日本の精神と絶景が凝縮された”ベスト盤”ここに誕生!
製作8年、47都道府県・200箇所以上で撮影! まだ見ぬ日本に出会う、111分間の極上の映画体験。

この度、日本津々浦々、8年間で全国47都道府県・200箇所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で映画化した『ピース・ニッポン』が7月14日(土)より新宿バルト9他にて全国ロードショーされることが決定しました。
数年間に一度だけ、”一期一会”でしか出会えない風景を8年もの歳月を費やし追い求め、全国47都道府県・200箇所以上で撮影した映像を厳選し、4K解像度で映画。空からとらえた見たことの無い絶景の数々、そして知っているようで知らなかった日本人特有の精神やルーツも紐解いていく、壮大で、ドラマチックな映画が誕生しました。本作には、2020年東京オリンピックを控え“ニッポン”が益々世界から注目される今、「日本人にもっと日本のことを知ってほしい、もっと日本に恋してほしい。」という思いが込められています。日本本を巡る111分の極上の旅へと観客は誘われます!
神道と仏教が混交していく中で、日本人が持つようになった特有の精神や自然感にフォーカスする「日本人の精神」、世界に類を見ない豊かな気候風土が生み出す変化を巡る「日本の四季」、そして、日本列島を南から北へ、簡単には出会うことができない奇跡のような瞬間を紡いでいく「一期一会の旅」。3部構成の贅沢な旅を通して、日本の美しさを発見し、日本に恋してください。日本人のDNAを呼び覚ます111分、まさに日本の”ベスト盤”とも言える作品に仕上がっております!
新たな日本に出逢う壮大な旅のナビゲーターを務めるのは、小泉今日子と東出昌大。東出昌大は映画作品のナレーション担当は本作が初となる。後世に遺したい”本当の日本の美しさ”を巡る旅への案内人として、日本を代表する映画俳優として第一線で活躍する二人が作品に華を添えます。

 この度、7月14日ついに公開となりました本作の、監督ご登壇による初日舞台挨拶を実施いたしました。イベントでは、ラジオパーソナリティの渡辺祐さんもお迎えして、貴重なお話をお伺いしました。

上映終了後、感動冷めやらぬスクリーンに登壇した中野裕之監督と渡辺祐さん。監督ご本人の登場に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。
中野裕之監督の旧来の友人で、J-WAVEにてパーソナリティを務める渡辺祐さん。
早速、渡辺さんから監督へ「本作は製作期間が約8年間となっていますが、東日本大震災のタイミングで始められたのですか。」と、本作の製作のきっかけを質問。監督は「風景の撮影自体は大震災が起こる半年前にしていましたが、大震災をきっかけに自分には何ができるかを考えました。そこで、映像だったらこの日本の風景を残すことができると思ったのが映画化への最初のきっかけです。」と本作が震災をきっかけに生まれた大きな意義のある作品であることを語った。

「色々な地方に行って、それぞれの地域が自分の場所を誇りに思っていることを改めて感じた。彼らが誇りに思う理由は、代々の先祖からの歴史、その土地の神様への感謝が知らず知らずのうちにこもっているからだと思います。なので、各地の絶景をおさめたこの作品は、いわば色々な神様が映し出された映像であると言えますね。」と絶景の裏にある日本人の精神性について触れた。
「私が実際に撮影したのは160箇所で、それ以外の自分よりいい映像をとっている人にも協力してもらいました。」と監督一人では決して完成のしなかった本作の規模の大きさを語った。

 渡辺さんが「今回改めて昔から続く自然と日本人の関係性を考えさせられますが、いかが思いますでしょうか。」と質問すると、監督は「日本人はよく忘れがちなのです。映画冒頭の言葉がそういったことをよく表している。製作期間8年の中で一番の衝撃は、平成の人が昭和の常識を知らないっていうこと。日本の名所の名前がわからないという人が結構いるのです。清水寺を「しみずでら」と呼んでしまっていたりします。今の学生は京都にはいかないで香港とかに修学旅行に行ってしまうのですよね。」と自信の体験を語ると、会場は驚きの声と笑いで湧いた。
「物理的にあったものがなくなるっていうことはありますが、それとは別に色々なものが失われているのですね。」と渡辺さんがコメントすると、悲しい日本の現状に観客も物憂げな表情で頷いた。
製作するに当たって苦労した点を聞かれた監督は、「仏教の歴史1800年を18分で語るのがとても大変でした。私が仏教を語るのですよ?本作のために猛勉強をして、今ではプチ日本通みたいになっていますよ。」と言い、会場の笑いを誘った。渡辺さんが「映画が公開されて改めて思うことはありますか。」と聞くと、監督は「パンフレットを見てもう泣きそうな気分です。」と素直な心境を語った。
 続いて話題はワールドカップで注目された日本人の姿について。「ワールドカップで会場を清掃する日本人の美意識が取り上げられていましたがいかが思いましたか。」と渡辺さんが投げかけると、「例えば体育会系の人が体育館に礼をするっていうのは神社での行為と同じですよね。映画の中でも言いたかったことではありますが、日本は利他を得意とする教育をされてきて、海外は利私をしっかり教えられるので、こういう(今回のワールドカップの出来事のような)ことは日本の精神性の特徴ですね。」と本作で紡がれる日本人の精神性にも触れながらコメントした。
 また、中野監督は、本作『ピース・ニッポン』を起点として新たなプロジェクトを開始するという。「今の時代、普通の人でも3D写真が撮れたりするので、自分の故郷を自分で撮っていただいて、それをアーカイブ化して後世まで残していきたい。過去にもそういった事例はありましたが、企業の場合はすぐに終わってしまうのです。私はもっと長く続くものにしていきたい。」と監督は今後の意気込みを語った。
「さきほど東日本大震災から始まる長いボランティアのような気持ちと仰っていましたけれど、それと同じようなものですね。是非ご協力ください。」と渡辺さんがプロジェクトへの参加を呼びかけ、イベントは大きな拍手とともに終了した。

『ピース・ニッポン』
ナビゲーター:小泉今日子 東出昌大  監督:中野裕之
劇中歌:竹内まりや「いのちの歌」  出演:渡辺大 及川さきの
エグゼクティブ・プロデューサー:林郁 プロデューサー:中野裕之  六彌太恭行  小長井千晶  竹川潤一 音楽:岡野弘幹 
メインテーマコーラス:Aika・human note 脚本:柴崎明久  中野裕之   撮影:日本を愛する全国の映像作家たち  
タイトルディレクション:葛西 薫  歴史監修:磯田道史 制作協力:アクアジオグラフィック株式会社 株式会社デビッドワッツ  
制作プロダクション:ピースデリック有限会社 配給:ファントム・フィルム  製作:PEACE NIPPON PROJECT LLC
(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC (2018年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/111分)
peacenippon.jp
*4K上映は一部4K上映対応劇場のみ