数々の映画、ドラマに出演し、名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、映画『キングダム』などへ出演する阿部進之介が長編映画初主演を務めた映画『デイアンドナイト』。完全オリジナル作品である本作が問いかけるテーマは「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出します。監督を務めるのは、ドラマ「100万円の女たち」や映画『オー!ファーザー』『青の帰り道』などを手掛ける若手監督の最注目株とも呼び声の高い藤井道人。山田、阿部と共に同世代のメンバーが熱い思いをぶつけ合いながら、2017年11月3日にクランクイン。秋田県の秋田市、鹿角市、三種町で同年11月末まで撮影が行われ、こころ揺さぶる人間ドラマが誕生します。

この度、1月26日(土)初日舞台挨拶イベントを実施致しました。2013年から本作の企画がスタートしてから約6年、公開に先駆け、山田プロデューサーの故郷である鹿児島県、ロケ地となった秋田県の鹿角市・三種町・秋田市での先行上映会が行われ、本日、遂に全国公開を迎えました。企画開発から初挑戦尽くしで試行錯誤しながら作り上げた本作への想いをキャスト・スタッフが語りました。

映画『デイアンドナイト』初日舞台挨拶イベント
【日程】1月26日(
土)【場所】シネマート新宿 Screen1
【登壇】阿部進之介、安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之プロデューサー、

俳優の山田孝之が、一切出演せずに裏方に徹した初の全面プロデュース映画『デイアンドナイト』が1月26日、ついに全国公開を迎えた。同日には東京のシネマート新宿で企画・主演の阿部進之介、共演の安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之プロデューサーが初日舞台挨拶を行った。

「人間の善と悪」をテーマにした完全オリジナル作品。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される人々の葛藤を描き出す。完成までの6年という長い道のりに阿部は「藤井監督と『どうしようか?』というところから始まり、孝之が入ってくれて、ゼロからみんなで話し合っていく中で安藤さんや清原さん、そしてスタッフの皆が集まってくれた」と振り返り「ロケ地を決めたり、ゼロから作品を作る過程を経験したことで、自分にとって大切な作品という気持ちも芽生えた。道のりは長かったけれど、一つの作品を観客に届けるとはこういうことだと体感し、とても感無量」と大きな糧を得た様子。

プロデューサーとして初めて映画を制作した山田は、ロケ地交渉、脚本開発、キャスティングなど映画制作実務に深く関わり「脚本の開発に時間を割いたし、脚本会議が終わって外に出たらもう朝だったということも思い出深い。秋田県に行って市長に会って話をしたり。でも撮影が始まるとあっという間に今日まで来たという感覚。感無量です」とシミジミ。藤井監督も「準備期間は長かったけれど、ジェットコースターのような日々。自分の人生の中でもターニングポイントになる作品だと改めて感じる」と感無量の表情だった。

児童養護施設のオーナー・北村役の安藤は「僕は映画俳優ですから、愛のあって尖ったセンスのある映画に出られたことが嬉しい」と喜び。安藤は「ゼロから作るという苦悩を分かち合っていないから、孝之たちに比べたら自分は何もやっていません」というと、山田からすかさず本作PRのためにテレビ番組に出演したことを感謝される場面も。

主題歌も担当する清原は「月日をかけて作ってきたものの中に主題歌としても映画の力になれるのは嬉しい」としつつも「レコーディングの時はくよくよしっぱなし。声も出ないし、思ったように歌えなくて悩みました」と舞台裏紹介。藤井監督は「この曲がエンディングで流れることによって、この映画を救ってくれたと思った」と感動し、阿部に楽曲を聴かせた際には「泣きそうになっていたので…可愛いなぁと」と暴露。当の阿部は「清原さんが役として歌っているので、自分も演じた明石の気持ちになってしまって」と照れていた。

また俳優の山田がプロデューサーを務めたことについて阿部は「役者がどうやったら役に集中できるかに重きを置いた配慮があって、それは役者の気持ちが理解できていないとできないこと。『自分だったら』ということを全部やってくれて、集中しやすい現場だった」と同じ俳優ならではの気配りを明かし「役に入り込むことを知っている人間がプロデューサーとして現場にいてくれるだけで、それが心のよりどころになった」と感謝。安藤も「現場にはほぼ毎日いてくれて、僕らの芝居も見ていてくれた。孝之は芝居のうまい人なので、見られるとプレッシャーもかかるけれど、それが力になって『もっとやってやるぞ!モニターで見ていてくれ!』というテンションになった」と山田の存在がいい起爆剤になったようだ。

阿部や安藤からの全幅の信頼に、当の山田は「間近で俳優さんたちの本気の芝居を見て、とても感動しまして、俳優って素晴らしいな、カッコいいな、これからは自分ももっと自信を持って俳優だと言っていこうと思った」と照れ隠し。それに阿部は「僕の芝居が終わった帰り道に、『プロデューサーとして役者って素晴らしいと思った』と言ってくれて嬉しかった」と山田の素顔を明かしていた。

最後に阿部は「答えを出さないことを大切にした映画です。なので、皆さんがそれぞれ感じたものが『デイアンドナイト』になる。人それぞれ見方によって感じ方は違うはずなので、大切な人とこの映画について話し合うきっかけになれば嬉しい」とアピール。藤井監督も「大切な人と語り合えるような作品にしようと、丁寧に作り上げたつもり。沢山の答えがある作品です」と思いを込めた。

■出演/阿部進之介 安藤政信 清原果耶 
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ 山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司    
■タイトル/「デイアンドナイト」 ■企画・原案/阿部進之介 ■脚本/藤井道人・小寺和久・山田孝之 ■監督/藤井道人
■プロデューサー/山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公 ■制作プロダクション/and pictures inc. ■制作協力/プラスディー・BABEL LABEL
■上映/2019年1月26日(土)全国公開  ■配給/日活 ■コピーライト/©2019「デイアンドナイト」製作委員会