多くの熱狂的なファンを持つ漫画家・新井英樹による伝説的コミック「愛しのアイリーン」の実写映画化作品『愛しのアイリーン』(監督:吉田恵輔/主演:安田顕)が、間もなく9月14日(金)より全国公開!来週の公開に先立ち、原作者の新井英樹を愛する者たちが一堂に会して、新井英樹本人と共に語り明かす前夜祭トークイベント“俺たちの新井英樹NIGHT”が開催され、「人生で一番影響を受けた」と公言する作品の映画化を見事に果たした吉田恵輔監督、新井英樹のファンであり、他の追随を許さない独創的な世界観でカリスマ的人気を誇る超歌手・大森靖子が特別ゲストとして登壇した。第一部は、大森が、第二部では吉田がそれぞれトークに花を咲かせた。
イベント会場には新井のファンが続々と集結し、超満員の中ファンと乾杯の音頭を取った新井は、「インタビューは今まで殆ど受けてこなかった。こういうトークショーなんて生涯やらないと決めていたんだよ!」と自身初となるトークショーへの率直な想いを語りつつ、「でも今日こういう日なんで、普段は自分の作品を読み返すことないけど、「愛しのアイリーン」を読み返してみた。シモばっかりで読みにくかった(笑)」とイベントへの意気込みを熱く語った。さらに新井の大ファンを公言している大森は「最初は「ザ・ワールド・イズ・マイン」で新井先生のファンになりました。新井先生の作品はとにかくちゃんと全員の気持ちが描かれているから読んでいて違和感がない。スピード感も私と合っているのかも!」と憧れの新井に対し愛を語った。さらに大森は完成した映画に対し「木野花さんがとにかくすごくて、あるシーンで表情だけで10歳老けるんですよ!女優さんってすごいなって…」と驚いた様子で語った。

さらに第二部では登場した吉田は、「「愛しのアイリーン」はずっと撮りたかった作品だったけど、10年以上どこに持ち込んでもだめだった。でもこのタイミングで映画化できたのは、そういう流れだよね。10年前に撮れていたとしても安田顕さんもいないわけだしさ」としみじみと語る。新井は完成作品を初めて観たときの感想を「吉田監督からラブレターをもらったような感じ…」とつぶやくと、対面する吉田と双方照れを滲ませた。さらに話題は新井がカメオ出演しているシーンに移り、𠮷田が「パチンコ玉を替えるシーンに出てもらってます」と話すと新井は「出るつもりなんて無いと言ったのに、行ったらもう全部準備されてて俺待ちの状況だったから、あぁもうはい…ってなって」と裏話を語ると会場は大爆笑に包まれた。そして物語が大きく夏・冬と前後編に分かれている本作は、冬パートの撮影でアイリーン役のフィリピン女優であるナッツ・シトイのある表情をモニターで見ただけで、新井は「泣きそうになった」と語る。天候に左右されやすく、雪景色を撮るだけでも「運」も持ち合わせた作品だったという。

新井は最後に「ぜひ拡散して観てほしい。特に若い女の子に見て欲しい!」、と語ると𠮷田も「そうですね!トラウマになってほしいですね(笑)」と締めくくり、イベントは大盛況の中終了した。

出演:安田顕 ナッツ・シトイ 河井青葉 ディオンヌ・モンサント/福士誠治 品川徹 田中要次/伊勢谷友介/木野花
監督・脚本:吉田恵輔(※吉は土よし)
原作:新井英樹「愛しのアイリーン」(太田出版刊)
音楽:ウォン・ウィンツァン
主題歌:奇妙礼太郎「水面の」 (WARNER MUSIC JAPAN/HIP LAND MUSIC CORPORATION)
企画・製作:河村光庸 製作:瀬井哲也 宮崎伸夫 エグゼクティヴ・プロデューサー:河村光庸 岡本東郎             プロデューサー:佐藤順子 行実良 飯田雅裕
製作幹事:VAP 企画・制作・配給:スターサンズ 制作協力プロダクション:SS工房
2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ(VAP/スターサンズ/朝日新聞社)レイティング:R15+