この度、安井謙太郎(ジャニーズJr.)が初主演を務める映画『ニート・ニート・ニート』が、11月23日(祝・金)より全国ロードショーとなる。デビュー作『太陽がイッパイいっぱい』(02)で、第8回小説新潮長編新人賞を受賞した三羽省吾による同名小説を、『夢二〜愛のとばしり』(16)で監督・脚本を務め、さらに10月には知英主演の『殺る女』が公開を控える、宮野ケイジ監督が映画化!
さらにメインキャストに『仮面ライダーゴースト』の仮面ライダースペクター/深海マコト役で一躍知られ、さらにドラマ『陸王』など話題作にも出演し、10月公開の『旅猫リポート』にも出演を控える注目の若手俳優・山本涼介、安井と同じくジャニーズJr.の森田美勇人、期待の新星・灯敦生らが抜擢!広大な夏の北海道を舞台に、苫小牧市、札幌市、稚内市、釧路市阿寒町、清水町、帯広市、えりも町と総移動距離3300km越える、縦横無尽な逃避行を繰り広げる。

この度、都内で公開直前イベントが行われ、安井謙太郎(ジャニーズJr.)、山本涼介、森田美勇人(ジャニーズJr.)、灯敦生、宮野ケイジ(監督)、三羽省吾(原作者)らが登壇した。
本作の公開がいよいよ来週の23日(祝・金)と迫る中、最速上映となった本イベント。満席となった会場には、手作りのうちわやパネルを持参する制服姿の学生や女性客も見られる中、キャストが登場すると場内は悲鳴交じりの歓声と盛大な拍手が沸き起こった。まずは主演の安井が「今日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます!緊張していますが、“ニート”のようにだらだらとした時間を皆さんと過ごせたらと思います!」と、この日を待ち焦がれたファンに向け挨拶。続いて、山本、森田、灯、監督、三羽(原作者)らもそれぞれ挨拶すると、和やかな雰囲気が漂う中、舞台挨拶がスタートした。

まずはMCから完成した本作を初めて観た時の感想を問われると、安井は「初主演だったのですが、気負いすることもなく、楽しく撮影が出来ました。スタッフ一同チームのような感覚で撮影することが出来たので、ようやくこの作品を届けられることが本当に嬉しいです」と心境を吐露。さらに安井は「三羽さん、(作品は)どうでしたか?僕たち大丈夫でしたか?」と恐る恐る問いかけると、三羽は「正直、みんなイケメンすぎるし綺麗だし、どうかな?と思っていたんですが、観てみるとなかなかのクズっぷりで(笑)素晴らしかったです」とキャスト陣扮する“三者三様の二―ト”たちの姿に太鼓判を押した。山本は「(完成した本作を観たのは)撮影が終わってから一年くらいで。懐かしい気持ちになりながら観てましたね」と感慨深い様子で語り、さらに森田は「僕と安井とやまもー(山本)は、3人並んで試写を観ていたんですよ。僕が出ていない、レンチ(安井)とタカシ(山本)のシーンで笑っちゃったところとかもあって」と当時の様子を回顧。すると安井は「仲間が笑ってくれると、ちゃんと面白いシーンに仕上がっていたんだなって安心するんですよね」と笑顔を見せた。さらに灯は「最初の試写を観た時は、自分が出ていないシーンを目にするのも初めてだったので、こんなに(劇中に登場する二―トたちが)クズなのに愛らしい感じがあって。三者三様のクズっぷりが素敵でしたね」と魅力を語った。

“住所不定無職”の主人公レンチ(安井)が、高校の同級生で失業中のタカシ(山本)と、同じく元同級生で引きこもりのキノブー(森田)、さらに出会い系で知り合った少女・月子(灯)を巻き込み、“縦横無尽な逃避行”を繰り広げるさまを、総移動距離3300kmを超える北海道ロケを敢行し撮影された本作。安井は「僕ら男三人衆は銭湯巡りにハマって。各地で有名な銭湯を聞いては巡っていましたね」と撮影現場でのエピソードを振り返る。そんな安井の発言に対し、山本は「美勇人くん、露天風呂に入っていたとき、素っ裸で蜂と戦っていたところを見たことがあって(笑)」と暴露!森田は「一人で(露天風呂に)入っていたと思ったら、山本くんも同じお風呂にたまたま入っていて。お湯に浸かっていたら蜂が飛んできて!近くに網があったので、とっさに網を掴んで全裸で蜂を捕まえようとしていたら、やまもーが爆笑していて(笑)」と振り返ると会場は大爆笑。さらに蜂を格闘する森田の姿を、森田、山本らが身振り手振りで再現するなど、キャスト陣の仲睦まじい様子が垣間見える場面も。
一方で、灯は「スタッフさんがお誕生日の時に、安井さんがラムしゃぶをご馳走してくださったことがありました」と、座長らしい安井の太っ腹な一面を披露。会場からは自然と拍手が沸き起こると、思わず安井は「そうだっけ?北海道の夜風にあてられて覚えてないや」と茶目っ気たっぷりな照れ隠しを見せ、会場に集まったファンを喜ばせた。そんな安井に監督も、「とにかく気を遣ってくれてましたからね、スタッフや共演者たちに。立派でした」と称えていた。

さらにイベントでは、二ートたちが北海道へ旅に出る様子を描いた本作にかけ、もし一カ月ニ-トになったら何がしたいか?という質問が及ぶと、灯は「“ミート・ミート・ミート”をしたいです!体型を気にせずお肉を食べ続けたいです」(灯)「僕は劇中で演じたキノブー同様、わりと巻き込まれタイプで。なので、映画で描かれるレンチと同様に、今度は僕が二人(安井、山本)を巻き込んでドライブに行きたいです!北海道はつらいので、秋田くらいまで(笑)」(森田)と、それぞれ野望を口にする場面も。森田の野望に安井は「北海道まで行けよ!(笑)」とつっこみっつつ、「巻き込まれタイプと言ってますが、僕この間、鎌倉に連れていかれましたよ。『行きたい行きたい!』ってダダこねるから(笑)」と明かすと、二人の可愛らしいエピソードに客席のファンからは悲鳴が沸き起こった。

イベントの最後には、「来週から封切になります。全国で公開となりますが、何より北海道で上映できるのが、本当に嬉しいです。撮影の前年度には大変な水害があったりして、その爪痕が残っている中で我々が撮影をさせていただいた経緯があったので、より多くの方に、北海道の素敵なところに気づいて貰えたらな、と思います。恩返し出来たらいいなと思います」(監督)、「北海道ではつい最近も災害があったばかりなので、僕らのこの映画がどこまで力になれるか分からないですが、誰かの背中を少しでも押せるような映画になっているかなと思います。公開まで一丸となって映画盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願い致します」(安井)とそれぞれメッセージをおくった。
安井、森田はステージに最後まで残り、二人が客席に向かって深々と頭を下げ会場を後にすると、会場からは再び大きな拍手が沸き起こり、イベントは幕を閉じた。