4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにてパオロ・ジェノヴェーゼ監督『ザ・プレイス 運命の交差点』が公開となります。本作は、前作『おとなの事情』で巧みなワンシチュエーションコメディを披露、日本でもスマッシュヒットを飛ばしたパオロ・ジェノヴェーゼ監督による最新作。アメリカの大ヒットドラマ「The Booth~欲望を喰う男」(11)を原作として、2018年イタリア・アカデミー賞7部門ノミネートや、第12回ローマ国際映画祭クロージング作品に選出されました。

この度、公開に先立ちまして4月2日(火)に先行特別試写会を開催いたしました。トークゲストには、占星術研究家の鏡リュウジさん、映画パーソナリティのコトブキツカサさんが登壇。観客の想像力が試される本作を、それぞれの視点から読み解いて頂きました。

『ザ・プレイス 運命の交差点』トークイベント付き先行試写会
■日時:4月2日(火) ■場所:日比谷図書文化館
■登壇者:鏡リュウジさん(占星術研究家)、コトブキツカサさん(映画パーソナリティ)

4月2日(火)に公開に先駆けて行われた特別先行試写会では、鏡リュウジさん(占星術研究家)、コトブキツカサさん(映画パーソナリティ)が登壇した。まず、映画の感想を問われるとコトブキさんは開口一番「僕はこの映画の監督パオロ・ジェノヴェーゼの前作『おとなの事情』が大好きで、その年のベスト10にも入れた作品。なので、この作品が楽しみで仕方なかった」と語った。続けて「『おとなの事情』がコメディでもあり、サスペンスでもあり、喜劇でもあり、悲劇でもあるという非常にうまく出来た作品だったが、今回も前回と同様に脚本が素晴らしくさ唸った」と興奮気味に語った。鏡さんも「カフェが舞台のワンシチュエーションなのに全く飽きずに観ることができる。たくさんの登場人物たちの人生が後半から重なりあっていく様が見事だった」と続けた。
加えて、登場人物たちが願いを叶える “謎の男”を巡って2人はそれぞれの解釈を披露。まずはコトブキツさんより「人の欲望を叶えることができるのはまさしく神の所業。だが、人の欲望を叶えることによって、悪事を働かせる。それは天使でなく、堕天使、悪魔でもあるという解釈もできる」と語った。それに続く形で、鏡さんも「この映画で、自分の欲望を語らないのは、この男と、カフェにいる(サブリーナ・フェリッリ演じる)ウェイトレスのアンジェラ。この女性が後半、重要な役割を果たすが、アンジェラとは“天使”のこと。この映画は実は、悪魔と天使を巡る寓話なのでは?」と自身の仮説を語った。続けて、お客さんからの質問で「後半で謎の男がリンゴをかじる意味は?」と問われると鏡さんが、「リンゴは、聖書にある通り、禁断の象徴。また愛や欲という意味もある。切ると種が五角形になっていて、これは金星の軌道の形。この作品は、欲望と救済を巡る話だと思う」と占星術研究家らしく締めくくった。
この映画の結末は観る人それぞれにある。想像力が試されるワンシチュエーション101分。是非、あなた自身の目でその結末を確認して欲しい。『ザ・プレイス 運命の交差点』は4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて公開。

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監督・脚本:パオロ・ジェノヴェーゼ『おとなの事情』
出演:ヴァレリオ・マスタンドレア、マルコ・ジャリ―ニ、アルバ・ロルヴァケル、サブリーナ・フェリッリ
2017年/イタリア/イタリア語/101分/カラー/シネスコ/5.1ch/DCP
原題:The Place 字幕:椎名敦子 後援:イタリア大使館 特別協力:イタリア文化会館
配給:ミモザフィルムズ 宣伝協力:佐々木瑠郁、岩井秀世 © 2017 Medusa Film SpA .  URL:theplace-movie.com
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4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!