豊島区は、中国 西安市、韓国 仁川広域市とともに2019年、《東アジア文化都市》開催都市に選定され、「舞台芸術」「マンガ・アニメ」「祭事・芸能」の3つの柱を中心に新規ディレクター事業や、子供向け事業・青少年文化交流事業等、100を超える様々な文化イベントを「オールとしま」の体制で、区内各地で展開し、世界に向けて発信していきます。国内では6都市目、東京都では初の開催となる本事業の開幕式典を、2月１日（金）東京芸術劇場コンサートホールにて開催いたしました。　

　　開幕式典では、日中韓の心をつなぐ歌として創作された「わたしは未来」の合唱からスタート。豊島区名誉区民で能楽師・人間国宝の野村萬氏による奏上が続き、体の芯まで伝わる迫力のパフォーマンスで、一気に会場を引きつけました。

　今年2019年《東アジア文化都市》として選ばれた３都市の主催者挨拶が行われ、高野之夫豊島区長は「豊島区には「オールとしま」という言葉があり、区民、町会や商店会などの各種団体、大学・学校、企業、議会、そして行政とすべてが一体となって事業を進めていくことを表す言葉です。東アジア文化都市もこの「オールとしま」で、豊島区の魅力を発信し続けてまいります。」と、 《東アジア文化都市2019豊島》への意気込みを伝え、「現在、豊島区では、この東京芸術劇場の目の前にある池袋西口公園、旧庁舎跡地のHareza池袋をはじめ、様々なプロジェクトが連動しながら進行しており、街が大きく変わろうとしております。11月の閉幕式典は、Hareza池袋に誕生する芸術文化劇場で開催し、池袋西口公園も野外劇場として装いも新たに生まれ変わっております。この、ダイナミックに街が生まれ変わる様子も、1年間にわたり、多くの皆様に体感いただきたいと思います。ありがとうございました！Thank you!シェイシェイ！カムサハムニダ！」と、2019年、最も輝くカルチャースポットとして生まれ変わる豊島区への抱負を熱く語った。
　次に中国 西安市副市長は「中日韓は地理的に隣り合い、文化も近く、友好的な交流を長く続けてきました。西安はシルクロード国際映画祭、国際芸術祭、国際観光博覧会、中日文化交流、中韓の石榴の花の春、中法文化フォーラムなどの重大な活動を成功に導き、＜シルクロード文化の高み＞と呼ばれています。西安市は、豊島区、仁川広域市と手を携えて、アジアのため、そして世界のために、忘れることのできないすばらしい「東アジアの文化の都」を作り上げたいと思います。 」とコメントし、韓国 仁川広域市副市長は「 1年間を通して各都市の多様な文化芸術を楽しめることは、 3都市が共に文化芸術都市として発展てきる良い機会たと思います。仁川は、 ＜文化を結ふ空の道、平和を切り開く海の道、仁川」＞という 2019東アシア文化都市仁川のスローガンのもと、東アシア文化交流の中心、 平和を象徴する都市になってほしいとの願いを込めて、 文化芸術が日常となる都市、仁川を目指しなから 最善を尽くして参ります。 」と語り、開幕を迎えた3都市の意気込みと抱負のメッセージに、満員の会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

　続いて、《東アジア文化都市2019豊島》実行委員会吉岡知哉 全体統括による”開幕宣言”が行われた後、東京都小池百合子都知事をはじめとする来賓が 《東アジア文化都市2019》開幕を祝うコメントが述べられ、式典は後半の3都市の芸能団による文化交流ステージパフォーマンスへ。韓国 仁川広域市からは世界各国で公演を行ってきた、市を代表する仁川市立舞踊団による韓国舞踊「扇の舞」「愛の唄」「小鼓の舞」といった３演目を披露。中国 西安市から、唐王朝の全盛期の詩人・王維が市にある香責寺を題材にした詩を西安交響楽団の演奏で披露し、中国より日本へと伝えられた尺八による独奏が披露されました。
　そして、「マンガ・アニメの聖地」豊島区は、＜ロトスコープ＞アニメーションで豊島区の魅力を伝える《東アジア文化都市2019豊島》プロモーション映像、”誰もが主役になれる街・池袋”をテーマに株式会社アニメイトと共同で制作した＜池袋PRアニメ＞を上映。続いて、「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」と「アニケストラコーラス」の合唱によるアニメ音楽オーケストラコンサート“アニケストラ”がスタート！会場のスクリーンにアニメの映像を交えながら、”デビルマン”をイメージしたコスプレ衣装を身にまとった指揮：和田一樹氏のリードで「ゲッターロボ！（ゲッタ―ロボ オープニング主題歌） 」、「HEATS（真（チェンジ）ゲッターロボ 世界最後の日 第2期オープニング主題歌）」、「STORM（真（チェンジ）ゲッターロボ対ネオゲッターロボ オープニング主題歌) 」といった名曲を披露。　そして、いよいよ、豊島区文化交流公演のハイライト！スペシャルゲストで、アニメソング界の帝王水木一郎氏が登場！代表曲である「Ｚのテーマ（マジンガーＺ 挿入歌）」、「わが友マジンガーＺ（マジンガーＺ 挿入歌）」、「マジンガーＺ（マジンガーＺオープニング主題歌）」、「デビルマンのうた （デビルマン オープニング主題歌）」、「今日もどこかでデビルマン（デビルマン エンディング主題歌）」、「おれはグレートマジンガー （グレートマジンガー オープニング主題歌）」、「鋼鉄ジーグのうた　（鋼鉄ジーグ オープニング主題歌）」、「今がその時だ　（真（チェンジ）ゲッターロボ 世界最後の日 第1期オープニング主題歌）」を神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏に負けない迫力ある声で熱唱。

　そして、MCから代表曲である「マジンガーZ」の話題をふられると水木は　「韓国ではサッカーのテーマソングになったり、日本語のままで歌ってくれる方々も多く、アジアでもたくさん支持していただいてありがたく思ってます。また、（自分のヒット曲らが）この”アニケストラ”との相性が良く、今後も頑張っていけたらと思います」と 《東アジア文化都市2019豊島》開幕式典のトリを飾るパフォーマンスとして間違いなくベストだったことをアピール。最後、会場の皆さまの拍手にあわせ、いっしょにもう一度「マジンガーＺ」を合唱し、熱気に包まれたなか、幕を閉じました。

なお、開幕式典と同時に本日2月1日より、東京芸術劇場ギャラリー1にて『オールとしま・ウエルカム・東アジア』を、豊島区役所本庁舎にて『区庁舎がマンガ・アニメの城になる』を、マンガ・アニメ部門のスペシャル事業として開催。開幕を彩り「マンガ・アニメの聖地」豊島区を世界に向けて大きくアピールする豪華展示もスタートしております。2019年、はらはら、どきどき、文化がいっぱい！最も輝くカルチャースポット豊島区で開催中の 《東アジア文化都市2019豊島》を、是非ご期待ください！

・《東アジア文化都市2019豊島》プロモーション映像

《東アジア文化都市2019豊島》開幕式典 概要

　◆日時：2月1日（金）17:00～19:30　
◆会場：東京芸術劇場コンサートホール
　◆司会：笠井信輔（豊島区国際アート・カルチャー都市プロデューサー／フジテレビアナウンサー）

　◆内容
　・奏上：野村 萬（能楽師・人間国宝）
　・主催者挨拶：高野之夫（実行委員会委員長／豊島区長）浮島智子（文部科学副大臣）宮田亮平（文化庁長官）
　・2019年東アジア文化都市　祝辞：徐 明非（中国 西安市副市長）朴 俊夏（韓国 仁川広域市副市長）　
　・開幕宣言：吉岡知哉（実行委員会 全体統括）
　・中国芸能団公演：ハ唐詩の朗読、尺八演奏　・韓国芸能団公演：仁川市立舞踊団　韓国舞踊
　・豊島区公演：アニメ音楽オーケストラコンサート「アニケストラ」
　　　　　　　　指揮：和田一樹　演奏：神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ゲスト：水木一郎

《東アジア文化都市》とは

　日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の３か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。また、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としています。 豊島区は横浜市（2014年）、新潟市（2015年）、奈良市（2016年）、京都市（2017年）、金沢市（2018年）に続き、国内6番目にして初の都内開催となり、中国 西安市、韓国 仁川広域市と共に、8月に行われた文化大臣会合として、開催都市に決定致しました。

＊東アジア文化都市2019豊島　 https://culturecity-toshima.com/