満島真之介、傷だらけで挑んだブラピ役!? さらに、『君が君で君だ』美人女性 P の告白!!
昨日 7 月 22 日(日)、新宿バルト 9 にて満島真之介と松居大悟監督による上映後トークイベントが行われました。本作でブラピ役を演じた満島が、役作りについてや、本作への思いを大いに語っております。
7 月 7 日に公開した映画『君が君で君だ』が熱い注目を集めております。公開前その全貌が明らかにされていなかった本作。
作中で描かれているシーンの衝撃や、その愛の形への熱烈共感コメント、否定コメントなど、賛否の衝撃を巻き起こし口コミが広がり全国 11 館スタートながら、新宿バルト 9 では平日の回でも満席回が続出しております。
上映終了後、松居監督が登壇。そして、客席で本編を鑑賞していた満島が観客席から登場すると大きな拍手が沸き起こった。
MC からブラピ役を演じたことについて聞かれると満島は、「今改めて観てみて、俺、全然ブラピに似てないですね(笑)、ただの俺でしかない(笑)、でも凄い映画ですね。俺、今もう一回やれと言われても絶対やれないと思います。去年の撮影のあの時は、監督、キャスト、スタッフ一丸になって作っていました。」と語り、「後半は傷だらけでした。なんで傷ついているのかわからないけど、暴れまわっているので、ひっかき傷とか色々なものがついていました」と激しい撮影の裏側を明かした。さらに、作品が公開されて様々な反響が起きていることについて聞かれると、満島は「映画のことについて語るというよりも、自分って昔こうでしたとか、ああいう時を思い出しましたというメッセージをいただいて映画にはまだ希望があるなと感じました」と自分ごととして本作について様々なメッセージがきていることに喜びを語った。
そして、本作の女性プロデューサーである日野原プロデューサーも急遽登壇。MC から企画を立ち上げたことについて聞かれると日野原 P は「初めて脚本をいただいた時は戸惑いました。でも脚本をずっと読んでいるうちに、三人への愛みたいなものが生まれてきて、それぞれヒロインに対する思いが違うのが面白かったです。ちょっと母親目線というか、かわいらしい感じに思えてきました。女性ならではの視点かもしれませんが、そういう気持ちになりました」と本作を立ち上げるに至った心境を告白した。また松居監督から、日野原 P の女性意見が随所に反映されていたとコメントし、日野原 P の女性目線を頼りにしていたことを明かした。
MC から本作の映画作りについて聞かれると満島は、「今本当にオリジナル作品が成立しづらいなかで、原作と言っても、えっ!?これやるのとか、違う意味でびっくりしちゃうようなものがある。その中でこの作品は、ほんとに人の心の中から出てきている物語だから、え!?と思っても、松居さんの頭の中はこうなっているんだとか、読んでいて次の段階に入ってくるんですよ。
それを映像にしていくために、監督やキャストたちとたくさん会話もしましたし、それこそがオリジナルの面白さだなと思います」と語った。
そして、本イベントで観客に感想を伺うと、「予告編を見て、キラキラした青春映画だと思っていました。確かに青春映画ではあったけれど、匂いが伝わってきそうなくらい迫力があり、キラキラではないが一人一人の思いが強くて、それが気持ち悪くて、でも共感できる部分も多くありました。この映画はただ単純に人が好きっていうことだけを伝えた映画だなと思いました。」と感想を述べた。また、ティーチインの中で本作のラストシーンについての疑問が投げかけられたが、それに対して明確な回答をしないなど、まだまだ「君が君で君だ」の議論は続きそうだ。
そして最後に「映画が繋げてくれている縁みたいなものと、人がモノを作るという大切さ、そして一年前に撮影をして、今の自分には絶対できないと思うし、今の自分とは全然違う肉体がそこに残っているということがとても神秘的に思えました」と満島が締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。