直木賞作家・村山由佳が“女性の性欲”を赤裸々に描いた衝撃作『ダブル・ファンタジー』(文春文庫 刊)は、文学賞をトリプル受賞し、販売部数も累計 68 万部を突破。性愛を突き詰めた内容から映像化は困難とされてきましたが、WOWOWが遂に連続ドラマ化いたしました。
注目すべきは、主人公・奈津と同様今年 35 歳を迎える水川あさみの官能ドラマへの初挑戦。
数々の官能シーンにひるむこともなく、束縛から飛躍せんとする、女性の感傷と覚悟のさまを繊細に体現しています。これまでにもドラマ・映画で様々な役どころに挑戦してきた水川ですが、本作で今までのイメージを一新。男性を次々と乗り換え、欲望に正直に生きる女性をときに大胆、かつしたたかに、ときに脆く演じています。そんな本作のメガホンをとったのは「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」が記憶に新しい御法川修。惑いながらも本能に従い、欲求のままに生きる潔い女性とその人間模様を、WOWOWだからこそ可能な演出、そしてエレンガントな映像美で魅せます。
このたび放送に先立ちまして、第 1 話の完成披露試写会を開催。舞台挨拶には、主演の水川あさみさん、村上弘明さん、栁 俊太郎さん、そして、御法川修監督、原作者・村山由佳さんと、豪華メンバーが登壇し、初挑戦となった役柄への思い、撮影に挑んだ心境や、現場でのエピソードなど、たっぷりとお話いただきました。

WOWOW「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」
水川あさみへ田中 圭から「僕は貴女に捨てられてから、男性に恋をする始末です。」
WOWOWで 6 月 16 日(土)夜 10 時からスタートする「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」(第 1 話無料放送)。

直木賞作家・村山由佳が“女性の性欲”を赤裸々に描いた衝撃作が、官能ドラマに初挑戦する水川あさみを主演に迎え、ついにドラマ化となる。放送を直前にした 14 日、東京・スペース FS 汐留にて第 1 話完成披露試写会が行われ、水川あさみ、村上弘明、栁 俊太郎、そして御法川修監督が登壇した。
夫がありながらも複数人の男性と関係をもつ人気脚本家・高遠奈津を主人公に物語が進んでいく本作。今年で奈津と同じく 35 歳を迎える水川は、出演が決まった当時の意気込みについて「官能的な役を演じるのは初めてで、女優としても節目の時期に、演じたことのない役に挑戦できたことは自分の中のモチベーションがあがりました。撮影は充実してたのですが、奈津を演じていると開放的な気分で心地よくなったり、家に帰ってもまだイライラしていたり、とても大変で難しい役でした。」と体当たりで役に向き合った様子を見せた。

奈津が家を出るきっかけとなるカリスマ舞台演出家・志澤一狼太を演じた村上は、「”魔王”の異名をもつ役だったので、規制の概念を全部ぶち壊して自分の価値観を作り上げてく織田信長をイメージして演じました。」水川との大胆な官能シーンについては、「恐れずに言えば、”調教”した。」と、横暴でどこか脅威的な役柄とは打って変わって少し照れた表情を見せた。
一方、奈津に思いを寄せる新進俳優・大林一也を演じた栁は「ベッドシーンがあったので 13 キロ体重を増やしたのですが、衣装を着るときに「細っ」とスタッフに言われました(笑)なので、あまり期待しないでください。」と役作りへのストイックさと、クールな外見とは裏腹にお茶目なギャップを見せた。水川とのベッドシーンについては「手の位置ひとつとっても話し合いながら撮影したので、アクションのようだった。」と、水川と顔を見合わせながら話していた。
また、大学時代の元恋人・岩井良介を演じた田中 圭と、夫・省吾を演じた眞島秀和からのメッセージが読まれる場面も。
田中は、「僕は貴女に捨てられてから毎日、ボロボロで恋い焦がれて、あげく男性に恋をする始末です。責任取ってください。」と話題になった自身主演の某ドラマに交えたコメントで会場を沸かせつつも、「撮影現場でも明るく元気で頼もしかったし、いっつも笑ってるあさみちゃんが印象的でした!」と撮影現場での水川の様子をコメントした。眞島は「省吾役としては、かなり複雑な気持ちになる部分もありましたが。虚脱するようで、力強く、苦しくなるのに愛おしい作品だと思います。」と作品への愛情を語るコメントが読まれた。

2人からのコメントに対し水川は嬉しそうな表情を浮かべ、「眞島さんは何度も共演させていただいているので、省吾のようにうっとおしいですが(笑)作品を観てメールを送ってくれるくらい、私が奈津を演じることを楽しみにしてくださっていました。」と役者としての仲の良さを見せた。田中からの「完全プライベートとはいえ、同じ焼肉屋さんで目の前を通ったあさみちゃんは、俺のことを一瞥もせずに通り過ぎて行きました。少し根に持っています。」というコメントに対しては「その話を、人伝に3度聞いたので、よっぽど根に持っているみたいですね。」と会場からも笑いが起こった。
さらに、客席から原作者・村山由佳がサプライズ登場。本作の続編が刊行される中、撮影現場にも立ち会った村山は「世界で一番(ドラマ化を)楽しみにしていたのは絶対私です!ラストのシーンは本当に美しくて、映像にも行間があるのだなと原作者として嫉妬しました。」と今回のドラマ化を大絶賛した。
これを受け御法川修監督は涙を浮かべながらも、「誰もがもってる”寂しさ”を官能を通して気づいてもらえればなと、映像、それを包む音楽、ベッドのシーツの傷ひとつとっても、この作品の全てが心を震わせる効果になってほしいと思い作りました。」と作品に対する思いを語った。
最後に水川は「官能の部分だけでなく、1人の女性が自分に正直に生きることで開放されていく姿が、人生の後押しになると嬉しいです。」とアピールした。

連続ドラマW ダブル・ファンタジー 6月16日(土)スタート
毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送(全5話) [第1話無料放送]