「図書館戦争」「植物図鑑」などで知られる有川浩作品の中でも評価が1、2を争うほど高い「旅猫リポート」が待望の実写映画化!
1人の青年と1匹の猫が新しい飼い主を探す旅物語に描かれる、人間同士の関係を超えた2人の絆に、猫好きの人のみならず、多くの人の心をとらえ、涙なくしては読めないという評判の感動作です。
この度、本作が、第31回東京国際映画祭 特別招待作品として上映されることを記念し、主演の福士蒼汰、主演猫のナナ、三木康一郎監督登壇の舞台挨拶を行いました。また、福士が主演猫のナナと一緒に、東京国際映画祭開幕して以来史上初、猫と一緒にレッドカーペットを歩きました!

『旅猫リポート』第31回東京国際映画祭レッドカーペット・舞台挨拶 概要
【日時】10月25日(木)12時28分〜12時48分:①舞台挨拶
           16時00分頃~17時00分頃:②レッドカーペット
【場所】①TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン2  ②六本木ヒルズアリーナ
【登壇者】福士蒼汰、広瀬アリス(レッドカーペットのみ)、ナナ、三木康一郎監督


■舞台挨拶(12:28~TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン2)
上映後、まだ、涙をぬぐうお客様の姿もある中、主演の福士蒼汰は「今日は上映後ということで、(会場のお客様を見渡し)皆さんのお顔を見るとそれぞれいろんなことを考えていらっしゃるのかなと思います。」と話し、続けて、本作を手掛けた三木康一郎監督も「本日は集まっていただきありがとうございます。映画いかがだったでしょうか?」とお客様の様子を伺うと、客席からは拍手喝采が!「ありがとうございます。とても優しい映画になったと思います。今日はたくさん映画の話しが出来ればと思います。」とお客様のリアクションを受け、感謝の思いを伝えました。
本作が東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれたと聞いた際、「非常に嬉しかったです。自分が出演している作品が東京国際映画祭に出品されたのは初めてなので、このような機会にたくさんの方に映画を観ていただけてとても光栄です。」とその気持ちを語った福士さん。三木監督も「撮影中は必死だったけど、映画祭に出品されるなんて思ってもなかったので、こういった場で上映していただけるのは、俳優とスタッフの皆さんが頑張ってくれたおかげだと思うので感激しています。」と話しました。東京国際映画祭だけではなく、カナダのファンタジア映画祭での上映や、現在7 ヵ国での配給も決定しており、海外にも広がっている本作の上映。そんな状況を「僕はこの映画は、普遍的なものがあると思っています。動物や人に対する愛情だとか、全世界の人が愛せる、同じ感覚があるものが作品の題材であることが、世界中の皆さんに観ていただける理由にあるのかなと思います。」と福士さん、三木監督も「猫の人気が世界的なんだなと思いました。世界中の人が猫が好きなんですね。」と自身の想いを話しました。
そして、猫好きな心優しい青年を演じた福士さんは、「悟はとても穏やかで優しい青年なので、その優しさは何で何だろうと考えていくうちに、ただ優しいだけじゃなくて、彼の持っているネガティブな心がポジティブに変わっていく、そんな彼の心情を意識して演じました。人とある一定の距離を取ってしまう彼にとって、ナナだけは心から信頼できる存在、そんな気持ちも大切にしていました。監督からも『福士くんのままでいいから』と言ってもらえたので、僕自身の中にある悟に共感できる部分も意識して演じていました。」と話し、三木監督も「すごいちゃんと考えてくれてたんだね。ありがとうございます。」と福士さんの演技を改めて振り返りました。

また、本作で有川浩さん原作の映画で監督を務めるのは二本目であった三木監督は「猫を撮影するということが初めてだったんですが、有川先生からは、猫の気持ちを何よりも優先して撮影を行ってくださいと言われていました。なのでナナが嫌そうだったら撮影も中断。作品もナナ中心に描かれているので、ナナが映画を観る人の心をしっかりつかむことができる表情なのか、撮影中はナナの顔をずっと見てました。」と、有川さんのナナ愛を明かしつつ、自身が作品に込めた想いも語りました。
さらに、劇中で名演技を見せたナナに関して福士さんは「最近仲良くなったんじゃないかなと実感します。やっぱり猫が何を考えているのかはわからないので、僕のことを覚えていてくれているのかちょっと不安だったんですけど、最近はずっと顔を見てくれたり、抱っこした時に落ち着いてくれたりするので、ちょっと仲良くなれたのかなと思いますね。」と仲の良さをアピールしました。
この後、オープニングイベントのレッドカーペットにナナと登場する予定の福士さんは「猫がレッドカーペットを歩くのは初めてらしくて、放し飼いで歩かせてみたいですけどね(笑)。なかなかない機会をいただけたと思うので、特別な時間を1秒1秒感じてしっかり歩きたいです。」と、その意気込みを明かしました。
舞台挨拶最後、フォトセッションに登場したナナを抱き「ナナちゃん皆さんを前にちょっとドキドキしてますけど、今日も元気です!」とナナの様子を語ってくれた福士さん。
最後に、福士さんから「明日から映画が公開になります。たくさんの人に観ていただきたいです。今日という日を大事に、この後レッドカーペットも頑張ります!」とお客様へメッセージが語られ、大盛況のままイベントは幕を閉じました。


■レッドカーペット(16:00頃~六本木ヒルズアリーナ)
大勢の人で溢れた六本木ヒルズアリーナに、オープニングイベントとしてレッドカーペットが敷かれ、映画祭に出品・招待される作品のキャスト・スタッフが続々と登場しました。ほどなくして、けやき坂通りに停められた車より、悟を演じた福士蒼汰、杉千佳子を演じた広瀬アリス、そして三木康一郎監督が登場すると、場内は歓声に包まれました。ステージまで上がり、フォトセッションブース等を通った後に、本作の主演猫であるナナもサウンドバイツエリアから参加!福士に抱きかかえられたり、お利口に座って待つ姿に、観客のみならず、マスコミからも「かわいい…!」の声が漏れました。
東京国際映画祭公式インタビューの部分では、福士は自身が演じた悟という役柄に対して「悟はとてもやさしい人物で、自分自身も猫が大好きなので、猫に対してや動物に対する接し方は、自分自身を反映させた部分が多いです」と語りました。男気のある杉千佳子役を演じた広瀬は「福士さんと大野拓朗さんと3人のシーンが多かったのですが、千佳子が2人を引っ張っていた部分が多かったです。自分自身も男っぽい部分があるので、自分と似てるなと思いながら演じていました」と話しました。
レッドカーペットを歩き終えた福士は、ナナについて「大勢の人がいたので、緊張している素振りもあったが元気でした」と話しました。また、初めての東京国際映画祭のレッドカーペットについても「(レッドカーペットでのインタビューやスチール撮影が)意外と長くてびっくりしましたが、初めての東京国際映画祭のレッドカーペットはとても楽しめました!」と愉しそうに語り、レッドカーペットを後にしました。