1945年にフィンランドの作家、トーベ・ヤンソンによって原作小説が発表されて以来、絵本、コミックス、アニメーションとして、世界中の人びとから愛されているムーミンの物語。その映画最新作となるパペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(2017年12月2日(土)より丸の内TOEIほか全国公開)より、この度、日本語吹き替えキャストでムーミン役を務める宮沢りえのアフレコ取材を実施しましたことをご報告致します。

今回、皆に愛されるキャラクター・ムーミン役の日本語吹き替えを担当したのは、『紙の月』(2014)『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか各映画賞を総なめにした、日本を代表する実力派女優・宮沢りえ。劇場版アニメの吹き替えは、2005年以来実に12年ぶりとなった宮沢は、本役に抜擢された際「夢や希望だけでなく現実的なテーマにユーモアをちりばめたムーミンの世界観の魅力を、お子さまは勿論、歳を重ねた方々にも、お届けできるように、私自身も楽しみながらムーミンを演じたいと思いました」と語り、本日のアフレコ取材に臨みました。
本作でも鍵となる重要な2シーンをたしかな演技力で演じ切り、見事「ムーミン」に魂を吹き込んだ宮沢は、一気に会場を作品の世界へと引き込みました。

「ねぇムーミン♪」生歌も披露!宮沢に取っても想い出深いキャラクター・ムーミン

アフレコ直後のインタビューで、MCより改めて本作のオファーを受けた際の気持ちを尋ねられると、「ムーミンは、私にとっても子供の頃から慣れ親しんだキャラクターです。プレッシャーもありましたが、改めて作品を見返して、お子様だけでなく大人の方にも響くストーリーだなぁと感じました。そのストーリーが、みなさんに伝わると良いなと思い、心を込めて演じました」と噛み締めるように答えました。そして、「『ねぇムーミン♪』という(テレビアニメシリーズの主題歌)歌は、私だけでなく、みなさんの心にも残っている歌だと思います」と、お馴染みのフレーズの生歌を披露!「幼い頃、人前では話もできず真っ赤になっていたわたしに、母がこの歌を歌って聞かせてくれたことを思い出します。今は娘とも、作品を観て楽しんでいます。」と、幼少期、そして母としての今も、ムーミンに親しみがあることを明かしました。


ムーミン役の練習は “男の子っぽく”!?研究を重ねて挑んだアフレコ
お気入りの台詞は「クリスマスさん」

常に女優として挑戦と進化を続け、様々な表情をみせる宮沢だが、MCより、今回の様に声優として「声だけで演じること」について尋ねられると、「声だけで演じることの難しさを改めて感じました。さらに、ムーミンは「妖精」。その存在を声で演じることは、さらに難しかった」と語り、「家で男の子っぽい声を出してやってみたりもしたんです。でも、そうやって作りこんでしまうと、逆に耳障りになってしまって。こうかな、どうかなと研究して臨みました。」と告白。想い入れのあるムーミンとその世界を大切に演じた、女優としてのこだわりが垣間見えました。

続いて本作のお気に入りのシーンを聞かれると、「“クリスマスさん”!」とにっこり。「シーンというより、本作で出てくる台詞なんですが。ムーミンは冬を過ごすのが初めてなので、クリスマスを人だと思っているんです。だから、“クリスマスさん”って呼ぶ。そこがすごくチャーミングだなと思って、すごく好きな台詞の1つです。」と笑顔を見せました。

「ムーミンを演じている時は、清らかで純粋な気持ちでいられることができたので、
とても素晴らしい時間でした。是非、みなさんにも劇場でその世界を感じて欲しい。」

最後に宮沢は、公開を待ちわびるファンに向け、「パペットアニメーションは、その動き1つで表情もガラッと変える、独特の世界観をもっています。ムーミンの世界観と相まって、本作は観ている人の想像力をかきたて、心を温めます。わたし自身演じている時は、清らかで純粋な気持ちでいることができ、素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。この作品は、わたしが小さい頃楽しんだように、お子様と一緒にご家族で楽しめることはもちろん、大人の方にも是非観ていただきたいです。深いストーリー、愛くるしいキャラクターたち、必ず楽しんでいただけると思います。冬の寒い時期、心がほっとあたたかくなる作品です。是非楽しみにしていてください」と、優しく、そして力強く語りました。

本作は、今回公開アフレコを実施した宮沢をはじめ、そのほかの声優に森山智之、朴璐美、そしてナレーションに神田沙也加が揃った超豪華キャストによる、ムーミンの映画シリーズ初となる冬の物語。初めてやってくる冬、そして“クリスマスさん”の存在を知ったムーミンの冒険が、この冬始まります!映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、12月2日(土)全国ロードショー!