ギャガ株式会社では、ロシアで上映が禁止された問題作なのに、他国では続々スマッシュヒットを続ける話題の映画『スターリンの葬送狂騒曲』を、8月3日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国で順次公開致します。

独裁者スターリンの死後、厳かなはずの国葬の裏で、側近たちが次々と手の平返し、絶対権力者の座を巡っての狂気のイス獲りゲームを描いた本作の公開を記念し、ニコニコ生放送にて特番が組まれました。
当日はメインコメンテーターに水道橋博士、筑波大学教授でロシア政治専門の中村逸郎さん、映画評論家の松崎健夫さんを招き、司会進行は松嶋初音さんが担当。

ソ連という国の異常さ、当時の側近、国民がどう生きていたか、スターリンがいかにゲスでヤバかったかなどのトークで大盛り上がり。「めちゃめちゃ面白かった」と水道橋博士が太鼓判を押す本作。「お化け屋敷が好きで、こわいものみたさでソ連・ロシア研究はじめた、それで性格がゆがんだ」と発言する中村逸郎教授の止まらないソ連のヤバい話に約30,000人(タイム視聴含)の視聴者も「この人やばい」「おもしろい」とコメントが寄せられる大盛り上がりの放送となりました。

<ニコ生特番概要>

■『水道橋博士と学ぶ【新作】『スターリンの葬送狂騒曲』
■日程:7/29(日)21:45~
■出演者:水道橋博士(コメンテーター)、中村逸郎(筑波大学 教授 ロシア政治専門)、松崎健夫(映画評論家)松嶋初音(MC)

作品の感想について開口一番、中村逸郎教授は「ソ連を描いてこれほどよくできた映画ははじめてみた。描かれてるのはまさにロシア。昔も今も変わってない。(本作はイギリス映画で英語だが)イギリスが実は移民を受け入れている分、いちばんロシアをわかってるかもしれない、イギリスだからこそ描けた映画」と絶賛。水道橋博士は「長期政権の独裁者が世界中に現実に出てきている今の世に通じるからこそ関心がもてる」と発言、さらに「悲劇の歴史なのに、喜劇にみえる、人間味があって間違ってる」と作品の魅力を表現。映画評論家の松崎は「過去を描いてるけど、現代も似てきてるからこそ映画作家が描きたくなっているのでは」とコメント。

映画「スターリンの葬送狂騒曲」が、100倍おもロシアになる情報コーナーでは作品に描かれる史実、各登場人物のキャラクターや演じる俳優、各人印象に残ったシーンなどをみながらトークが繰り広げられた。エスカレートしていく中村逸郎教授の独特のトークに「芸人かww」「このひとおもろい」「授業聞いてみたい」など視聴者の好意的な反応が寄せられた。

当時2000人の代議士のうち半分が粛清され、全国民の30%にも及ぶ国民が死んだスターリン時代、スターリンが一番恐れたのは内なる敵、特に情報を持つ側近たち。批判もアウトだが下手に褒めても褒め方が悪ければ裏目に出るこの時代を生き延びるのは思考停止するしかなかったという。進歩的批判的な頭脳をもっていたらいけなかったという。
「そんなわけでロシア留学時代(進歩的な頭脳をもつ)僕なんて悲惨だった。そもそもロシア研究しようと思ったのはロシアが好きなわけではなく、お化け屋敷が好きな感覚で、のぞきにいった。癌の研究者は癌が好きなわけではない、僕はロシアを癌だと思ってる」と発言した教授に対し「今日帰りに粛清されないように…」と博士がコメント。

本作で描かれる権力争いの主なところはフルシチョフとベリヤの対立。フルシチョフが政権をとった理由を学術的にのべたあと、中村教授は最終的には「髪がつるつるだったこと」が大きいと持論を展開。レーニン、スターリン、フルシチョフとツルツル、ふさふさが交互にきていると主張。また中村教授はベリヤを今のプーチンに通ずるところがかなりある、秘密警察出身で政治に必要な情報が集まることなどをあげたところ、映画評論家の松崎はプーチン政権が本作をロシアで上映禁止にしたことで独裁政権の権力の在り方を認めてしまったと発言。「粛清されるよ~」と盛り上がりをみせた。

スターリン、ヒトラーなどの独裁者について水道橋博士は「権力者はなったら無限の個人崇拝の欲が止まらないんだな」という感想を述べると教授は「指導者は初期の志を大きくもって理想を求めると現実とのギャップができてい
き、その差を埋めようと無理が生じる。だから人は大志を抱いちゃダメ」とコメント。また視聴者の「あなたのまわりの独裁者」の投稿コーナーで博士に話が振られると迷わず自分の場合は「北野将軍」と言い切り、中村教授は「妻です」と恐妻家の一面をのぞかせた。

日曜の深夜にトークが盛り上がり予定時間を超えて放送された本番組、トークの最後は実はすでにプーチンは死んでいて映画と同じ後継者問題が今のロシアで起こってるのでは。現在出てるのは影武者!?という中村教授の話が終わらないところで、松崎が「今なんでスターリンの死の映画化というと、今まさにおこってることは描けないが、過去の同じような事象は描けるから。笑うことによって考えさせる、そして笑えなくなる、その感覚こそが警鐘になる」とまとめ、博士が「この映画めちゃめちゃ面白いからぜひみてください」と締めくくった。

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不愉快なほど面白い!―Houston Post
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刺激的―empire
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【STORY】

1953年。粛清という恐怖で国を支配していたソ連の絶対的独裁者・スターリンが急死した!?「今うまく立ち回れば、自分に後釜のチャンスが!」最高権力の座を巡り、側近たちの狂気のイス獲りゲームが今始まる――。

監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:出演:スティーヴ・ブシェミ、サイモン・ラッセル・ビール、ジェフリー・タンバー、オルガ・キュリレンコ 他

(C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD

配給:ギャガ

8月3日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか、全国順次ロードショー