平素はお世話になっております。『十年 Ten Years Japan』が11月3日(土)に初日を迎えました。
本作は、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年 TEN YEARS』(2015年製作、日本公開2017年)を基に、日本、タイ、台湾それぞれで、自国の現在・未来への多様な問題意識を出発点に、各国約5名の新鋭映像作家が独自の目線で10年後の社会、人間を描く国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project 」の日本版。日本版の総合監修を、是枝裕和監督が務めております。この度、テアトル新宿にてエンディングテーマ「I’m Still In Love」を手がけたKan Sanoのトークショーを実施いたしました。

                                                              
開催日時:11月8日(木)
登壇者:Kan Sano(エンディングテーマ 作曲・演奏)、聞き手 柳樂光隆(音楽評論家)

劇場で観客と一緒に映画を鑑賞し、客席から直接舞台へ上がり、本作とエンティングテーマについて、詳しくお話いただきました。

Kan Sano「(本作について)十年後はどうなっているのかを考えた時、こんなことになっていないよ、と言い切れない怖さがありました。エンディングテーマは、この作品の音楽プロデューサーがもともと僕のことを知っていたという縁もあって、これはすぐにやろうと思ったのですが、オファーが来た時点でメロディーが浮かんできたんです。メモをとって10分くらいで作曲して、最終的にそれを使いました。タイトルは、何かを愛し続けるという意味で「I’m Still In Love」にしたのですが、「with you」をつけなかったのは、その対象は誰なのか、なんなのかは分からない。という、人の気持ちの不確かさや危うさを込めたかったからです。人間の感情って複雑で、いろんな感情があるじゃないですか。そんな、あやふやだったりグレーなところを大切にして、自分なりに“十年”というお題に向き合って作りました。学生の頃は”映画音楽”学科という専門学科があり、主にクラッシックの方がいらっしゃったのですが、こうやって映画に関わる仕事ができて光栄です。今後も何か出会いがあれば、映画に関わるお仕事なんかもやってみたいです。」

                                                              
Kan Sano(origami PRODUCTIONS)
キーボーディスト、トラックメイカー、プロデューサー。 バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。新世代のトラックメイカーとしてビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ピアノ一本での即興演奏ライブも展開。ジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルが話題となっている。

『I’m Still In Love』リリース中!
Spotify https://open.spotify.com/album/53WPP9LoQPXm0iRJhL3X0h
iTunes / Apple Music https://itunes.apple.com/jp/album/1441294107

「十年 Ten Years Japan』
エグゼクティブプロデューサー 是枝裕和
『PLAN75』川口覚、山田キヌヲ、牧口元美 ほか 【監督】早川千絵
『いたずら同盟』國村隼 ほか 【監督】木下雄介 .
『DATA』杉咲花、田中哲司 ほか 【監督】津野愛
『その空気は見えない』池脇千鶴ほか 【監督】藤村明世
『美しい国』太賀、木野花 ほか 【監督】石川慶

プロデューサー:髙松美由紀 福間美由紀 水野詠子 ジェイソン・グレイ
十年 インターナショナル 統括プロデューサー: 蔡廉明 伍嘉良 馬兆姻 曾憲玟  音楽プロデューサー:齋見泰正
製作:分福 吉本興業 十年電影工作室 朝日新聞社 フリーストーンプロダクションズ  配給・宣伝:フリーストーン
2018/日本・香港/カラー/99分/ビスタ&シネスコサイズ/5.1ch ©2018 ‟Ten Years Japan” Film Partners