映画『ルームロンダリング』池田エライザさん・羽賀翔一さん登壇トークイベント
この度、池田エライザ主演『ルームロンダリング』が7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー致します。
人付き合いが苦手、彼氏なし、こじらせ真っ只中の八雲御子。彼女の仕事は、事故物件に住んでその履歴を帳消しにするという、“ルームロンダリング”。そんな御子の悩みは、仕事先の部屋で元住人たちがユーレイとなって出没すること。この世に未練たらたらなユーレイたちに振り回される日々を送るうち、周囲の人々も巻き込んで、御子に人生初の恋とトラブルが訪れる!?こじらせてきた分だけ幸せになれる、ハートウォーミング・コメディが誕生しました。
主役の御子役に抜擢されたのは、近年女優業での活躍が目まぐるしい池田エライザ。胡散臭い不動産屋を営む御子の叔父役には、オダギリジョー。御子の隣に住む青年・亜樹人役には、若手注目俳優・健太郎。個性豊かな幽霊たちを渋川清彦、光宗薫が演じる他、奥野瑛太、つみきみほ、田口トモロヲ、渡辺えりなどの名バイプレイヤーたちが脇を固めます。
この度7月3日(火)、ヴィレッジヴァンガード渋谷本店にて、主演の池田エライザと「君たちはどう生きるか」の作画を担当した漫画家・羽賀翔一のトークイベントを開催いたしました。
◆ 日程:7月3日(火)
◆場所:ヴィレッジヴァンガード渋谷本店(渋谷区宇田川町 23-3 渋谷第一勧銀共同ビル B2F )
◆登壇者:池田エライザ(22)、羽賀翔一(32)
今回『ルームロンダリング』でこじらせ女子を演じた池田エライザさんと対談をしたのは「君たちはどう生きるか」の作画を担当された漫画家・羽賀翔一さん。80年前に書かれた児童書を漫画化し、累計210万部を超える異例の大ヒットを記録している「君たちはどう生きるか」だが、池田さんがこの小説を初めて読んだのは中学生の頃。池田さんが対談をしたい相手として羽賀さんを指名し、本作の宣伝稼働にて既に対談経験のある二人は、和やかな空気の中トークイベントを開始。
まず、映画『ルームロンダリング』の感想を聞かれた羽賀さんは、「全編通して心地よく観れました。大胆なCGや派手な描写は無いけれども、丁寧に丁寧に作られた映画で、観終わった後、清々しい気持ちになりました!」と大絶賛。
『ルームロンダリング』と「君たちはどう生きるか」は、叔父と甥・姪の関係性において共通点があり、『ルームロンダリング』では、池田さん演じる主人公・御子に心の拠り所を与える、オダギリジョーさん演じる叔父が、「君たちはどう生きるか」では、主人公・コペル君に人生の学びを与えてくれる存在として叔父が登場する。羽賀さんは、「『君たちはどう生きるか』では、叔父さんが主人公に生きる上でのヒントや背中を押すようなアドバイスを与えてくれるのですが、そういった点でも近いものがあると思いました。両作品とも、叔父さんの姪・甥への優しさがジワジワと伝わってくる感じが似ていますね。」と話す。それに対して、池田さんも「『ルームロンダリング』に出てくる叔父さんは、主人公にヒントを与えられるような人ではないけれど、主人公のことを見守り、心の休まるホームでいてくれる人。どこかコペル君と叔父さんの関係性に似ていると思います。」と同調した。
『ルームロンダリング』はどう生きていくのか迷った時に観ると、ヒントがもらえるような映画ではないか、といった話題になると、「『君たちはどう生きるか』のサイン会をするときに「もう既に自分は一冊持っているんですけど息子にあげたい」とか「両親にプレゼントしたくてもう一冊買いに来ました」などと言って下さる方が多いんです。『ルームロンダリング』も、自分は一回観たけれど、誰かと一緒にもう一度観たくなる映画だと思いました。」と羽賀さんが話すと、池田さんも「自分の中で本当に大切なことを思い出させてくれる作品です。自分の事を改めて考えさせてくれる映画なので、ぜひ何度でも見て欲しいです。」と改めて作品の魅力について語った。
羽賀さんが挙げる映画の印象的なシーンは、御子が空に飛んでいた飛行機を掴んで手元に持ってきて、それをもう一度空に返す場面。「御子のキャラが立っているシーンです。彼女の不思議な力だったり、想像力豊かなところが3秒で分かるので好きです。漫画もなるべく少ないコマ・ページでキャラクターが伝わるように描けると、10ページや20ページの中でより多くの情報を込められるので。」と話し、漫画を描く際に心掛けていることを打ち明けた。
池田さんは今作での演技について聞かれると、「御子ちゃんは、小さい壺の中にたくさんの感情を詰め込んでしまっているような女の子。感情の起伏が分かりづらいので、微妙な感情の変化を表現することを心掛けました。」と撮影を振り返った。それを聞いた羽賀さんが「漫画では微妙な感情の変化は眉毛で表すんですよ。でも、池田さんは劇中、前髪で眉毛を隠していたので、演じるのが大変だったんだろうなと思っていました。」と返すと、「実は私眉毛が良く動くタイプの人種なんです(笑) だからこそ、前髪の有無を使い分けているところはありますね。開放的でコミュニケーションが上手い役では前髪を上げるし、逆にあまり人と接する事が得意ではないキャラクターを演じる際は前髪を重くします。」と、役づくりでのこだわりを明かした。