アカデミー賞® メイクアップ&ヘアスタイリング賞部門受賞!
ゴールデン・グローブ賞 クリスチャン・ベール 主演男優賞受賞!
   
「政治家のたった一言で世界が変わってしまうかもしれない。今だからこそ、日本人が見るべき映画だ!」

クリスチャン・ベール主演×アダム・マッケイ監督×ブラッド・ピット製作の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15‘)チームが再集結したアダム・マッケイ監督最新作は、2019年4月5日TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショーいたします。

本作は、ジョージ・W・ブッシュ政権(2001-09)で、アメリカ史上最も権力を持った副大統領、ディック・チェイニーを描いた社会派エンターティメント。監督は『マネー・ショート』で、第88回アカデミー賞「脚色賞」を受賞、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・脚色賞の主要5部門にノミネートされ世界中からその手腕を認められたアダム・マッケイ。製作はプランBエンターテインメントが手掛け、代表であるブラッド・ピット本人がプロデュース。出演はチェイニー副大統領役には、業界引く手数多の実力派俳優で『ダークナイト』、『アメリカン・ハッスル』などで知られるクリスチャン・ベール、チェイニーの妻役には『アメリカン・ハッスル』、『メッセージ』のエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役に『フォックスキャッチャー』、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレル、ブッシュ大統領役に『アイアンマン2』、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルなどオスカー候補常連の超豪華キャストが大集結!
主演のクリスチャン・ベールは、本作でも大幅な肉体改造を行い、体重を約20キロ激増し、髪を剃り眉毛を脱色するなど、チェイニー役へのアプローチは今回も完璧。見事な演技で魅了し、ゴールデングローブ賞では、主演男優賞を受賞。この度、賞レースの最終戦となった第91回アカデミー賞でも、メイクアップ&ヘアスタイリング賞部門を受賞!アメリカ史上最強で最凶な副大統領チェイニーの裏側を描く前代未聞、仰天の実話!
この度、ジャーナリストの堀潤さんによるトークイベントを実施!ディック・チェイニーについて、9.11当時のアメリカや世界の様子、そしてその後のイラク戦争やIS、シリア内戦などでのメディアのプロパガンダ戦などについて、ニュースを読み上げているからこそ見える情勢をアツく深く語って頂きました!

ディック・チェイニーのお面を手に、大きな拍手で迎えられ堀潤さんが登場!「もう、そっくりでしたよね。ライスさん(役)とか、あまりにも似過ぎていて悶絶しましたし、ブッシュさんは誇張された形で似ていてびっくりしました。最近見た政治映画の中では一番起伏に富んでいて映画の投げかけるメッセージがあって、驚かされて、感情を揺さぶられる作品だと思いました。監督含め構成もさすがだなと思いました。」

9.11の時、堀さんは何をしていたか?という質問に対し「(NHKに入社して)一年目の新人でした。岡山放送局にいたんですが、地元の地銀がツインタワーに支店を構えていたことがわかったので安否を確認したりと、局内はてんやわんやでした。東京に戻って8年勤務し、その後半は経済国際ニュースを担当していたんですが、日本人は海外のニュースの関心が低くて、その状況は今もあまり変わっていないように思います。希望は若い世代なんです。BBCが日本語サイトを開設したんですが、理由を聞くと「(日本の)若い世代が海外ニュースに目を向けることがわかった。」と言うことなんだそうです。BBCは当時、イラク戦争を振り返ったんですよ。公共放送人として羨ましいと思いました。その中で日本の報道機関は2010年代に国際情勢が動いていく中で、感度を上げて行けなかったのか?という思いもありますね。なので、チェイニー副大統領を描く映画ができて、ちゃんとアカデミー賞も取って、みんなが知るきっかけになったというのは素晴らしいことだと思います。今だからこそ日本人が見るべき映画だと思いますね。

映画を見ていると、いいですか、あなたに言っているんですよ!と指をさされている気になる。基本的に、この映画は風刺画のように、ちゃかして笑いながら刺していく。でも最近テレビなどでも風刺画はやらないですよね。クレームくるから実在しているひとをちゃかしたりできないんです。誰もやるなと言っていないのに自分たちで窒息している気がする。」

日本でこう言う映画をつくるとしたら?という問いに、「今は菅(義偉)官房長官の話が見たいですね。メディア人の会食とか!昔、こんな面白い話があったんです。消費税がまた近々上がると思いますけど、初めは3%でしたよね。この3%ってどう決めたと思いますか?消費税の議論は1970年代からあったんです。少子高齢化に対応するためには広く集める税金が必要だと。竹下登(故人)さんが小売店業界の代表だった方に相談をしたんですね。その方はスーパーでは値上げは大打撃なので、1%だったら良いと言い、竹下さんは5%と言い張った。その時、鶴の一声を欲したのが金丸信(故人)さん。金丸さんは「2ずつ譲れ。3%からスタートだ!」と一声言ったらしいんです。この話を聞いた時に思いましたね。こうやって、政治家のたった一言で、世の中の設計が変わるんだ。ということを。なので、今だったらこの映画のチェイニーのように、菅さんの話を見て見たいと思いました。」

堀 潤(ジャーナリスト/キャスター)
1977年生まれ。
元NHKアナウンサー、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター。2012年米国ロサンゼルスのUCLAで客員研究員、日米の原発メルトダウン事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」を制作。2013年、NHKを退局しNPO法人「8bitNews」代表に。現在、TOKYO MX「モーニングCROSS」キャスター、J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー、毎日新聞、ananなどで多数連載中。