映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』北海道庁へ表敬訪問
松竹株式会社では、大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した書籍「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(渡辺一史 著/文春文庫刊)を実写化、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』として、2018年冬に全国公開する運びとなりました。
車イスの人生を、愛のままに、ワガママに生きた男の<笑いと涙の実話>--幼少期から難病にかかり、人に助けられながらでないと生きていけない体となった実在の人物・鹿野靖明(しかの やすあき/1959年12月26日札幌市生まれ~2002年8月12日逝去)。ときには度を超えるワガママぶりを見せながらも、自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた鹿野さんと、彼を支えながら共に生きたボランティアたちと家族の実話が、この冬、笑って泣ける最高の感動作として誕生します!オール北海道ロケ作品として、北海道命名150周年を迎える今年、札幌市などの全面協力のもと、6月から7月上旬にかけて撮影を予定。
この度、松竹の製作陣が映画の舞台でありロケ地にもなる北海道を訪れ、北海道庁へ表敬訪問。
松竹㈱ 執行役員/映像企画担当の武田功(以下:武田)は「北海道が誕生して150年という節目の年に、北海道が舞台となる本作を製作させていただけることをありがたく思っております。
北海道の皆さまのお力添えがなければ完成しない作品だと思います。」と記念すべき年に本作を製作できることに感謝の意を示した。それに対し阿部啓二副知事(以下:阿部副知事)は「主演の大泉洋さん(鹿野靖明役)も北海道出身であり、北海道としても命名150周年という記念の年でもありますので、実際に鹿野さんが住んでおられた道営住宅での撮影などのお手伝いもさせていただきました。」と、本作の撮影を支援した流れにも言及。実際に鹿野さんが使用していた場所で撮影ができることに対して武田は、「作品にリアリティが出ますし、前田哲監督もとても喜んでおりました。みんなに愛を伝えられる、感動できる作品にしていきたいと思っております。」と語った。
本作のプロデューサーの石塚慶生(以下:石塚)は「撮影は、鹿野さんが実際に旅行に行かれた美瑛での撮影も予定しており、皆様のご協力のおかげで実際に泊まられていたペンションでの撮影もご協力いただけることになりました。また、札幌、旭川でも撮影しますが自然の多い旭山公園や、八剣山の果樹園、さらには鹿野さんが実際通っていた病院も撮影にお借りする予定です」と述べ、北海道でのオールロケ撮影であること、鹿野さんが実際に訪れた地でも多く撮影することについても語った。また「北海道での撮影ということで、監督とともにオーディションを開催したのですが、札幌の方も多く出演者として採用させていただきました。みなさんとても演技力が高く、幅広い層の方に出演していただくことになりました。」と、北海道全体から協力していただいている点についても言及した。
また、石塚は「鹿野さんは松竹の寅さん(男はつらいよ)や浜ちゃん(釣りバカ日誌)のような主人公だと思います。鹿野さんは実在の人物ですが、そこに人が集まって、彼とぶつかって、交流していく中で、それでも彼から離れられないという、寅さんや浜ちゃんと共通する部分があると思います。そういう部分を本作の中でも描ければ良いなと思います。「血がつながっていないけれど家族である」というのは、松竹らしいテーマでもあり、世界に通じるテーマでもある。海外でも観ていただけるよう、観た人たちが北海道に来たくなるような作品にしていきたい。」と製作への意気込みを語った。
最後に阿部副知事は「北海道の清々しい大地の中で、こうして一つの映画が撮影されることに我々も楽しみに期待しておりますので、宜しくお願いします。」と締めくくった。