この度、世界の名峰に挑む登山家・アスリート達を追った壮大なドキュメンタリー『クレイジー・フォー・マウンテン』(新宿武蔵野館・シネクイントほか全国にて公開中)の大ヒットと8月11日の山の日を記念し、下記の通り、アルパインクライマーで山岳カメラマンの平出和也さん(39歳)をゲストにお招きしたトークイベントを執り行いました。

映画『クレイジー・フォー・マウンテン』
◆日時:8月10日 ◆場所:新宿武蔵野館
◆登壇者:平出和也(アルパインクライマー/山岳カメラマン)

現在絶賛公開中の映画『クレイジー・フォー・マウンテン』の大ヒットと8月11日の山の日を記念し、10日、新宿武蔵野館にて、アルパインクライマーで山岳カメラマンの平出和也さんをゲストにお招きしたトークイベントを開催しました。

平出さんと言えば、人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)で、平出さんに密着した回が7月29日に放送されたが、彼のその果てしない山への挑戦に、視聴者が「ガチですごい!」「衝撃!」などとSNSで発信するなど多くの話題を集めたばかり。この日も、お客様たちと一緒に本作を観賞された平出さんが、上映後そのまま客席からステージに登場するとワーと歓声が起き、その人気ぶりがうかがえた。そして平出さんは開口一番「哲学的な映画で、自分も何故、山に登るのか改めて考えさせられた」と感想を述べた。平出さんに関する最新ニュースとして、MCが“登山界のアカデミー賞”とも言われる「ピオレドール賞」を日本人で唯一、しかも2009年に続き二度目の受賞決定が先日発表されたことに触れると、未踏峰・未踏ルートにこだわり、数々の新ルートを制覇し続ける平出さんは「この賞は順位を競うようなものではなく、わたしの探求心に対して、よく見つけたね!というような賞なんです」と、「ピオレドール賞」について説明。今回の受賞は、昨年の夏、15年かけて挑み続けてきたパキスタンのカラコルム山脈「シスパーレ」に4度目の挑戦で見事登頂した功績が称えられて贈られるものであることを話した。映画についてのトークでは、本作の撮影監督であるレナン・オズタークと、ミャンマーのカカボラジ山で偶然遭遇したことがあるというエピソードが飛び出し、その際、レナンが撮影に使っていたドローンを3基も墜落させてしまい「和也、ドローンもらえないか?」と言われたことがあるんですよと平出さん。世界有数の山岳カメラマンであるレナンの意外とおっちょこちょいな一面が垣間見え、客席では笑いが起きていた。また、本作を手掛けたジェニファー・ピードン監督が前作『Sherpa』の撮影監督を探していた際に「レナンか和也か悩んでいる」と言われていたことを明かし、「あの時、僕が選ばれていたらこの映画にも関わっていたかもしれないですね」と笑顔で語った。最後に、山の日記念ということで自身の心の山は何処か聞かれた平出さんは「小さい頃に親に連れて行ってもらった八ヶ岳。木々の匂いを嗅ぐだけで充実した気持ちになる。皆さんも大切な人と登った山や季節を変えて登る山があれば大切にしていただきたい」と客席に向かってメッセージを残し、イベントは終了した。映画『クレイジー・フォー・マウンテン』は新宿武蔵野館・シネクイント他全国順次公開中です。