将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫刊)が、豊田利晃監督により映画化。主演を務める松田龍平ほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼といった<主役級>の豪華キャストが集結!第42回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門への正式出品も決定している本作は、9月7日(金)全国ロードショーとなる。
幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司(松田)は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう―。一度は夢破れた“しょったん”が、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げた奇跡の実話を描く。

この度、高見泰地叡王の第3期叡王就位式がホテルニューオータニで行われ、
本作で奨励会員・新藤和正役を演じた永山絢斗がサプライズで登壇し、祝辞を述べました!

第3期叡王戦は、全棋士、女流棋士1名、アマチュア1名が段位別で予選を実施し、本戦トーナメント決勝進出2名で七番勝負を行い、4勝した棋士が「叡王」の称号を獲得できるドワンゴ主催の将棋タイトル戦。34年ぶりのタイトル戦昇格となった叡王戦で、高見泰地叡王はその初めてのタイトルホルダーを決定する第3期で数々の強豪棋士を破り、自身初のタイトル挑戦、そして決勝七番勝負で四連勝し、自身初のタイトルとなる叡王を獲得しました。

高見叡王は原作者である瀬川晶司五段らと共に、本作では劇中の将棋監修や棋士を演じるキャストらへの指導を担当。その縁もあり、式では松田演じる主人公・しょったんと共にプロ棋士を目指す奨励会員の一人、新藤役を演じた永山絢斗がサプライズで登壇いたしました!
200名以上の将棋ファンや関係者らが集う会場から盛大な拍手で迎えられると、永山は「なんだか映画の舞台挨拶よりも緊張していますが(笑)、初代叡王の高見さん、おめでとうございます!本当に感動しました」と、緊張した面持ちで挨拶。撮影現場での高見叡王の印象を「なんとも不思議な方で。可愛らしい印象でした」と語る永山は、映画の撮影後も瀬川五段を始め、棋士たちと食事へ行くなど、交流を深めていたという。「食事をさせていただいた時にも、『タイトルを獲ってやる!』とおっしゃっていたので、本当に感動しましたし、嬉しかったです」としみじみ語りました。

さらに永山は「今まで遊びで将棋をすることはあったのですが、今回色々と教えていただいたお陰で、本当に将棋の虜になってしまいました。毎日携帯のアプリで将棋をしていますし、将棋の駒を椿油で磨いてます」と“将棋愛”を明かし、会場が笑いに包まれる場面も。そして「今日は高見さんの晴れ姿を生で見ることが出来て、本当に嬉しいです。この場にいれて本当に光栄です。高見さん、本当におめでとうございます!」と改めて祝いの言葉を述べ、締めくくりました。
最後には永山から高見叡王へ花束贈呈が行われ、熱い握手を交わす一幕も。終始和やかなムードが漂う中、永山は会場を後にしました。

また式中では、主演を務めた松田龍平からの祝辞の紹介も。「叡王のタイトルおめでとうございます。映画の撮影ではお世話になりました。高見さんが高見に登ってしまったと恐縮してしまいますが。これからも更なる高見を目指してください。応援しています」という松田からの祝いの言葉が紹介されると、会場は大きな拍手に包みこまれました。