3月2日公開の映画『歯まん』先行試写が拍手喝采で終了!馬場野々香、岡部哲也監督、SPゲストに石井裕也監督ら登壇!
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、・モントリオール世界映画祭、シッチェス映画祭など数々の映画祭に招待され受賞もしてきた日本映画界の新たなる異才・岡部哲也監督の最新作『歯まん』。3月2日の公開に先立ち、特別先行上映がアップリンク渋谷にて開催されました。
今作は、『生と性と愛』がテーマのダークファンタジー。自らの肉体の変化によって愛する人を殺してしまった少女の悲痛な叫びから、愛とはなにか?生きるとはなにか?という普遍的な問いかけを観客に突き付けてくる作品です。
『ハード・コア』(18)の山下敦弘監督、塚本晋也監督作『斬、』(18)で主演を務めた演技派俳優・池松壮亮さん(以下敬称略)など映画界の著名人からも多くのコメントが寄せられている注目作。監督にはフリーの助監督として中村義洋、豊島圭介、三池崇史、山下敦弘など多くの監督の作品に従事し、本作初監督ながらも国内外で大きな注目を集めた日本映画界新たなる異才の岡部哲也。禍々しくも繊細な愛と性を切り取った、ファンタジック・ラブストーリーがいよいよ幕開けとなります。
上映後のトークイベントには、主演を務めた馬場野々香の他小島祐輔、中村無何有、水井真希、岡部哲也監督が登壇。さらにスペシャルゲストとして『夜空はいつでも最高密度の青色だ』等を手がけた石井裕也監督も登壇し、本作の魅力をたっぷりと語りました。
映画初主演を務めた馬場は、石井監督から「なぜこの役を受けたんですか?」と訊かれ、「岡部監督の熱意に触れて、この人にならついていけると思った。観た人に「がんばったね」、「体張ってたね」と言って頂けることが多いんですが、私の頑張りよりも、監督が伝えたいことややりたいことが一番なので、監督の伝えたいことを表現できるようにとがむしゃらにやりました」と岡部監督の熱意について語った。
馬場演じるヒロインと相対する女性を演じた水井は、馬場の発言に「すごく演技上手だったよ。もっと自分のことアピールしてください」と馬場に語り客席からは笑いが上がった。
ヒロインと衝撃のシーンを展開させる男性役の小島は、「岡部さんは自分をイメージして当て書きしてくださったので、自分自身はフラットに演じられました。自分の役よりヒロインの馬場さんがどうしたらもっと引き立つようのだろうかと、彼女の演技を間近で見ていたので考えながら演じました」と馬場の芝居を絶賛した。
今回が自身の監督作初の全国公開となる岡部監督は、「みんなが頑張って力を貸してくれて、撮影した時には考えられないようなたくさんの人に見てもらえるようになった。」と述べて本作をアピールした。
そして、本作に絶賛コメントも寄せた石井裕也監督は「自主で自分の監督作をつくるということは、自分の生活や色々なものを削らなきゃできないこと。『歯まん』は大きい劇場では観られない特別なものを観られる映画。理不尽で横暴で、それでいてとても繊細な映画です」と『歯まん』について語り、岡部監督・キャストを交えた熱弁に場内の雰囲気もヒートアップ。最後は大きな拍手に包まれ、本作のヒットを予感させるトークセッションとなった。
【物語】 女子高生・遥香は、初めてのセックスの最中に恋人を殺してしまう。突然吹き出す血飛沫に呆然とするが、原因が自らの肉体の変化で恋人の局部が食いちぎられてしまうというものだった。恐怖に駆られた遥香はその場から逃げ出してしまう。家族、友人、誰にも言えない不安と孤独が日々遥香を蝕んで行く。そんな日々の中、遥香は一人の男性と出会う。言葉を交わす機会が増えていく中で徐々に惹かれていく遥香だったが……。遥香は肉体にかかった呪いを乗り越えることができるのか。
馬場野々香 小島祐輔 水井真希 中村無何有 宇野祥平 泉水美和子 坂井天翠 古川真司 瓜生真之助 大石結介ほか
監督・脚本:岡部哲也
撮影:長谷川友美 照明:加瀬拓郎 録音:川井崇満 メイク:加藤由紀 衣装:岩田洋一 音楽:HIR・三枝伸太郎
配給:アルゴ・ピクチャーズ 配給協力:武蔵野エンタテインメント
2015/日本語/カラー/95分/DCP/R18+ ©2015「歯まん」 公式HP:www.haman.link