日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』から3年。同スタッフが再集結し、盟友・足立紳の実話をヒントに生み出されたオリジナルストーリーをひっさげた武正晴監督・最新作『リングサイド・ストーリー』の初日舞台挨拶が、新宿武蔵野館にて実施されました。

【  日 時  】   10月14日(土) 12:00〜12:30
【  場 所  】  新宿武蔵野館
【  登壇者  】  佐藤江梨子(さとう えりこ)、瑛太(えいた)、武尊(たける)、
黒潮“イケメン”二郎(くろしお いけめん じろう)、武 正晴(たけ まさはる)監督
【 総合司会 】  八雲ふみね(やくも ふみね)

サトエリ、ヒデオが見せてくれた“特別な景色”!
瑛太、『百円の恋』主演の安藤サクラへ「この映画を役者割で観に来い!」

 映画「リングサイド・ストーリー」の初日舞台挨拶が14日、東京・新宿武蔵野館で行われ、W主演の佐藤江梨子、瑛太、共演の武尊、黒潮“イケメン”二郎、メガホンを取った武正晴監督が登壇した。

 同作は、数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』を手掛けた武監督とスタッフ陣が再集結し、盟友・足立紳氏の実話をヒントに生み出されたオリジナルストーリー。

 4年ぶりの主演で出産後復帰作となった佐藤は、最初に脚本を読んだ感想を聞かれると「面白いですし、役者さんあるあるがたくさん出てきて、すぐにやりたいって思いました。ヒデオのことを言われているのに、自分が言われている気持ちになったこともあって、不思議な感覚でした(笑)」と回顧。

 また、売れない役者役を演じた瑛太は、どのように作り上げたか尋ねられると「僕も仕事が来ない時期がありまして、そのときに100円ショップでキャベツだけ買っていた時期もありました。オーディションに行ったら“ほかのヤツとは違うことをやってやる”という気持ちで取り組んだりして、共感する部分もあったので、その頃を思い出しながら演じました」と自身の経験を重ね合わせたそうで、「『俳優は人に非ずって書く』と村上ヒデオも言っていますけど、道徳観とかを無視しちゃって、思い切り崖から飛び降りる覚悟で生きて行く勇気みたいなものを、今回演じてみて原点回帰できました。挑戦し続けたいなということを改めてヒデオに感じさせてもらいましたね」としみじみと語った。

 同作では、格闘技界の内情も描かれている点も見どころとなっているが、そんな同作を見た感想を聞かれた武尊は「普段、リングの上の戦いしか見られることがないので、リングに上がるまでの不安や恐怖など、戦いに行くまでの過程も見られるのは見どころだと思います」とアピールし、イケメンは「プロレス界は盛り上がっていなくて、選手が自分でチケットを売りに行くんですけど、そういうシーンがあるので見てください」とコメントした。

 そんな武尊とイケメンは、同作で役者デビューとなったが、2人の演技について瑛太は「皆さん自然なお芝居ですし、イケメンさんなんて2度見がすごく上手いんです。2度見は技術的に難しいんですけど、すごく上手いんです!」と絶賛すると、イケメンは「めっちゃ嬉しいです」と白い歯を見せ、さらに瑛太から「武尊さんのセリフの吐き方が最高ですね。武尊さんとのシーンで僕が嫉妬するんですけど、武尊さんの芝居が素敵すぎて本当にイライラしましたね。負けたと思いました」と賞賛された武尊は、「公開される前から瑛太さんが褒めてくださって、それがネットニュースになってハードルが上がっているのがつらいんです」と吐露。これに佐藤も「リングに上がると格闘家スイッチが入って顔が変わって、本物は“怖っ!”って思うくらいですごいなと思いました」と語ってくれた。。

12日に開幕した第22回釜山国際映画祭でレッドカーペットを歩き、翌13日には現地で舞台挨拶に登壇した佐藤、瑛太そして武監督。劇中では、ヒデオの夢はカナコを『カンヌ映画祭』に連れていくことと描かれているが、釜山国際映画祭に参加した感想を尋ねられると、佐藤は「実は私、カンヌは行ったことがあったんですけど、釜山映画祭は初めてだったので、こういうのが特別な景色なんだなって、ヒデオを信じてよかったって思いました」と感慨深げに語り、瑛太は「サトエリさんがおっしゃった通りで、演じたヒデオを夢が半分叶えられたかなという気持ちでした。僕もいくつか映画祭に参加させていただいたことがあるんですけど、その中でもお客さんに圧倒されて、韓国の方たちの映画愛がすごいと感じました」と吐露。武監督は「なかなか行けるところではないので、俳優さんお二人と行けてよかったですし、また映画を作りたいなというモチベーションを上げさせてもらえました」と刺激を受けた様子だった。

 また、同作の内容にちなみ“自身の今の夢や特別な景色”を問われると、佐藤は「(釜山は)1泊2日だったんですけど、旦那さんに息子を見てもらっていて、今日、朝起きたら『パパ』って言って私のことを抱きしめたんです。そのときに寂しい気持ちになって、早く『ママ』に戻さなきゃなって思いました」とエピソードを明かし、「日常が戻ることが特別な景色なんだなって思いました」と語った。同じ質問に瑛太は「この作品が評価されて、欲を言えば作品賞をいただきたいですね」と打ち明け、「特別な景色は今ですかね。撮影は過酷なこともありながらも楽しくて、皆さんで精一杯愛情を注いで作ったので、こうやってお客さんを前に届けられることは特別です」と語った。

さらに、同作は売れない役者応援企画として、役者割(※売れない役者応援キャンペーン、自身が出演した映画や舞台等の名前入り宣材物を提示すると一般料金1800円が1000円になる※新宿武蔵野館・渋谷シネパレスのみ実施)というサービスを行っているが、最後にメッセージを求められると、瑛太は「武監督の前作『百円の恋』という、たくさんの賞賛を得た作品がありますが、僕自身は『百円の恋』を『リングサイド・ストーリー』は超えたと思っています」と胸を張り、「(『百円の恋』主演の)安藤サクラ!この映画を役者割で見に来い!」と訴えて笑いを誘った。

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