この度、2018年9月21日(金)公開、映画「食べる女」(配給:東映)より、9月10日(月)No Bird(中央区 銀座 7-3-7)にて、筒井ともみ、Leola、そしてスペシャルゲストRIKACOが登壇した公開記念イベントを開催いたしました。

小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香と今を代表する豪華女優陣の共演が大きな話題となっている映画『食べる女』。筒井ともみ著『食べる女  決定版』(新潮文庫・8月末刊行)の短編集を、筒井自身が脚本化した本作。<食>と<性>をテーマに“自分を味わいつくす“ことの大切さを、年齢・職業・価値観も様々な8人の女たちの日常を通して描いていきます。

当日は生憎の天候にも関わらず、会場となったジャズバーには招待されたお客様や多くのマスコミが駆け付けました。
イベントの開始前にはご来場のお客様へ、食事やドリンクが振る舞われ、タイトルにちなんだ「食べる」ことから始まるイベントとなりました。

そして、イベントが始まると本作の主題歌「Kissing」を担当したLeolaが登場し、早速主題歌を披露。伸びやかな透き通る歌声に圧倒され会場中がステージにくぎ付け、歌唱後には大きな拍手が起こりました。曲の後には、企画&脚本・原作を担当した筒井ともみが登場し、「とても素敵でチャーミングでした」とLeolaの歌声を称賛し「是非、映画の最後に聴いてくださいね」と客席に笑顔を見せました。

トークタイムでは、MCから一足先に観た映画の感想をきかれ、「まず、豪華だなあと!女優陣の豪華さに目がいってしまいました。」と鑑賞前のイメージを述べたうえで、「女性が主役の話って色々ありますが、8人それぞれが全員主役のようなお話は初めてでした。
私は特に広瀬アリスさんが演じられていた役と年齢が近いこともあり、彼女の迎えるエンディングにぐっときました。」と作品を振り返りました。また、今回主題歌は本作のための書下ろしということで、「最初はレコード会社の人と会ったけれど、彼女と話さなきゃ意味ないのよ」といった筒井の言葉もあり、Leolaが実際に曲を作るにあたって筒井と直接話をしたエピソードが語れました。映画が大人の女性に共感されるものであることを意識して、「大人っぽくね」という筒井のリクエスト通り、Leolaは「今までにない大人っぽさに挑戦しました!」と曲について述べました。

そして、楽曲の話の後には、本作のテーマでもある「食」に造詣が深く、「自分らしく生きる」女性の代表として、スペシャルゲストのRIKACOが登場。RIKACOは本作の感想を「淡々と日常を描いているんですが、どこか昭和の匂いもあって、懐かしさも感じられる映画で、自然とふと涙が出てくる映画です。色んな年齢のキャストの方がでているので、幅広い方の心に刺さると思います。」と述べました。

MCから本編の中に登場する料理についてきかれたLeolaは「どれも美味しそうで、お腹をすかせて観ると大変なことになりそうなんですが、私はおまんじゅうが美味しそうでした!ご飯を食べた後に手作りのあったかいお饅頭をたべるシーンがあって、それがとても美味しいだろうなあ、と思いました。」とコメント。RIKACOは、それぞれの料理というよりも、映画に出てくる料理やそれを食べる女性たちを観て、「女性は外で少ししか食事をとらなかったり、ダイエットが流行っていたり、たくさん食べる女性がフューチャーされない時代。食べたいものを自分で作って食べるという、昭和の時代では当たり前だったものを忘れてはいけないなと思わされました。」と独自の視点から本作と料理について語りました。本編から感じる筒井の料理への愛情に話が及ぶと、筒井は「11歳から毎日献立のことを考えていて、“一食でも不味いものは食べたくない!”と誓っている。」と述べ「自分が今何を食べたいかわかる人でありたいの。どういうものを食べて、どういう生き方をしたいかわかっていれば、男もついてくるものでしょう。」とコメントし、RIKACOやLeolaからは納得の声があがりました。さらに美味しい食事を作るポイントについて、「やっぱり愛情。誰かにかけるだけでなく、自分のためにそそぐ愛情も必要。」として「今は自分のためだけに料理をするのが面倒くさいってよく聞くけれど、それじゃあ彼氏ができないと一生料理しないの?って思ってしまう。いつか子供を作って家族を作ってってなったその時に、ぱぱっとできるように、今からまずは自分に愛情をかけて料理をしていくのが良いと思いますよ。」とコメントしました。

そして話が、もう一つのテーマでもある「恋愛」や「性」についての話になると、「恋愛は幸せだけじゃつまらない。寂しさや苦しいのって嫌だけれど、女性は嫌いじゃない、平和じゃない恋をたくさんしてほしい。」という筒井と、「怖がりさんが多い。相手を色々選んでいないで、色んなものを取り込んで、だめだったら次を探すくらいでいてほしい。」というRIKACOが意気投合。「100%理想の人なんていないですよね」というRIKACOの言葉に、「そんなのつまんないものね」と筒井が賛同するシーンも見られました。RIKACOが「守られたい、お嫁さんになりたいだけでなく、自分が相手を守ってやる、くらい女性が強いほうが新しい恋愛ができるはず。」コメント。「大切な人のために何でもしてあげたいという気持ちは大切ですが、それぞれやりたいことを突き進んで、お互いが向上できる恋愛が良いと思います。」とLeolaも性別に左右されない自立した恋愛の理想を語りました。盛り上がった恋愛トークの最後は、「男性は、面白い人でいい。あの人といると面白い、生き生きできると思える人が一番良いわね。」という筒井の言葉に、全員が共感する形となりました。

トークイベントのラストには客席からの、「学生の頃はカラオケやファミレスでデートをしていたが、大人になったらどんなデートやどんな過ごし方をすれば良いか」との質問に答えるシーンもありました。LeolaとRIKACOはそれぞれ、「シックな場所や眺めのいいところへ行かなきゃいけないのかなと思うんですが、緊張しちゃうので、心が落ち着いてフランクに話せるところ、居酒屋でも全然いいと思います。」、「うちの息子も恰好つけてオシャレして、普段行きもしないレストランに行ったりするけれど、でもそれって続かない。自分をさらけ出せるような相手がいいと思うから、素直な自分を見せる場所へ行くのがいいと思います。自分が好きな場所に彼をつれていって、共有できるかどうか見極めてみてもいいかも。後々、そんなんじゃなかった!って言われないようにね。」と、共にありのままの自分を見せられる場所をアドバイス。筒井は「おうちに呼んで、簡単でもいいから、何か作ってもいいんじゃないかしら。小鍋とかがいいですよ。簡単だし、相手いないときは1人鍋もいい。」と食にまつわる話を述べたうえで、「次のステップにも家だと進みやすいしね。」とコメントし、そのお茶目さに会場は笑いに包まれました。

トークイベント後にはLeolaのミニライブも開催されました。Leolaは、「平成最後の秋を、観たいもの、食べたいもの、そして愛したい人にむけて突き進んでください。」とコメントし、全3曲を歌いあげました。筒井やRIKACOも見守る中行われたミニライブは大いに盛り上がり、大きな拍手に包まれたまま、イベントは幕を閉じました。