池松壮亮主演、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二共演の超衝撃作『君が君で君だ』が 7 月 7 日の七夕より全国公開いたします。
本作は、好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て去り、10 年間彼女を見守ってきた 3 人の男たちの愛の結末を描いた恋愛譚です。日本の伝説のロックシンガー「尾崎豊」になりきるのは、映画俳優として唯一無二の存在感を示す池松壮亮。
そして、世界中の誰もが知るハリウッドの名俳優「ブラッド・ピット」になりきるのは、確かな演技力で頭角を現す満島真之介。さらに、日本の歴史を大きく変えた人物「坂本龍馬」になりきるのは、独特の個性が光る大倉孝二。ヒロインを務めるのは、映画『息もできない』での演技で世界中の注目を集め、多くの熱烈なファンを持つ韓国人女優キム・コッピ。
監督・脚本は、国内外で高い評価を受ける松居大悟。疾走感ある映像に今という時代を映し出し、観る者の恋愛観を試す、松居大悟監督が長年温め続けてきた完全オリジナルラブストーリーです。国境も常識も越えた愛の物語は、観る者の恋愛観を揺さぶります!
そしてこの度、映画公開に先駆け全国予告編甲子園とのコラボレーショントークイベントを開催!満席となっているマスコミ試写では、賛否両論を巻き起こしている本作だが、学生たちからは大絶賛、共感学生が続出。トークイベントには、松居大悟監督・阿部広太郎(プロデューサー)・渡辺尊俊(宣伝プロデューサー)らが登壇!本作の制作過程や高校生の生の意見など最大級に盛り上がるトークイベントとなりました。

6月8日(金)東京都立工芸高校試写会後、松居監督・阿部広太郎プロデューサー・渡辺宣伝プロデューサーが登壇。
多くの高校生らに盛大な拍手で迎えられた。
本作の製作の経緯について聞かれると、松居は「2011 年に舞台化した作品を大学(慶応大学)の同級生で、電通で働いている阿部くんが見に来てくれて、2015 年に映画化を提案されました。この舞台は賛否両論が激しく、このあと劇団の活動が休止になるほど、心がボロボロになった濃い思い入れのある作品でした。自分の中の愛について核となるものであり、映画になったらきっといろんな人に届くと思った。ドラマや映画の恋愛ものを見て、想いを伝えて結ばれることがゴールであることが腑に落ちなくて、そうではない愛の在り方を描きたかった」と級友との再会と本作に込めた想いを熱く語った。
大学時代の同級生であるという阿部との学生時代の思い出を聞かれると松居が「正直、陰鬱なボクと爽やかな阿部くんは大学時代仲がいいわけではなかった」と答えると、阿部は「ただのランチ仲間です」と会場から笑いを誘った。続けて松居は「阿部くんからこの作品の映画化の話をもらったとき、彼は大手企業で、僕は下北沢の劇場で泥まみれになって演劇。“何が電通だよ。やれるもんならやってみろ!”って少し冷たくしていました(笑)」と当時をにこやかに振り返った。
キャスティングに関して聞かれると松居は「池松壮亮さんは一緒に戦いたいと思い、一番初めに決めました。満島(真之介)さんと大倉(孝二)さんについては初めてでしたがずっとご一緒したかった方で。星野役は YOU さんが良いと熱望していて、僕の想いを込めた手紙を書いてオファーしました。向井(理)さんは、作品にぜひ存在してほしくて、僕のドラマ脚本デビュー作に出演してくれた縁で声を掛けました。こういう時に出てくれるのは嬉しいですよね。」と笑顔で語ると、続けて「キム・コッピさんは前作品の韓国上映会に行ったときにお会いして、いつか自分の作品に出演してほしいと話したところ、『脚本待ってます』と言ってくださったから、この企画だ!と思いすぐにオファー。舞台では日本人であったのを韓国人に変更したのは、尾崎たちの愛が届かないほど良いと思い変更しました」とキャスティング秘話を語った。

衝撃的なシーンが数多い本作、どうやってこのようなアイディアを思いつくのか、渡辺に聞かれると松居は「両想いになって“二人の想いが一つになる”のではなく、“一人がその人になる”という同化に向かう愛情が描きたかった。この人に好かれたいではなく、この人になりたいというのを描きたい」と理解しがたい考えを語ると、阿部が「好きな人が何を食べているのか、何を見ているのかをもっと知りたいという感情と同じものですよね」とフォローすると会場からも共感の声が上がった。
「小さい頃、好きな子の後をついていった経験はありませんか」「高校の頃など、朝の通学路で好きな子と同じ電車の時間に合わせた経験はありませんか」「好きな人の好きな漫画を読んでみたい」「好きな曲を聴きたい」という、誰でも身に覚えのある好きな子への感情と似た感覚です、と監督は語り、「好きな子と同化したい」という想いもその延長線上にある。と説明した。
松居監督のにわかに信じがたい感情を映像で成立させられたのは、言葉にできない感情を映像で表現しようとする松居監督と言葉を生み出すコピーライターでもある阿部プロデューサーとの強力なタッグであるからこそ作り上げられた作品である。
そして、鑑賞後の高校生たちから感想を伺うと、女子生徒からは「尾崎たちや、借金取りたちそれぞれの想いや行動に共感できるところがありました。共感できるいろんな人物がいて、心がちぐはぐになって、八つ裂きにちぎれそうな感覚になりました」と熱く語った。

さらに 6 月 10 日(日)に大阪府 大阪明星学園高等学校、6 月 15 日(金)に鳥取県 米子工業専門学校にて同イベントが開催され、「一周回って清々しい」「何が狂気で、何がまともか分からなくなる」「ヤバい内容ですが泣きそうになった。それが何故なのか、言葉で説明できない感情です。」「何がすごいものを見せられた!」と本作の愛の形に衝撃を受け困惑しながらも、言葉を探し、想いを振りしぼるように学生たちは本作の感想を語った。さらには「小学生の頃、好きな女の子のリコーダーを舐めたいという、純真な好きという想いに近くて、懐かしくもありました」などと共感する男子学生が続出!
多くの学生たちに衝撃と共感を巻き起こし、高校生トークイベントは大成功に終わった。