このたび、弊社配給作品『リアム 16 歳、はじめての学校』が、4月27日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開致します。
『スウィート 17 モンスター』(16)、『レディ・バード』(17)に続く、イタくて愛すべき主人公が登場する学園ドラマの名作に、カナダから“新入生”が加わった。本作は、子どもの頃から学校には通わず、母親でありいちばんの親友であるクレアに自宅教育を受けて育った 16 歳の青年リアム、そんな彼のいろんな“はじめて”が詰まった物語だ。ある日、高卒認定試験を受けるためにはじめて足を踏み入れた公立高校で、リアムは人生ではじめて恋に落ちる。ひと目惚れした義足の美少女に近づくためわざと試験に落ち、高校に通学することを決意するが…。はじめての学園生活を通じて、はじめて友人を見つけ、はじめて恋に悩む。
そんなリアムをハラハラしながら見守るクレアとの親子関係は、果たしてどうなっていくのか―。監督・脚本を手掛けたのは、カナダ映画界の新鋭、カイル・ライドアウト。『ウォークラフト』(16)、『デッドプール』(16)などに出演し、俳優としても活躍。クレア役に、『ジュラシック・ワールド』(15)、『アントマンシリーズ』(15,18)のベテラン女優ジュディ・グリア。リアム役には、ベン・スティラーがプロデューサーを務める NETFLIX オリジナル映画『アレックス・ストレンジラブ』(18)で見事に主役を射止めた期待の新人ダニエル・ドエニー。そのほか、世界で人気のコメディアン ラッセル・ピーターズや TV シリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」(03~09)のグレース・パークが脇を固めている。新しい世界に飛び込む時に誰もが感じる期待と不安。そんななかで、様々な出会いを通じて成長していくリアム。いつか訪れる親離れ・子離れをユニークな切り口で描き、親の視線からも楽しめる世代を超えたハートウォームなコメディが誕生した!!

【日時・場所】
■2 月 5 日(火) /イベント開始 20:35~
■ブロードメディア・スタジオ 月島試写室(〒104-0052 東京都中央区月島 1-14-7)
■登壇者:カイル・ライドアウト監督、森直人氏


母親であり、一番の親友でもあるクレアによる自宅教育で育った 16 歳の青年リアムが、はじめての学校生活や初恋をみずみずしく、キュートに描いた『リアム 16 歳、はじめての学校』の公開を前にカイル・ライドアウト監督が来日。2 月 5 日(火)に東京・月島のブロードメディア試写室にて日本最速の試写会が開催され、ライドアウト監督が舞台挨拶に登壇し、映画評論家の森直人氏とのトークセッションが行われた。
映画を見終えたばかりの観客の大きな拍手で迎えられたライドアウト監督は日本語で「私の名前はカイルです。こんばんは!」と挨拶。新宿が気に入ったそうで「昨日の夜もゴールデン街に行ったんだ。また今晩も行こうかな(笑)。新しい人と会って、根掘り葉掘り話を聞くのが好きなんだ」と笑顔で語った。
自宅教育(ホームスクーリング)を本作で描いた点については「特に家庭教育についてのドキュメンタリーを作りたいというわけでもなかったんです。ただ、親の文句を言う高校生の映画はよく見るけど、母親がベストフレンドだという高校生の物語はなかなかないと思い、そんな母と息子の関係を描きたいと思ったんです」とその意図を明かす。
監督自身は、シングルマザーの母親の手で 4 人兄弟で育てられたそうで、母の仕事や離婚などによって 7 つもの学校を転々とした経験があるという。「決して説教くさいことを言いたいわけでもないし、見る人によってリアムに共感する人もいれば、リアムに共感しない人もいると思う。ステレオタイプじゃない親子関係を描きたかったんだ」と明かす。
クレアの人物像について「ヘリコプター・ペアレンツ」(※子どもの周辺を常に旋回・監視し、危機を未然に防ごうとする親を指す)という言葉で説明し「(監督が暮らす)バンクーバーにいる親たちを反映させている部分もあるし、僕も娘がいて、クレアの気持ちもリアムの気持ちもわかる。共同脚本/共同プロデューサーを務めているジョシュ・エプスタインが経験したエピソードも織り込んでいるよ」と明かす。
リアムのみならず、クレアの親としての成長も描いているのが本作の特徴。「セックスにドラッグ…子どもが母親から一番教わりたくないことを教えるというのが面白いなと思ったんです。彼女はリアムに全てを教えようとして失敗するんだけど…(笑)。親というのはしばしば子を追い込んで、成功に導こうとするけど、でも、子どものありのままを受け入れることも大事だと思います。自分を信じ、子離れしていく姿を描いているんです」と語った。
カナダ出身のライドアウト監督だが『ウォークラフト』(16)、『デッドプール』(16)などに出演し、本作にもリアムのおじさん役で出演するなど俳優としても活躍中。脚本家としてもハリウッド作品に参加するなど、今後、さらにビッグバジェットの作品での活躍が期待される。「ハリウッドは大変な場所だし、1 本 1 本の作品のリスクも高い。いまは、マーク・ゴードンのスタジオで脚本を書いているんだけど、12~15 人が集まる会議でいろんな意見を言われるんだ。そんな状況にイライラする脚本家もいるかもしれないけど、僕は様々な意見を聞ける機会を楽しんでるよ」とポジティブに語る。
長編監督デビュー作『Eadweard』(15/日本未公開)では写真家のエドワード・マイブリッジを題材にし、2 作目の本作はハートウォーミングな青春コメディと異なる作風の作品を世に送り出しているが、現在構想中の新作では「より商業的で、アクションとスリラーが混ざってるんだ」と過去 2 作とはまた違ったベクトルの作品となることを明かした。
トークセッションでは観客からの質問にも応じ、「この後も僕は試写室の外のロビーにいるから気軽に話しかけて!」とニッコリ。イベント終了後も観客がロビーで長蛇の列をなし、監督にサインを求めたり、感想を伝える姿が見られた。
『リアム 16 歳、はじめての学校』は 4 月 27 日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開。