宇都宮を舞台にバツイチ子持ちの出戻りシングルマザーが、実家の餃子屋の再建に奮闘しながらも、イケメンゴルファーに恋をするラブコメディ『キスできる餃子』。主演は、ドラマやバラエティーに幅広く活躍し、2017 年は主演映画が 2 本公開された足立梨花。相手役を務めるのは、東海地方を中心とした活動から、一昨年の日本レコード大賞<新人賞>受賞、昨年には日本武道館でのワンマンライブを大成功させ、大ブレイク中のエンターテイメント集団「BOYS AND MEN」の田村侑久。監督は、小説家・劇作家・演出家・作詞家としてもマルチに活躍し、2016 年公開『クハナ!』につづき、本作が2作目の監督作品となる秦建日子。『アンフェア』の原作、『HERO』『救命病棟 24 時』『ドラゴン桜』『そして、誰もいなくなった』など数々の大ヒットドラマの脚本を手がけてきた秦自身が、完全オリジナルとなる本作の脚本も手掛けます。

この度、本作の公開記念舞台挨拶イベントを新宿ピカデリーで行いました。舞台挨拶には、本作のヒロイン足立梨花と、エンターテイメント集団BOYS AND MEN田村侑久、本作では足立の親友を演じた佐野ひなこ、本作の監督秦建日子の計4人が登壇し、撮影中のエピソードやキャスティングの裏話を語り、ここでしか聞くことのできない映画のマル秘エピソードが満載。また、フォトセッションでは、白い皿のバックパネルの前で焼き目のついた餃子のパネルを持ち、本人たちも『キスできる餃子』になり!?最後まで大盛り上がりの中イベントは終了いたしました。

◆日 程:6月23日(土) 
◆場 所:新宿ピカデリー シアター1(新宿区新宿3丁目15番15号)
◆登壇者:足立梨花、田村侑久(BOYS AND MEN)、佐野ひなこ、秦建日子監督

キャストが登壇すると、主演の足立と、その相手役の田村が偶然にも衣装の色が同じだったことについて触れ、田村は「そうなんです!今日はオソロコーデでやろう、と話していて…。」と冗談で返すと、すかさず足立は「いや勝手に合わせてきたんです!」とツッコみ、冒頭から息の合ったコンビをアピールした。すると場内のプラカードに気づいた田村は客席内に降り、それを受け取りに向かうと、それに対して冷静な観客人の反応を見て、「ちょっと!なんでポップコーン食べてるの!」とツッコみ、会場内を笑わせた。プラカードには映画のポスターデザインにも使われている足立と田村のキス顔をモノクロに印刷したもので、キャスト・監督陣も手作りのプラカードに喜びを見せた。
主演映画の全国公開を迎え、足立は「ようやく昨日、初日を迎えることができて、たくさんの人に見ていただけることが、本当にうれしいです。」と喜びを語った。

訳アリのイケメンプロゴルファー役を演じた田村は「会場に楽しみに見に来てくださっていると思うのですが、トークショーのイメージのまま観てしまうと、映画のイメージが壊れてしまうと思うので、一回このトークショーのことはキレイに忘れてから映画を観てください。」と、上映前の会場を気遣うコメントを、自身と役柄とのギャップがあることを交えながらユーモアたっぷりに挨拶した。

足立演じる陽子の親友を演じた佐野が一言挨拶すると、田村は場内に「ひなひな~!」という合いの手を求め、場内を盛り上げようとする様子にキャスト・観客共に大爆笑。すると事務所の先輩でもある足立は「ひなちゃんがすべったみたいな空気にするのはやめて!」とフォローし、ここでもコンビの良さをうかがわせた。
監督は「企画からここまで夢見てきて、こうやって映画が発信できたことをうれしく思います。」と感無量の様子。

公開を迎えた心境について、足立は「こうして観ていただける日を楽しみにしていたので、反応がすごく怖いですが、先日栃木で先行公開され、皆さんの顔を観ているとニコニコな笑顔が見れたので、良かったのかな?と少しほっとしています。」と手ごたえを語った。映画のオファーを受けた感想については「最初はどんな映画なんだろう・・・とすごく不思議でした。

タイトルだけだと、SNSなどでも、『餃子にキスするの?』『足立梨花とキスするの?』といろんな反応があって、実際台本を最後まで読んでみると、なるほど、だから『キスできる餃子』なんだ、というのが納得でき、それから撮影するのがとても楽しみでした。なので観終わるとタイトルに納得して、間違いなく餃子が食べたくなると思います。」と話した。

田村は今回の役をつかむために、事務所内で激しい調整があったそうで、「マネージャーから電話がかかってきて、『もしかしたら映画が決まるかも…』と話をされ、どうやら秦監督が僕にオファーをしてくれているということだったんです。嬉しい!と思ったら、『でも事務所的には一度ストップしている。今回はイケメン役だから田村じゃないと思うんだよね。』と言われて。監督は僕にオファーしてくれているのに、事務所的にはイケメンじゃないから、ということで同じボイメンの勇翔を推薦したといわれ、2人でどちらがこの役になるかわからない状態で、監督との顔合わせにいくことになったんです。だから一歩間違っていたら僕はここにいなかったかもしれません。」と、役をめぐる衝撃的なエピソードを語った。すると、足立は「じつはその方、元旦那役で出演されていて、そっちの方がよかったなぁ(笑)」と、まさかの告白に場内は大爆笑。

秦監督はこのキャスティングについて、「もともと田村くんのイメージに合っていると思いオファーしたのですが、顔合わせの際に2人でいらっしゃってすごく気まずかったです。(笑)しかも事務所の方が勇翔さんをかなり強めに推されていて…かなり斬新な顔合わせでした。でも田村くんをキャスティングし映画が仕上がって、きっと成功だったと思います。」と自信を持って田村に太鼓判をおした。

イケメン役を演じる上で気を付けた点について、田村は「普段僕こんなに明るいので、ちょっとそれを抑えることから始めました。」と話すと、足立は「その反動で、休憩中もすごく元気で、すごいんですよ!」と、現場でもムードメーカーだったことを明かした。田村との共演シーンは少なかったという佐野は、「今日もすごく元気で、コミュニケーション能力の高い方だなぁ…と、ただただ驚いております。」と印象を語った。

今回は先輩である足立を励ます役を演じた佐野。足立からの演技指導などはあったのか聞かれると、「あだっちーさんは現場の空気をすごく明るくしてくれて、監督からはたびたびありました。当日にキャラを真逆にしてきたり…。」と、驚きの演出について暴露すると、監督は、「コメディなので、なるべくライブ感があったほうが楽しいと思い、その場の反射神経でやって、というのを何度かしたり。演技力の高いキャストが集まってくれたので、佐野さんの最初のシーンでキャラを真逆にしたり、映画のラストシーンについてのプランを足立さんには内緒にしたりしていました。映画の中では皆さんすごく自然に演じてくださったので、良い方向に作用したと思います。」と演出についてのこだわりを語った。『キスできる餃子』という映画の、着想については「栃木を舞台にした映画で、餃子とは一番イメージの遠いものをテーマにしようと思ったんです。『アンフェア』という作品をやっていたので、いつも猟奇的な連続殺人犯が出てくるようなものを依頼されることが多いので、餃子とは遠くて、殺人事件ではないものにしようと、ロマンチックコメディにしました。そこからタイトルだけで餃子と、恋愛映画ということがわかるもの、にしようとこういったタイトルになりました。」と
話は、明日にセネガル戦を控えたサッカーの話題になり、足立は「まさかの出来事が起きているので、どうなるかわかりませんが、どうであれ私たちは応援するだけだな、と。とにかく頑張ってほしいという気持ちをロシアに送り続けるしかないのかな、と思います。皆さん頑張ってほしいですが、同じ世代の選手が多いのでその方たちにはがんばってほしいです。」と、熱くコメント。すると、実は高校生の時にはサッカー部のキャプテンだったという田村は「じゃあ、サッカーを応援しながらみんなで餃子を食べて、ゴールが入った時には『キスできる餃子~!!!』と叫ぶのはどうですかね!?」とここでも忘れずに映画をPRした。
最後に足立が「本当に素敵な作品になっていると思うので、観終わった後、『恋したいな』、『明日はお仕事頑張ろう』、とか『餃子食べたい』と、いろんな感情になって帰ってほしいです。そしてこの作品は宇都宮の良いところでたくさん撮影した映画でもあるのでぜひ皆さん気になったら宇都宮へ餃子を食べに行ってください!」と、映画と宇都宮をしっかりとアピールして締め、大盛り上がりの中イベントは終了した。