世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートした「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」(主催:埼玉県、川口市ほか)が、本日7月13日(金)、節目の15回目となる開催初日を迎え、国内外からコンペティション部門のノミネート監督や審査員ほかゲストが多数来場してのオープニング・セレモニーを実施。10日間にわたる映画祭が華やかに幕を開けました!
セレモニー後のオープニング上映では、開催地・川口市が製作し、市内各所で撮影が行われ、エキストラとして約300人の市民が参加した、『君がまた走り出すとき』をワールド・プレミア上映。上映前には出演の寛 一 郎、山下リオ、松原智恵子、長谷川初範、菜 葉 菜、辻本祐樹、綱島恵里香、中泉裕矢監督が登壇しての舞台挨拶を開催しました。
本作監督を務めたのは、短編『母との旅』『エンドロールを撮りに』が評価された新鋭・中泉裕矢。日本人男性で初めて世界6大マラソンを走破した市民ランナー・古市武さん(川口市在住)の生き様に触発され、マラソンを通じて人生を見つめ直す人々の姿を描いた人間ドラマです。若手注目株の寛一郎を主演に迎え、山下リオ、菜葉菜、辻本祐樹らフレッシュな面々と、長谷川初範、松原智恵子らベテラン陣が脇を固めています。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018は、本日7月13日(金)から22日(日)までの10日間、埼玉県川口市のSKIPシティ、MOVIX川口で開催いたします。会期中は「国際コンペティション」10作品、「国内コンペティション・長編部門」4作品、「国内コンペティション・短編部門」9作品の合計23作品がコンペティション上映され、俳優の渡辺真起子 国際コンペティション審査委員長を中心とした審査員による最終審査を経て、最終日22日、グランプリをはじめとする各賞が発表されます。そのほかにも、15周年特別企画と題し、埼玉県出身で、現在日本映画界が期待を寄せる4監督を特集する「飛翔する監督たち from SAITAMA」、古今東西の名匠を追ったドキュメンタリー特集「名匠たちの軌跡」、世界的大ヒットアニメーション「怪盗グルーシリーズ」の一挙上映など、記念回にふさわしく、〇年以上に盛りだくさんの内容となっています。


<オープニング上映『君がまた走り出すとき』 舞台挨拶ご報告>
■日程:7月 13 日(金) オープニング・セレモニー 14:00~14:50 舞台挨拶 15:00~15:15
■会場:SKIP シティ 映像ホール (埼玉県川口市上青木 3-12-63 4F)
■登壇者:寛 一 郎(21 歳)、山下リオ(25 歳) 、松原智恵子(73 歳) 、長谷川初範(63 歳) 、菜 葉 菜、辻本祐樹(33 歳) 、綱島恵里香(28 歳) 、中泉裕矢監督(38 歳)
本映画祭でのオープニング上映が、完成後初のお披露目となった本作。上映前に行われた舞台挨拶では、出演の寛 一 郎、山下リオ、松原智恵子、長谷川初範、菜 葉 菜、辻本祐樹、綱島恵里香、中泉裕矢監督の8名が登壇し、華やかに映画祭の幕開けを彩った。登壇者のコメントは下記のとおりです。
●寛 一 郎
SKIP シティ国際 D シネマ映画祭の記念すべきオープニング作品の主演を務めさせていただいたことを光栄に思います。
ここに登壇しているキャストの皆さんの役柄として、自分の人生に向き合いきれてない人たち、その中でも僕が演じた五十嵐翔太という役は、完全に向き合うことから逃げてきた人間が、マラソンを通じて自分を見つめ直すんですが、割と僕も似たようなところがあって、たぶん皆さんにもあると思いますが、嫌なことだったり、得意じゃないところから逃げてしまいがちなんです。この役を通して、自分と向き合って戦っていかなくちゃいけないな、と再確認した役ですね。
●山下リオ
撮影が 5 月の下旬ぐらいで、2 週間ないくらいのタイトな期間でした。それからまだ 2 ヶ月も経っていないのですが、すごく昔のことのように感じます。それくらい、撮影が楽しくて充実していて、特に役作りを意識することもなく、等身大で演じて。不思議な感覚を持てた現場でした。
●松原智恵子
今回の私の役は、山村多笑(たえ)という、ちょっと現実離れしている役どころなんですけども、寛一郎くんや山下リオさんが演じた、素敵な孫に囲まれまして、すごく満足してお芝居ができました。アパートの大家の役なんですけども、長谷川初範さんたちが演じた住民の方たちも、すごくいい人ばかりで、それに助けられながら、毎日楽しく過ごさせていただきました。監督も、私にちょっと怒りながら、でも優しいんですよね(笑)。寛一郎くんなんて、私が台詞を忘れると、こそっとと教えてくださるんです。とっても優しい子なんですよ(笑)
●長谷川初範
今回は、非常にアットホームな雰囲気で、監督のもとにみんな集まりまして、撮影も、今回は大先輩の松原智恵子さんがいらしてくださったんで、孫のような、息子のようなキャストのみなさんに囲まれて楽しくお仕事させていただきました。最近の若い皆さんは、俳優として、とても優秀でレベルの高い方が多くなったなと実感しています。今回は、みんなで、午前中はまず走るシーンからやりました。で、走るというので、ジョギングシューズも買って(笑)。あれから、撮影後も走ろうかとおもったんですが、なかなか走れなくて、ま、これからですね(笑)。これを機にがんばろうと思います。本日は楽しんでいってください。
●菜 葉 菜
このお話はマラソンを通して、みんな成長していったり、仲間を大事にしていったりという作品だと思うのですが、みんなで撮影に入る前に、マラソンの練習をしていたので、その最初の段階から、楽しくやれていたので、撮影に入ってからも、松原さんや長谷川さんなどの大先輩がたがいらっしゃるんですけども、みんながひとつの作品にむかって、監督はじめ、スタッフ、川口のエキストラの皆さんみんなと作り上げた作品だと思っています。そういう温かい作品だと思うので、最後まで楽しんで見ていってください。
●辻本祐樹
長谷川さんもおっしゃったように、走るシーンから始まる毎朝でした。ぼくはマラソン経験者の役だったので、人一倍、練習する機会が多かったですけども、川口市民マラソンに実際に出ているランナーの方たちに教えていただきまして、そのおかげで、あまりにも足が早くなったのか、本番で「よーい、スタート!」がかかったとき、音声さんが追いつかず、僕といっしょに映るという出来事もありました(笑)。もちろんカットになってますが(笑)。今ではすごく懐かしくもあり、毎日清々しく過ごせた楽しい映画になりました。
●綱島恵里香
本日は、このような素敵な式典の場にたたせていただいて、本当に光栄です。感無量です。私は、病気の役で、走れない役だったんですけども、皆さんが走っている姿を見て、すごく勇気をもらいました。皆さんも見終わった後、ちょっと勇気をもらえる、そんな作品じゃないかなと思います。
●中泉裕矢監督
この映画は、たくさんの方に楽しんでもらいたい映画なので、 出演者の方にもできればそうあって欲しいと思っていました。もちろんスタッフの方も含めてなんですけど。それが終わった後、いま出演者の皆さんの話を聞いていて、楽しんでくださっていることが感じられてよかったです。それが作品にも出ていると思いますので、楽しんでいただければと思っております。
『君がまた走り出すとき』は本映画祭のオープニング作品として上映され、今後全国劇場公開を予定している。