日本を代表する衣装デザイナー ワダエミさんと念願の再会!『妻の愛、娘の時』シルヴィア・チャン舞台挨拶付きプレミア上映
アジアを代表する大女優 シルヴィア・チャン来日!!
日本を代表する衣装デザイナー ワダエミさんと念願の再会!
『妻の愛、娘の時』シルヴィア・チャン舞台挨拶付きプレミア上映
7/3(火) 19:00-19:30 舞台挨拶(上映前)
場所:YEBISU GARDEN CINEMA シネマ2
登壇:シルヴィア・チャン、ワダエミ
★本作で三世代の女性を主人公に描いたことについて
シルヴィア・チャン:
まず、愛に対する考え方をポイントとしました。
おばあちゃん世代は相手のために生きる。我々の世代はどちらかというと自分や旦那のために生きる。そして今の若い世代は自分を愛するために生きています。
物語自体は、ある平凡な家庭を描いていますが、平凡だからこそ、そこにある日常のディティールを丁寧に描くことで皆さんに共感してもらえると思います。
それぞれの世代で人間は成長していくなかで、いろんな段階でいろんな関門をくぐり抜けて強くなっていくと思います。もう私もおばあちゃんになったけど(笑)、本当のおばあちゃんの気持ちはまだよくわかっていないかも。でも少なくとも私が今まで経験してきた若い人たちの気持ちは理解しているつもりでこの映画にも描きました。
★7月で65歳を迎える!シルヴィア・チャンの誕生日&日本公開を祝して、日本で一番親交の深いワダエミさんがお祝いに駆けつけてくださいました!
※黒澤明監督『乱』でアカデミー衣装デザイン賞受賞、国内外で活躍する世界的衣装デザイナーのワダエミさんは、2007年『呉清源 極みの棋譜』(松坂慶子、柄本明など日本キャスト出演)で衣装デザイン担当。呉清源の母役を演じたシルヴィアと撮影を共に過ごし親交を深めました。また『呉清源』の監督・田壮壮は本作でシルヴィア演じる主人公の夫役を好演して話題に!
★再会した2人は、ヒロインの夫役の田壮壮監督についての話題で大盛り上がり!となりました。
シルヴィア:
「呉清源」出演の際にワダエミさんと仲良くなったのですが、この映画の脚本段階から、夫役は田壮壮監督の顔が頭に浮かんでオファーしました。彼が登場することによって、映画にリアル感、人物の情感、雰囲気など、一気に命が芽吹いたと感じます。彼はこれまで俳優としては映画に少しワンシーン出演などはしてましたが、セリフがたくさんある本格的な役は今回が初めて。妻を優しく見守る役柄でこれがとても素晴らしく、本作出演後、彼には俳優となはなたはなはたしてのオファーが殺到しています(笑)。
彼は監督をしている時はシリアスで真面目ですが、普段はとても気配りが出来て魅力のある素敵な人。若い女性にもとてもモテるんですよ。現場でもみんな彼のことが大好きになってしまって。映画の中では素敵な旦那さんですが、実生活でこの人を旦那に持つとけっこう大変だと思います(笑)。
ワダエミ:
「呉清源」で衣装デザイナーを担当しましたが、普段の田壮壮監督は本当に色っぽいんです。上目遣いで見つめられるとクラクラッときそうになる(笑)。本当に、実際の彼は、知的な若い女性にモテるんですよ。
★最後にメッセージ
シルヴィア:
日本では映画祭に参加したことはありますが、本日のように、映画館で舞台挨拶をするのは初めてなんです。とても嬉しく思います。
私は映画の世界に入って40年も仕事をしてきましたが、今となっては一つ一つの作品がとても大切なものだと感じています。なぜかというと、わたしの残りの時間は限られている、これは、映画を作ることができる機会が少なくなっているとも言えます。
人間は一定の年齢に達すると、同じテーマでも見方や解釈が変わってきます。私はすでにおばあちゃんですが、世代と世代のギャップを埋める橋渡しのような役割を、映画の中で私なりにできると良いなと思ってます。そういう気持ちでいつも映画を作っています。
映画を通してみなさんと交流できる貴重な機会を大切に、そして、みなさんに気に入ってもらえると、とても嬉しいです。
ワダエミ:
本当に娘のようなシルヴィアの新作、素晴らしいと思います。等身大の自分を見つめ直すために、ぜひ日本の皆さまにみて欲しいです。
世界的にも超大作かドキュメンタリー的な映画が多いなか、シルヴィアが監督としてトライした、彼女が持っている非常に繊細で、愛のある世界を描いています。ぜひ、自らを問い直すためにも観るべき映画だと思います。
東京フィルメックス オープニング/釜山国際映画祭クロージング
台湾版アカデミー賞「金馬奨」主要7部門ノミネート/香港電影評論学会大奨 監督賞受賞
香港版アカデミー賞「香港電影金像奬」主要9部門ノミネート
アジア版アカデミー賞(アジア・フィルム・アワード)主演女優賞&生涯貢献賞 W受賞!
シルヴィア・チャン監督・主演作『妻の愛、娘の時』
『過ぎゆく時の中で』(88)、『恋人たちの食卓』(94)など数多くの香港・台湾映画に出演してきた大女優シルヴィア・チャンが監督・主演を務めた映画『妻の愛、娘の時(原題「相愛相親」)』の日本公開が今年の9月上旬より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショーが決定。本作は、先日(3/19)発表されたアジア版アカデミー賞(第12回アジア・フィルム・アワード)にて、シルヴィア・チャンが主演女優賞&生涯貢献賞をW受賞しました。
女優業のみならずこれまでに金城武主演『君のいた永遠』(99)、ベルリン国際映画祭コンペティション部門選出の『20.30.40の恋』(04/日本未公開)、トロント国際映画祭出品の『念念』(15/日本未公開)などの監督作を世に出してきたシルヴィア・チャンの最新作は、母の死をきっかけに、田舎にある父の墓をめぐる3世代の女性たちのそれぞれの想いを切実に、時にユーモアを交えて描いた感動作。撮影は、ホウ・シャオシェン監督作品や、『春の雪』『空気人形』など日本映画の撮影も手掛けアジアを代表する名カメラマン、リー・ピンビンが担当。
チャン監督演じるヒロインの夫役として、『青い凧』(93)、『春の惑い』(02)などで知られる中国映画界の巨匠・田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督が俳優として出演。チャン監督が『呉清源 極みの棋譜』(田壮壮監督/07)に出演して以来の仲で今回の出演に至った田壮壮が、優しく包容力あふれる味わい深い演技を披露していることも話題となっています。
監督:シルヴィア・チャン 撮影:リー・ピンビン 出演:シルヴィア・チャン、ティエン・チュアンチュアン、ラン・ユエティン、ウー・イエンシュー、ソン・ニンフォン、レネ・リウ 2017|中国台湾合作|中国語|カラー|120分|DCP (C)2017 Beijing Hairun Pictures Co.,Ltd. 配給:マジックアワー 公式サイト: http://www.magichour.co.jp/souai
9月1日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー