2017カンヌ国際映画祭ある視点部門“ポエティックストーリー賞”受賞
マチュー・アマルリック監督×ジャンヌ・バリバール主演

2017年カンヌ国際映画祭、ある視点部門ポエティックストーリー賞を受賞、パリが生んだ20世紀最高の歌姫バルバラが紡ぐ、激情のドラマ『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』が、Bunkamuraル・シネマほかにて公開がスタート致しました。

この度、2002年にバルバラの代表曲「わが麗しき恋物語」に新たな日本語詞をつけて歌ったことで「人生が変わった」と語り、9月26日に発売されたシャンソンベストアルバムにも「わが麗しき恋物語」を収録した日本を代表するシャンソン・歌手クミコさんを迎え、本作の公開を記念し、ミニライブ&トークイベントを行いました。
イベントではバルバラの名曲「わが麗しき恋物語」を熱唱し、バルバラについての熱い想いを語っていただきました。

【日時】11月17日(土) 13:00~
【場所】Bunkamuraル・シネマ スクリーン2(渋谷区道玄坂2丁目24-1)
【登壇】クミコ

『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』の公開記念イベントに、バルバラの代表曲「わが麗しき恋物語」もカバーしているシャンソン・歌手のクミコさんが登壇。

「『バルバラ』という映画でこれだけのお客様が集まるのは、かなりお客様がマニアックというか東京ならではの光景ですね。さすがBunkamura!という感じですね」と、ほぼ満席に埋まった客席を見て感想を漏らした。

映画については「2回観たけれどなかなか難しかったです。でも、この映画は観る人によって感じ方が変わる映画なので、すんなり分かった方、最後まで難しくてよく分からなかったという方、様々かと思いますが、その中からバルバラという人の歌が浮かび上がってくるような映画だったとおもいます」と映画の感想を語った。

9月に約5年ぶりのシャンソンベストアルバムを発売し、アルバム収録曲でもあるバルバラの歌をカバーした「わが麗しき恋物語」については「シャンソンというものは得てしてそうですが、原詩に忠実に歌うと哲学的でよく分からない歌になってしまうので、その点、私の歌う「わが麗しき恋物語」は全くちがう訳で分かりやすい歌なのでご安心下さい(笑)。 ただ単に男運の悪い女、という歌になっています」と語り会場の笑いを誘った。

「作詞をしたのは覚和歌子さんという、『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」の作詞をされた方が作ってくださいました。彼女にはなるべくフランスっぽくないものをと注文し、モンマルトルやセーヌ、娼婦といったシャンソンの定番が出てこないようにとお願いしました。詞のパターンを3つ出していただいた中で、一番これはないだろうというものを選びました。かなりベタな詞です。バルバラの歌とベタな詞を合わせたら、また違う世界がそこに生まれました。バルバラには敬愛を捧げていますが、バルバラの歌であってバルバラの歌ではない、新しい日本的な歌になりました」と楽曲の製作秘話を明かし、そのバルバラの歌に新しい詞をつけた「わが麗しき恋物語」を披露した。

ときおり宙を見上げ腕を広げながら感情を込めて歌われた「わが麗しき恋物語」に、会場に集まった観客は聴き惚れ、日本を代表するシャンソン・歌手クミコさんの歌声に観客は酔いしれ、終始和やかな雰囲気でイベントは幕を閉じた。

監督/脚本/出演:マチュー・アマルリック(『そして僕は恋をする』『潜水服は蝶の夢を見る』
主演:ジャンヌ・バリバール(『そして僕は恋をする』『サガン -悲しみよ こんにちは-』)
2017年/フランス/原題:BARBARA/98分/配給 ブロードメディア・スタジオ/宣伝 テレザ、ポイント・セット
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