ラストシーンの興奮冷めやらぬ会場の中、イベントはスタートした。
まずは主演の主人格で、ギャルソンのキョウコを演じた飛鳥凛、キョウコの隣人であり、憧れの小説家、田島冬樹を演じた水橋研二、キョウコの内に潜む別人格をそれぞれに演じた、大島正華、松山愛里らが登壇!先程までスクリーンで濃厚なシーンの中にいたキャストたちの登場は大きなどよめきが!そしてなんとキョウコの母を演じ、強烈な毒母っぷりを披露した根岸季衣がなんと客席から登壇!実は本編を観ていたというプチサプライズに客席は驚きの表情が隠せない。本作で中田監督と映画、ドラマも合わせ3度目のタッグとなる飛鳥凛は「皆様と初日という日を一緒に迎えられてとても嬉しいです。今日はよろしくお願いいします」と挨拶し、本作のイベント初登場となる水橋は「本日はどうもありがとうございます。」と挨拶。プチサプライズで会場を一気に盛り上げた根岸は「ありがとうございます。監督にも“根岸さん全部ハイテンション”とこのタイトル(ハイテンション・ムービー・プロジェクト)にふさわしい役をやらせていただきました。」と満足げに挨拶。
そしてキョウコと愛し合うレズビアンの人格、直美を演じた大島は「本日は本当にありがとうございます。今日はよろしくお願いします」と続け、キョウコとは正反対の性格でビッチのゆかりを演じた松山は「自由奔放なゆかりをやらせていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶。中田監督は「ご来場ありがとうございます。実は僕も本日前半部分鑑賞してました。劇中“ハッピーバレンタイン”というセリフがありますが、ちょうど去年のバレンタインの時くらいに皆で熱く、戦い作り上げた10日間でした。お楽しみいただけたら幸いです。」と観客への感謝も含めた挨拶に。一言挨拶が終わると公開初日を祝し、赤ワインで乾杯することに!赤ワインといえば本編にも登場するキーアイテム。作品に合わせるならば、まさに“鮮血のワイン”!そしていよいよ中田監督が「劇中にちなんで僕の鮮血一滴ずつ入れてますのでお味わい下さい」とジョークを交えた音頭を取って乾杯!特に飛鳥のワインを飲む姿は本編にも登場し予告編にも使用された、衝撃シーンを思わせる、、。ワインを飲みながらリラックストーク!そして・・なんとテアトル新宿50年の歴史上ワインを飲みながらの舞台挨拶は史上初!!まず公開初日を迎えた今の率直な気持ちを聞かれると、「最初お話しいただいた時はハイテンションというくくりじゃなく、日活出身ということもあり2年前に参加したロマンポルノ・リブート・プロジェクトの延長といったところでした。ちょうどこの作品公開の2か月ほど前にここからすぐ近くの映画館で大映女優祭というのをやってまして、約30本中12、3本拝見したのかな。そこから何かサスペンスフルなところ、かつ官能的な感じを作りたいと思ってて、昔の60年代の匂いを入れられたかなぁと思いながらさっき後ろで観てました」と着想から完成までを振り返った中田監督。飛鳥・大島・松山は完成披露時にまとった真紅のドレスに触れつつ、今回の春らしい装いについて話題が上がると。大島「ひとりひとりキャラクターが出てる(笑)」、背中が大胆に空いたセクシーなラインの黒いドレスを着用した飛鳥は「春かぁ。テーマはセクシーかと思ったんだけど。。」、大島「セクシーな春な装いだね(笑)」などお互いの衣装について感想を述べた。初日を迎えての気持ちについては「あっという間で。。」と一同。「こないだの完成披露試写会でやっと実感が湧いたというか、やっと届けられるという実感が湧きました。今日が楽しみで楽しみで」と嬉しそうに語る飛鳥。大島も「分かる。映画になるんだっ!」と興奮を隠せない様子。「あの怒涛の撮影期間をここ1、2週間を“あったあった”って思い返してました」と壮絶な撮影だったことを伺わせた。松山「1年以上前だけど今話しててもそんな感じしないよね」と人格を演じ分けた3人の仲の良さも伺わせた。続いて水橋は会うたびに人格が入れ替わる女性を一手に受け止めるという難解な役を演じてみての気持ちや撮影現場の雰囲気を聞かれると「でももうそのままですね。本当に皆さん(人格)が変わってくださるんで(笑)それをそのままリアルに感じられればなぁと思ってました。現場も僕を壁みたいにして入れ替わったり、カメラマンとかも含めて皆での共同作業でしたね。」と語ると、共演者からは「あった、あった!」と懐かしむ声が。続いて母友香里を演じる上で根岸は「撮影期間が短かったので、撮影前にリハーサルがあるのは非常にありがたかったです。頭もプリンにしようとか、たばことかガムとか自分で持ち寄って手数を増やしたので大変でした。」続けて「彼女(飛鳥)殴れば殴るほど良い顔するんですよ!」と飛鳥の演技をベタ褒め。殴るのを止めに入った田島を演じた水橋は「止めるのが大変でした(笑)根岸さんとは10年以上お付き合いがあって僕のお母さんの役とかもやっていただいてるんですが、昔と変わらずエネルギッシュで嬉しかったです」とコメント。一方飛鳥は「お母さん(根岸)のことが本当に怖くて、震えと涙が止まらなかったり、殴られるシーンも当たってないので、痛くないのに心臓が押しつぶされるくらい痛みを感じて・・あのシーンは辛かったです」と根岸の迫真の演技に圧倒されたことを語った。そして上映後ということもありラストの観客の度肝を抜いた男:1、女:3の前代未聞の濡れ場シーンについても伺うことに!企画の段階から「R18+OK」と作品への意気込みについて「R15などではカットされてしまう際どい描写が撮れたということについつい熱くなってしまう。愛を描くということは性愛を描いてもいいのではないか。全てを描くということを堂々とやろうと思った」と監督が熱く語る。そして話題はラストシーンの過酷さに・・大島が「何回かツリました、背中とか(笑)」と無茶な態勢での撮影だったことを明かし、ヌードになる撮影の際に、カメラを回す前の控えの時間中女優陣はバスローブを羽織らなかったというエピソードに水橋は「いや、本当に皆さん潔くて・・笑僕はひたすら上か監督の顔を見ていました。笑」と本作の現場ならではのエピソードで会場の笑いを誘った。そしてグラスのワインが空になると共に舞台挨拶は終盤に「この日この場所からたくさんの人がこれから観ていただけると思うと嬉しくて仕方がありません。今回キョウコ役を演じさせていただいて、幸せってひとつじゃないんだなって、自分なりの幸せを見つけるというか。そういう何かパワーのようなものを受け取れました。
そしてキョウコという役を通してこんなに素敵な共演者の皆様にも出会えて・・色んな気持ちが混ざり合って、今涙腺がヤバいです(笑)本当に幸せです。劇場でまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました」と目を潤ませながら飛鳥は挨拶した。
続けて中田監督は「この作品の編集中にプロデューサーから“この作品は怖くなりたいの?悲しくなりたいの?と言われ、どっちでもありたいと思い、悲しさの中に怖さも秘めてるようにできたかなと今日改めて作品を見て思っています。皆さまが感想を上げてくださるの楽しみにしております。今日は本当にありがとうございました」と感謝と共に舞台挨拶を締めた。ついに謎に包まれたベールがはだけ、中田監督が自信を見せ、キャスト達にとことん愛された本作は初日を迎えた。
飛鳥凛 /水橋研二/大島正華 松山愛里 中谷仁美 / 根岸季衣
監督 中田秀夫
原作 大石圭「殺人鬼を飼う女」(角川ホラー文庫) 脚本 吉田香織 / 音楽 坂本秀一
製作 KADOKAWA ハピネット / 制作プロダクション ツインズジャパン/ 配給 KADOKAWA
(C)2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会 R18+