トロント国際映画祭で<観客賞>受賞を皮切りに、第76回ゴールデン・グローブ賞で最多3部門を受賞し、アカデミー賞にも作品賞を含む5部門へのノミネートが発表された『グリーンブック』。
差別が色濃い時代、黒人用旅行ガイドブック<グリーンブック>を頼りにツアーへ旅立った、ガサツで無教養だけれど人間的魅力に溢れるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)とインテリな黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。異なる世界に住むふたりの壮大なズレに笑い、気づけば互いを理解しあっていく様子に胸を熱くなり、最後には爽快な感動を呼ぶ、実話に基づくヒューマンドラマです。

思わず口ずさんでしまうロックも無く、派手なCGも無く、巨悪と戦うこともなく、歴史上有名な人物が登場する訳でもない。ただひたすら“おじさん二人が旅をする”という地味な作品ながら、まさかのアカデミー最有力に躍り出た『グリーンブック』。というわけでこの度、先日「宣伝隊長」に就任した“仲良しおじさん”である石原良純&長嶋一茂と、一般のおじさん50名による「おじさん試写会」を開催致しました。

イベント概要
名称:『グリーンブック』公開記念!
宣伝隊長 石原良純&長嶋一茂 おじさん特別試写会
日時:2月19日(火) 16:45~17:15
場所:ブロードメディアスタジオ試写室
登壇者: 石原良純、長嶋一茂

本編終了後、観客であるおじさん達の感動冷めやらぬ中、石原良純と長嶋一茂が本作のポスターでも印象的な車の書き割りを持ってドライブ風に登場。書き割りの車に仏頂面の長島に、「一茂さんが機嫌悪くなるから〜!」とフォローする石原と、冒頭から息のあった様子を見せた。約50名のおじさんを前に「部屋の雰囲気がおじさん臭いですね」と、早速笑顔で毒を吐く石原。この日は石原が主人公で用心棒のトニー、長嶋が天才ピアニストのドクターをイメージした衣装ということで、「ミスキャストだよ!武闘派は一茂さん!」と猛抗議すると、長嶋は「天才でピアニストっていうのがいいよね。クレームは先に言わないと」と自身の役所にご満悦。石原は「殴り合ったら負けるよ、絶対。どっちかというと守ってもらうのは僕だから」と笑いを交えながら愚痴が止まらない。そして、アカデミー賞大本命といわれている作品の宣伝隊長に選ばれたことについて石原は、「おじさんの映画をおじさんが宣伝して大丈夫なのかな。友情の話だから、おじさんにこだわらないほうがいいんじゃないかな」と、本作が年齢に関係なく楽しめる映画であることをさりげなくアピール。過去、アメリカに住んでいたことのある長嶋は「1960年代の白人と黒人の友情という物語にびっくりした。当時は野球場にも黒人専用観客席があった時代。今の感覚とは全然違う」と、トニーとドクターがただ仲良くなるだけではない物語の深さについて語った。そして“友情”について「この映画には信用とか信頼とか、今の時代に欠けているフレーズがある。この歳になると新たに友達を作りたいとは思わないけれど、距離感とかを再考する必要があるのかなと思った。良純さんは仕事と割り切っている部分もあるし」と長嶋節で、最近の石原との“仲良し”イメージをばっさり。石原も「僕たちは同業者なので、一緒に山を登っている感じ。途中で一緒になることもあるけど、バディを組んでるわけではない。楽しそうにやってるな、とそれぞれのやり方を認め合える関係」と、大人の友情に大切な距離感について述べた。
そして、本作が主人公トニーの息子であるニック・バレロンガが企画をしているということで、もしもそれぞれの父親が映画化された場合のキャスティングについて問われると、二人とも急に無言に。石原慎太郎を演じるキャストについて長嶋が「あなたがやればいいんだよ。こっちは野球が下手な人は無理だから。あ、あなたがやればいいんだよ」とまさかの無茶振り。石原が「いやいや!キャッチボールがひどいから」とい答えると、じゃあ「無理だな」とあっさり撤回。結局キャスティング案は出なかったものの、「誰も当てはまらないから慎太郎であり、茂雄なんです」と長嶋が父たちの偉大さについて語った。
最後に、24日(日)(米国現地時間)に発表となるアカデミー賞授賞式の予想を聞かれ、石原は「作品賞にノミネートされた部分は、歴史的背景とか楽しいストーリーとか、いろんな要素がうまいこと配分されてるってことなんだろうね」、長嶋は「もちろん作品賞を獲っとほしい。獲れるものなら!」と回答。宣伝隊長就任時に撮影したCMの現場では「作品賞は『ボヘミアン・ラプソディ』!」と答えた二人だったが、石原は「特定の作品は挙げません(笑)!絶対に誰もがじわっと心温まって、人と触れ合いたくなる映画です」、長嶋は「これさ、トランプ大統領は観たのかな。偏見を持ってるから、大統領が観るべきですよ」とコメンテーターらしく鋭い意見を入れつつ「SNSで友達が1,000人いるとか否定はしないですが、触れ合って、寝食を共にして、そこから得られるものはネットからは無理。人間と人間はこんなに熱い血が流れているんだというところを若い人にも観てほしい」と、最後は宣伝隊長として『グリーンブック』を応援するコメントで締めた。

また、本イベントをもって、石原良純&長嶋一茂出演のTV CMが解禁となります。本編と同様の車に乗った石原と長嶋が、『グリーンブック』について語り合うものの、ハイテンションな石原と、ひたすらボヤキ続ける長嶋のズレた会話がジワジワと笑いを呼ぶ、まさに本作のトニーとドクターを彷彿とさせるCMとなっています。

『グリーンブック』石原良純&長嶋一茂宣伝隊長編(15秒)YouTubeリンク

『グリーンブック』石原良純&長嶋一茂宣伝隊長編(ロングバージョン)YouTubeリンク

『グリーンブック』スタンダードCM YouTubeリンク

<あらすじ>1962年、差別が色濃く残る南部でコンサートツアーを計画する黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、粗野で無教養のイタリア系、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)を用心棒兼運転手として雇うことに。黒人用旅行ガイド<グリーンブック>を頼りに正反対のふたりは旅を始めるのだが・・・。

監督:ピーター・ファレリー『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』
出演:ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』『はじまりへの旅』(アカデミー賞主演男優賞ノミネート)
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』(アカデミー賞助演男優賞受賞)
リンダ・カーデリーニ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
提供:ギャガ、カルチュア・パブリッシャーズ
配給:GAGA  原題:GREEN BOOK/2018年/アメリカ/130分  字幕翻訳:戸田奈津子
公式サイト:gaga.ne.jp/greenbook
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3月1日(金) TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー