「美しすぎる海女さん」「美しすぎるタクシー運転手」……など、「美しすぎる~」という存在が話題になっている今、「美しすぎる議員」をフィーチャーした映画『美しすぎる議員』(3月16日より下北沢トリウッドにて公開ほか全国順次)の完成披露試写会が3月14日(木)に開催されました。

見せられているものは真実なのか、偽物なのか。インターネットの発達によりあらゆるものの裏側が暴かれ、また反面、真実がより分からなくなっている中、“本当に大切なものを見つけることの大切さ”を伝える映画が完成しました!

3月14日(木)
11:35頃~12:00頃  舞台挨拶

登壇者: 川村ゆきえ、聡太郎、内藤忠司、秀吉(主題歌)、五藤利弘(企画・監督・脚本・編集)
会場:ユーロライブ 

“美しすぎる議員”田中愛役の、『気球クラブ、その後』(監督:園子温)で女優デビュー以降、数々の映画・ドラマで活躍する人気グラビアアイドルの川村ゆきえ、「仮面ライダー ゴースト」ジャベル役で人気となった、カメラマン役の聡太郎、市議会議長役の内藤忠司、主題歌を担当する秀吉、五藤利弘監督(『レミングスの夏』、『花蓮~かれん~』)が登壇しました。ぜひご掲載ください。

企画・監督・脚本・編集を務めた五藤利弘監督は、ビデオカメラを持参して登壇し、本作には市議会議長役でキャストとして出演した、内藤忠司監督(大林宣彦監督の『さびしんぼう』などの共同脚本家)にカメラを回してもらいながら、「こうやって現場も撮ってもらっていました」と実演し、「本作のサブタイトルは『カメラを止めるな!』です」とジョークを飛ばしながら始まった舞台挨拶。

本作のタイトルは『美しすぎる議員』という、一度聞いたら忘れられないキャッチーなタイトルですが、美しすぎる議員についての映画を作りたいと思ったきっかけを聞かれた監督は、「親しくしていただいている町議会議員さんがいらして、4〜5年前に町を案内してもらったことがあって、『あぁ、こんな綺麗な方とこの町に住めたらいいな』と思った、という不純な始まりだったんですけれど、2年前に「このハゲー」事件など、僕らが作るフィクションよりも、実際の政治家のみなさんの方が面白いと思ったので、僕らは負けちゃいられないなと思いました」と話しました。

美しすぎる議員役に川村ゆきえさんを起用した理由については、「こんな方が議員でいたら、みなさんすごく親しみを持つのではないかなとお願いした」と話しました。当の川村さんは、「タイトルのインパクトがあり、『美しすぎる?いいんですか、私で?』というところと、『議員さん?(演じるのが)難しそうだな』というのと、『ドキュメンタリー風?どうなっちゃうの?』という驚きがたくさんありました。田中愛は元タレントという設定で、自分自身の表情などを活かせたので、すんなりと役に入ることはできました。」と話しました。

美しすぎる議員の裏の顔を暴きたいと執拗に追いかけるドキュメンタリーディレクター役の青柳尊哉さんと、カメラマン役の聡太郎さんは、お芝居もしながら、カメラも回さなくてはいけないという大変な現場だったけれど、聡太郎さんは、「とにかく美しすぎる川村さんを美しく撮ろうと思いました」と話し、何かアドバイスをしたか聞かれた監督は、「カメラを止めるな!」とアドバイスしたと話し、会場を沸かせました!聡太郎さんは、「美しさのあまり、ズームアップしまして、本編でやたらズームアップしてるなというカットがあったら、それは僕が撮ったカットです」と白状しました。

内藤さんは、本作では市議会議長役ですが、「市議会のシーンにいるエキストラの方々は、実際の取手市の議員さんたちなんです。現場に入るとすぐ一段高いところに乗せられて、議長はどういうことをするのかと色々レクチャーを受けました。川村さんが現場に入られて、いきなり撮影が始まりまして、私は高いところから川村さんを見ていまして、撮影が終わって、川村さんとお話しできるかなと思ったら、『お疲れ様でした。駅までお送りします』と言われて、話ができなかった」という裏話をして、会場を笑わせました。

今日配信を開始した主題歌を担当した秀吉さんは、本作の脚本と完成前の映像を見て、主題歌『デクノボー』を書き下ろしたとのこと。「映画を見た後に、どんな曲が自分から出てくるかなと思って歌い出したら、一番最初にサビの部分が浮かびまして。それが、『そよ風に打たれて、全部なくなってもこの一個だけ残ればいいぜ』みたいな感じなんですが、自分の中で宮沢賢治さんの『雨ニモマケズ』の文章とリンクしまして、『ミンナニデクノボートヨバレ』という一節が自分の中の感覚と近かったので、『デクノボー』というタイトルにしました。本作には、川村さんたちの表情の強い部分や弱い部分など色んな部分があったと思ったので、力強いロックの演奏だけれど、メロディーはちょっと切ないところも気にしていただけると有難いです」と話しました。

「ご自身に『●●すぎる』と形容詞がつくとしたら、どういう形容詞がつきますか?」と聞かれ、川村さんは、「(キックボクシングをやっているので)パワフルすぎる女優」、聡太郎さんは「毛深すぎる俳優。脱ぐとすごいんです」、内藤さんは「暇すぎる監督」、秀吉さんは、「歌詞を飛ばしすぎる歌手」と告白しました。

美しさの秘訣を聞かれ、「食べたいので、食べるために運動したり、ビタミンをフルーツで取ったりとか気をつけています」と話した川村さんは、「今後議員になることは?」と聞かれ、「ちょっとやだー。タレントより私生活がないように感じました。ちょっと私にはできそうにもないので、田中愛さんを応援してください」と観客に訴え、舞台挨拶は終了しました。

■あらすじ

「美しすぎる議員」として世間で話題の元人気タレントの田中愛(川村ゆきえ)は、ひたすら地域密着型で懸命に日々奮闘していた。
そんな愛を、ドキュメンタリーディレクターである村上一朗(青柳尊哉)が取材にやって来る。
最初は単なるインタビュー映像だったが、村上のインタビューの方法は徐々に度が過ぎてゆく。四六時中愛を監視するかの様になり、「清くて美しい政治家」としての愛の姿に疑問を抱いている村上たち取材側は、愛の裏の顔を暴きたいと執拗に仕掛ける。
愛は常に老若男女に対して親身で、献身的に接していた。
忖度!セクハラ!経歴詐称?真実はどこに?!
愛はとにかく真っ直ぐだった。
取材を通して、村上の心にはいつしか変化が表れる。
真っ直ぐな人間を前に、村上は何を見たのか。
そして愛は、本当はどんな人間なのか……。

川村ゆきえ 青柳尊哉
聡太郎 内藤忠司 大桃美代子 真中乃亜 堰沢結衣
城之内正明・鈴木トシアキ・高崎佳代・青山マリア・片山享・沖正人・山本真由・清野りれ・椋田涼・中村史彦・廣川真菜美・高橋美波・さいださだこ・わかばかなめ・佐藤ザンス・雑賀克郎・山崎和哉・宮崎恵治・高田舟・双松桃子
川口和宥・塩田将大・志城璃磨・一之瀬友美

企画・監督・脚本・編集:五藤利弘  エグゼクティブプロデューサー:岡田政和 
プロデューサー:伍藤斗吾  協力プロデューサー:城之内景子・小林良二・狩野善則
撮影監督:藍河兼一  録音:吉方淳二・廣木邦人  整音:宋晋瑞 音楽:松本龍之介
ヘアメイク:岩橋奈津子  制作担当:谷口昭仁  助監督:森山茂雄 
主題歌:「デクノボー」秀吉(sirosiba record.)作詞・作曲 柿澤秀吉
協力:取手市・取手市フィルムコミッション・Yプロダクション・株式会社シャイン
制作プロダクション:One Scene    企画協力:有限会社ブレス   
配給・宣伝:渋谷プロダクション    ©映画「美しすぎる議員」製作委員会
製作:映画「美しすぎる議員」製作委員会(エニシムホールディングス株式会社・One Scene)
公式サイト: http://utsukushisugirugiin.com   公式Twitter:@utsukushisugir2