東宝東和は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督と主演ライアン・ゴズリングが再びタッグを組んだ待望の最新作『ファースト・マン』(原題:FIRST MAN)を“月面着陸から50周年のアニバーサリーイヤーとなる2019年”の2月8日(金)に公開いたします。

すでに発表されている今期の賞レースにおいては、映画界最高峰の祭典となるアカデミー賞で録音賞、音響編集賞、視覚効果賞、美術賞4部門にノミネート!さらに、アカデミー賞の前哨戦として最も注目されるゴールデン・グローブ賞では、クレア・フォイが助演女優賞にノミネートされ、『ラ・ラ・ランド』に続き本作でも作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツが作曲賞を受賞したほか、北米最大の映画批評家賞、放送映画批評家賞が実施するクリティクスチョイスでは作曲賞と編集賞の2部門、サテライト賞でも作曲賞を受賞!さらに先日発表された英国アカデミー賞では助演女優賞ほか、脚色賞など7部門でノミネート!第22回ハリウッド映画賞では監督賞、編集賞、作曲賞ほかワシントンDC映画批評家協会賞を始め全米各地の映画批評家賞で様々受賞するなどますます注目を浴びている。

この度、『宇宙兄弟』ファン限定の本作の特別試写会イベントを開催!
映画のプロモーションのために初来日したニール・アームストロングの実の息子、マーク・アームストロングがイベントに登壇し、舞台挨拶を行いました。

『ファースト・マン』コヤチュー部限定試写会イベント概要
■日時:1月25日(金) 
■場所:東宝東和試写室(東京都千代田区一番町18 川喜多メモリアルビル)
■登壇者:マーク・アームストロング(ニール・アームストロングの息子)


小山宙哉さんが描く漫画『宇宙兄弟』のファンが所属する「コヤチュー部」限定で行われた今回の試写会イベント。コヤチュー部員の方々には『宇宙兄弟』はもちろんのこと、大の宇宙好きを公言する宇宙ファンが沢山!当時のNASAの雰囲気や、宇宙船の中の細部にわたる美術、あたかも自分がアポロ11号に搭乗し、宇宙飛行をしていると錯覚するような臨場感たっぷりの映像が展開する本作の評判を聞き、抽選で集まった大勢の観客の方々が会場に集まりました。イベントがスタートすると、実際に人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の船長ニール・アームストロングの実の息子のマーク・アームストロングさんがサプライズで登場!客席からは驚きの声とあたたかな拍手が巻き起こりました!

登壇するや否や、「まず前提として、僕はこの映画が全編通して大好きなんだ。」と笑顔で断言したマーク。続けて、MCから注目してほしいシーンについて問われると「お気に入りのシーンが2つあって、まずはジェミニ計画で初めて宇宙船同士がドッキングをするシーン。このミッションでは途中である問題が起き、15分~30分くらいの間スペースシップがものすごいスピードで回転してしまうんだ。映画を観ればわかる通り、父のニールと一緒に搭乗していた宇宙飛行士のデイヴィット・スコットは命に関わる危険な状態だった。実はこのトラブルはNASAから詳しい情報としては出ていないんだけど、問題が巻き起こっている間も父は取り乱すことなく冷静に対応し、無事に地球に戻ってくることができた。父がアポロ計画の船長に抜擢されたのには様々な理由があるけれど、このミッションで功績を残したこともその一つだと思っているんだ。2つ目のシーンは父がアポロ計画のために家を離れる直前に家族とダイニングで話すシーン。この映画が実写化される前にこのエピソードが世に出たことはないんだけど、チャゼル監督に話したことで、実際に映画に取り入れることになった。当時は家族でダイニング集まるということはなくて、おしゃべりをするときはリビングにいたし、ご飯を食べるときはキッチンだった。だから母にダイニングに招集されたときは怒られるのかなと思ったんだ(笑)それに父に“月に行く”といわれても当時の僕は全く不安には感じていなくて、危険なものだとは微塵も思っていなかった。大人になってからわかるけど、当時の母は僕たちに危険なことや恐ろしいことだということを一切感じさせなかった。この映画は『ファースト・マン』というタイトルだけど、実はその背景に宇宙飛行士を支えた妻たちの姿があり、家庭を守るヒーローのお話であると思っているよ」と自身の思い出とともにコメントしました。

また、映画化のオファーが来た時のことを振り返り「映画が完成する3年前から僕らは映画製作には携わってきた。映画をサポートするメンバーのなかには、僕の兄(リック)や母(ジャネット)のほかにも、父のニールともにアポロ11号に搭乗した宇宙飛行士のマイク・コリンズなど大勢の人たちがいた。主演のライアン・ゴズリングやクレア・フォイ、そして監督のデイミアン・チャゼルは、この映画が“どうやったら売れるか”ではなく、“いかに事実に忠実に描けるか”ということを重視してくれていて、彼らのその思いを熱く感じるたびに映画に協力したい気持ちが強くなったんだ」と熱い想いを明かしました。
一方、「チャゼル監督や脚本家のジョシュ・シンガーが宇宙飛行のミッションの様子と家庭の物語の両方をバランスよく取り入れて素晴らしい映画に仕上がっているよ」と太鼓判を押したうえで、「だからこそ重厚で、シリアスなシーンが多くなっているけど、普段の父はもっと面白くて、いろんな面を持った人だったから2時間とは言わず、もっと長く作ってほしかったな(笑)」と、父への尊敬と愛ゆえの本音も漏らしました。

最後に映画を観る方々へ「一番に知ってもらいたいのは、アポロ計画は非常に危険で難しいことだったということ。無謀なミッションだということが事前にわかってしまうとサポートもなくなってしまうから、NASAはそのようなシーンをあまり見せたくないのかもしれないけど、実際は努力や忍耐が必要だったことを映画から感じてもらいたいな。そして、この映画は父の話でもあるけど、月面着陸計画に携わった40万人それぞれが小さな仕事をして、すべてが積み重なったからこそ無事に成功した計画なんだ。父だけの努力だけでなく、携わったみんな全員のおかげで出来たことなんだ。きっと父がいたらみんなに同じことを言うと思うよ!」とメッセージを寄せ、「Thank you!」と笑顔で挨拶すると、より一層大きな拍手に包まれながら会場を後にしました。

ニール・アームストロング本人の貴重なエピソードや、映画撮影の裏話の数々から全員がマークのお話にくぎ付けに!今回が初来日となったマーク・アームストロングも思わず白熱し、出血大サービスのトークを繰り広げ、大盛り上がりのイベントとなりました!

以上

◆『ファースト・マン』について
アカデミー賞3部門受賞『セッション』で全世界から脚光を浴び、続く『ラ・ラ・ランド』では最年少記録となる監督賞の受賞を含むアカデミー賞6冠に輝き、評価と人気を確立させたデイミアン・チャゼル監督。『ラ・ラ・ランド』よりも先に企画されていたという入魂の最新作『ファースト・マン』では、再び演技派ライアン・ゴズリングとタッグを組み、息を呑むほどの緊張感とダイナミックな映像で、まるで宇宙空間を旅しているような臨場感を体感させる大迫力のエンターテインメント作品で新境地を切り開いた。まだ携帯電話も無かった時代に、月へと飛び立った アポロ 11 号。人類初の月面着陸という、前人未踏の未知なるミッションにして、人類史上最も危険なミッションが、アポロ11号船長ニール・アームストロングの視点で描かれる。アームストロングには、ゴールデン・グローブ賞受賞の演技派ライアン・ゴズリング。アームストロングを支える妻ジャネットを、『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズ最新作で主演に大抜擢されたクレア・フォイが演じる。音楽は、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞受賞のほかチャゼル監督をデビュー作から支えるジャスティン・ハーウィッツが務める。

原題:『FIRST MAN』 全米公開:10月12日(金) 監督/製作:デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』(17)、『セッション』(15)
出演:ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』(17)、『ブレードランナー 2049』(17)、クレア・フォイ(『蜘蛛の巣を払う女』(19)、カイル・チャンドラー(『キャロル』(16)、ほか
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、アダム・メリムズ、ショジュ・シンガー 脚本:ジョシュ・シンガー(『スポット・ライト 世紀のスクープ』(16) 
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ(『セッション』(15)、『ラ・ラ・ランド』(17)                                           ※作品公開年は全て日本公開年
原作:「ファーストマン:ニール・アームストロングの人生」著/ジェイムズ・R・ハンセン    配給宣伝:東宝東和 
公式Twitter:https://twitter.com/firstmanmoviejp 公式Facebook:https://www.facebook.com/firstmanmoviejp/ 公式サイト:http://www.firstman.jp/
※写真用クレジット:©Universal Pictures / 映像用クレジット:©2018 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.