東出昌大を主演に迎え、濱口竜介監督が、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』が全国ロングランヒット中。

カンヌ、トロント、サンセバスチャン、釡山、ニューヨーク をはじめ世界中の映画祭を席巻中の『寝ても覚めても』が、主演の東出昌大と共にシンガポールに進出!

現在開催中の第29回シンガポール国際映画祭にて、現地時間12/3(月)のガラ・レッドカーペットと4(火)の公式上映に東出昌大が登壇した。

これが東出にとって初めてのシンガポールとなる。

★レッドカーペットに登場!

12/3(月)20:00(日本時間同日19:00)、30℃越えのシンガポール。熱さに負けない会場の熱気に包まれたレッドカーペットには、世界各国からゲストが来場。日本から『寝ても覚めても』を引っ提げ初めてのシンガポール映画祭に登場した東出昌大は、ジバンシィを纏い颯爽と車から現れた。

レッドカーペットに足を踏み入れた東出に、一斉にフラッシュがたかれ他の登壇者よりもまばゆく光輝いた。ファンの歓声に笑顔で手を振り、サインを求めるファンにも丁寧に対応していた。


★東出昌大「原作には映像化のヒントとなるような宝物がたくさん潜んでいた」

翌12/4(火)21:50(日本時間同日20:50)から行われた『寝ても覚めても』公式上映では満席の会場につめかけたファンが、東出の登場に歓声をあげた。

「滞在時間は少ないですが、シンガポールはとても楽しいです!」と挨拶をした東出、上映を観客と一緒に楽しんだ。これまで各国の映画祭で上映されている
『寝ても覚めても』だが、今までの上映で一番多く笑いが起こっていたのではないかというほどの盛り上がりをみせ、特に伊藤沙莉演じる春代がシンガポール名を名乗るシーンでは大爆笑の渦に包まれた。
エンドロールでは拍手が会場に響いた。

上映終了が24時少し前、終電が終わるかどうかという時間になり、東出の口からも
「終電の方は無理せずに…」と前置きをしたものの、Q&Aには多くの観客が残り東出の言葉一言一言に耳を傾けていた。

この日の司会を務めたのは、長編作品がカンヌに出品された経験を持つ、今シンガポール1熱い若手映画監督のブー・ユンファン。

「美しく、素晴らしい映画だった。今回の役をどう演じられたんですか?」と問われると、東出は「麦と亮平を同時期に別の作品で一人ずつ演じていたような心持ちでした。お芝 居をしようと意気込むと気負いが生まれてしまうが、
監督から『普通に生活を送る生きてる人間は演じない、だから役を生きた人間として演じてください』と言われました」と濱口竜介監督から指示があったことを明かした。

また、方言について質問が上がり「舞台は大阪、東京、東北。でもこの三つはオーストラリア、イギリス、アメリカほどの言葉の違いがあるんです。

麦はイギリス英語、亮平はアメリカ英語」という東出の例えに会場からはなるほど!というような感嘆の声が聞こえた。

原作との違いについては「原作からは短くなっていて、新たに付け加えられたシーンもある。でも原作には映像化のヒントとなるような宝物がたくさん潜んでいるので、それを拾い集めて映像化されています」と回答した。

最後に本作で描かれる愛の形について質問が出ると

「主題歌の『RIVER』に「ふたりの愛は 流れる川のようだ 途切れることないけど つかめない」という歌詞があって、本編でも川について「濁ってる」「汚い」「綺麗」と表現するセリフがあるんです。
いろんな形、色をしている川を「途切れることないけど つかめない」と表現したこの歌詞が、この映画の中で描かれる愛の解釈なのではないかと思っています」と回答。東出の映画本編と主題歌についての解釈に会場は盛大な拍手を送った。

以上

c2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS
★公開表記:全国大ヒット公開中!