都内千代田区のインスティトゥト・セルバンテス東京にて10月23日~25日に開催された第1回ベネズエラ映画祭が、4作の短編映画の上映をもって本日終了しました。映画の上映後はベネズエラのフォークロア音楽を演奏するグループ「5años」によるコンサート、そしてベネズエラのコーヒーと食べ物の試食会が行われました。

初日の23日は駐日ベネズエラ大使、セイコウ・イシカワ氏の開会の辞で幕を開け、クラウディア・ピント監督の『La distancia más larga(はるか遠くの地)』が上映されました。同作品は、イベロアメリカ・プラチナ賞におけるデビュー作賞の受賞作品です。24日の上映作品は、アレハンドロ・イダルゴ監督の『La casa del fin de los tiempos(マザーハウス恐怖の死者)』。これら二作品、そして最終日に上映された短編映画四作(『ラ・モラとコクヨ』、『エバ』、『エル・ガロン』、『イバナ』)はすべて日本語字幕付きで、日本国内で初めて上映されました。

「第一回ベネズエラ映画祭は、日本にベネズエラ文化を知らせたいと願う国外在住のベネズエラ人グループによる独自プロジェクトです。日本人はベネズエラについてほとんど知らず、毎日のように、食事や習慣などについて聞かれます。今回は、映画を通じて私たちを理解してもらう素晴らしい機会になるでしょう。」と、映画祭のゼネラル・ディレクターであるルサ・メディナ・ゴンサレス氏は語ります。

本年度はベネズエラと日本の外交関係樹立80周年を迎えるだけでなく、初めの日本人意味がベネズエラに到着してから90周年を迎えます。これを記念して、同映画祭はベネズエラ大使館、日本ベネズエラ協会、出版社(有)オーポン等さまざまな機関の協力のもと実現されました。映画に限らず、音楽や料理などさまざまな側面を通してベネズエラの文化を人々に伝える場となりました。

文化的にも、地理的にも日本からは遠く離れたベネズエラですが、映画やラテンアメリカ文学を愛する多くの人々が会場へと足を運び、映画祭は大きな成功をおさめました。今後も第2回、第3回と、引き続き開催が期待されます。