このたび、アトリエレオパード企画・製作・配給による映画『君から目が離せない ~Eyes On You~』が初日を迎えました。
本作は、1996年に公開されて以来、今でも根強い人気がある映画『月とキャベツ』。主演を務めた山崎まさよしが歌う主題歌「One more time, One more chance」は、今でも山崎の代表作。その『月とキャベツ』の誕生からずっと育まれてきたスタッフ・キャストたちの手により製作。青春時代に誰しもが体験したであろう甘酸っぱい想いが描かれており、冬・夏・秋の3つの季節の短編からなる映画です。
メガホンを取ったのは、篠原哲雄監督。自身も劇団の演出家役で出演しています。

音楽と主題歌を担当したのは、山崎将義(山崎まさよし)。主題歌「Eyes On You」は、本作のために書き下ろされた楽曲です。
主演は、舞台を中心に活動をしている秋沢健太朗。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」やミュージカル「忍たま乱太郎」などで注目を集める彼が、本作では年上女性に一途に恋をする、演劇青年を初々しく真っ直ぐに演じています。ヒロインを務めるのは、『月とキャベツ』でもヒロインを務めた真田麻垂美。
共演には中村優一、渡部龍平、田中要次、そして根岸季衣。

初日のみ『月とキャベツ』との二本立て上映が行われ、その後にキャスト(秋沢健太朗、真田麻垂美、中村優一、渡部龍平)、篠原哲雄監督、音楽と主題歌を担当した山崎まさよしによるトーク、および山崎のミニライブを実施致しました。


最初に、篠原監督と出演者のみが登壇。一人ずつご挨拶の後、篠原監督より企画・撮影の経緯が語られた。
また、秋沢は舞台出演経験が多く、舞台と映画の違いについて問われると「本作には殺陣のシーンがあります。舞台では危なくないように離れて演じますが、撮影では映像の画角もあり、近くに寄って演じなければならないという違いがありました」と話した。
また、『月とキャベツ』ではヒロイン・ヒバナ役、そして本作では主人公が憧れる女性を演じた真田は、「自分の人生で3作も篠原監督とお仕事ができたということは、関わって下さった皆さんのおかげ」と感謝の気持ちを伝えつつ、「『月とキャベツ』は約1ヶ月間、群馬での撮影でしたが、撮影をしているという気持ちではなく、何かに包まれているような安心感があり、毎日を切り取ったような記憶しかないんです。いろんな作品をやらせて頂いたなかでも『月とキャベツ』は私のなかでは特別な存在になっているので、(その縁で)こうして作品に関われたことは有難いことだったなと思います」と語った。MCから「年上の女性、憧れますよね」と聞かれた秋沢が元気よく「はい」と答えると、「絶対思ってないよねー」とツッコミ返す一面も。

主人公の友人役を演じた中村は、篠原監督の追っかけをし、いろんな映画祭へ出向いたこともあるというほどの大ファン。仲の良い秋沢が、篠原監督に撮って貰うことになったと聞き、出演させてほしいと迫って実現したことを明かした。そんな中村だが「ひとつだけ悔いが残っているシーンがありまして・・・卓球が下手すぎた」と自ら暴露すると、監督より「ほんと下手だよね・・・。何度やったことか、君たち二人とも!!」と秋沢二人共に突っ込まれ、会場の笑いを誘った。
個性的でコワモテな役どころの多い渡部は、「本作のような役をやったことが無かったので、すべてが新鮮でした。実は、お姉ちゃんっ子なので、役柄は(主人公の)先輩ですが、どこか子犬のようなキャラでしたのでやりやすかったです」と話した。監督から「髪型が毎回変わっていくんだよね」と言われると、「僕を基準に季節の変わり目を感じて頂けたら!」とアピールした。

音楽と主題歌を担当した山崎まさよしが呼び込まれ、主題歌の話題へ。
最初に監督からお願いされたときの話では、「『好きなようにやってくれ』って言ったよね」という監督に対し、「いえいえいえ!(笑)」と否定しつつ、「監督が電話口で『Eyes On You』というキーワードがありまして・・・と話されるのを聞きながら、ずっと『分かりました、分かりました・・・』と言いながら、『Eyes On You』を入れるしかないな、と思いました(笑)」と語った。
また監督から「いつも、主題歌はエンディングのみに使用して劇中には入れないのですが、今回は主人公の心情と歌詞があっていたので劇中でも使用する構想にしました」と、歌詞の素晴らしさが語られた。
そして、「聞いてすぐに情景がうかび、歌詞も自分が演じる健太の感情をきちんと描かれてありスゴイと何度も聞きました。映画の中で鼻歌を歌わせてしまっており、大変すみませんでした」と感想がなぜか謝罪コメントになってしまった秋沢に、「いや、終わったことは水に流して・・・じゃなくて(笑)」と山崎がすかざず返答し、会場中、笑いに包まれながらも「最初、“Eyes On You”というフレーズが劇中に出るという脅迫があったんですが(笑)、同時に鼻歌を劇中で歌うということで、メロディから曲を完成させていったんです」と裏話が語られた。

ミニライブでは、山崎が3曲を披露。
1曲目は、本作主題歌の「Eyes On You」。また2曲目は『月とキャベツ』の劇中歌「月明かりに照らされて」、ラスト3曲目には同じく『月とキャベツ』の主題歌「One more time, One more chance」を歌った。

山崎が、「Eyes On You」を生で披露するのは、今回が初めて。初日を飾るスペシャルな披露となった。
また、<「Eyes On You」MUSIC VIDEO -Movie Ver.(Short)->が初日にあわせて解禁となったことも発表された。

<「Eyes On You」MUSIC VIDEO -Movie Ver.(Short)->

ライブ後、監督から「『月とキャベツ』との二本立て上映は、もう無いだろうと思います。この2作品に関わる3曲を歌ってくれた山ちゃん、22年経っても変わらんなぁ、と思いました。さっき映画の中に出てきた人が、22年経ってこうして歌って、たまらんじゃないですか!」とのコメントがあり、会場中から拍手が巻き起こった。また、「『Eyes On You』もこの場で初めて聞けましたが、これからもこうして歌っていっていただけたらなぁと思います。そして、記念すべき上映になりましたが、どうか皆さんの記憶に残して下さればとても有難く思います。ぜひ口コミで広げていくご協力をお願いします」と締めの挨拶があり、イベントが終了した。

秋沢健太朗 真田麻垂美
渡部龍平
中村優一/田中要次/根岸季衣
監督:篠原哲雄  音楽 主題歌:「Eyes On You」作詞・作曲 山崎将義 歌 山崎まさよし(EMI Records)
企画・製作・配給:アトリエレオパード 2018年/日本/カラー/ ビスタ/5.1ch/86分  公式サイト:http://kimikara-movie.info/
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