壮大なスケ―ルと世界観、想像を超越した物語で、海を越えて世界中を魅了する驚異の“ハガレン”現象を巻き起こした今世紀最大級の傑作コミックが実写化! IMAX®&4DX®上映も決定し、邦画最大級規模のスクリーン数で公開となる、全世界待望のファンタジー・エンターテイメント超大作『鋼の錬金術師』がついに完成。そして本日10月3日(火)、原作コミックで兄弟が旅立ちを決意した日。“ハガレン”ストーリーにとって重要な意味を持つこの日に完成報告会見を実施いたしました。

当日は、“鋼の錬金術師”の名を持つ天才錬金術師のエド(エドワード・エルリック)役を演じた山田涼介、エドの幼なじみのウィンリィ役を魅力たっぷりに演じた本田翼、誰よりも熱く冷静沈着な“焰の錬金術師”マスタング大佐役のディーン・フジオカ、妖艶な姿ですべてを切り裂く変幻自在の爪を操る“人造人間(ホムンクルス)”のラスト役を演じた松雪泰子、そして本作のメガホンをとった曽利文彦監督ら、超豪華キャスト・スタッフが集結。イタリアからクランクインし、国内の撮影を経て、最先端のVFX技術を施し、1年以上もの歳月をかけてついに完成した本作への感想や、世界中のファンに愛され続ける原作のキャラクターをどのように役作りしていったのかをはじめ、映画の軸である幼き日に最愛の母親を亡くした兄・エドと弟・アルの波乱に満ちた冒険と成長の物語について、語って頂きました。

■日時:10月3日(火)
■場所:綱町三井倶楽部 (港区三田2-3-7)
■出席:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、曽利文彦監督

<会見レポート>
緊張に包まれた会場に、主人公の「鋼の錬金術師」と呼ばれる若き天才、エド役の山田涼介さん、エドとアルの兄弟の幼馴染のウィンリィ役の本田翼さん、エドたちの良き理解者であり「焔の錬金術師」と呼ばれるマスタング大佐役のディーン・フジオカさん、エドたちと敵対する人造人間ホムンクルスのラスト役の松雪泰子さん、曽利文彦監督が盛大な拍手に包まれて登場しました。

今日の会見の為に“この作品への想いが伝われば”という熱い思いを込めて、自身が劇中で演じたキャラクターであるエドと同じ金髪に髪を染め上げたという山田さんは「自分で言うのもなんですが、日本映画からとんでもない作品が生まれたなと思います!これだけ多くの記者の方々がお集まりくださったのは、本作に注目をすごく注目してくださっているんじゃないかなと思います。どうか皆さんのお力でこの作品を大ヒットに導いて頂ければと思いますのでよろしくお願いします」と、本作が遂に完成を迎えた喜び、そして本作への自信を覗かせました。続けて、本田さんは「『鋼の錬金術師』をより多くの人に観て頂きたいので頑張ります」、ディーンさんは「後悔しないくらいとても迫力のある、心に深く残る物語がこの映画の中で描かれていると思います。日本国内はもちろんの事、国外にもこの作品が広がっていくように皆さんのお力を是非お貸しください」、松雪さんは「本当に素晴らしい作品、ビックプロジェクトに携わることができて光栄でした。出来上がった作品は『鋼の錬金術師』の世界観を壮大な世界を見事にスクリーン、凝縮した時間の中で、心に響くストーリーに仕上がっているし、映像的なアプローチも見ごたえがあります。主人公のエドとウィンリィ、みんなのエネルギーと想いが本当に心に伝わってくるので、劇場で是非体験して頂きたい作品です」、曽利監督は「この作品は撮影のときから規模が大きく、緊張しながら進めていきましたが、今日改めてお揃い頂いたメインキャストの方々を見てすごく豪華な作品になったなと思います。映画の公開の12月にぴったりなゴージャスな作品になっています。是非、本作をご覧になって欲しいです」と、思い思いに完成した本作をアピールしました。

撮影から約1年が経ち、ようやく完成した本作の会見に挑んだキャストらに今の思いを聞くと、山田さんは「素直に凄いものを観てしまったなという感覚がありました。自分が出ている作品は、自分のあら捜しをしてしまうんですが、それよりも作品の持っている力に吸い寄せられる感覚でした」と完成した本作を始めて観た時に受けた衝撃を明かし、「3か月間撮影をしていましたが、撮影が終わったら僕らは終わりですが、監督はずっとこの『鋼の錬金術師』と戦ってきました。監督と僕らの愛が詰まった作品です。現場では何もないところでの撮影もあったので、出来上がった作品を観て初めて『ハリー・ポッター』を観たときの衝撃を感じました」と語り、山田さんの話をニコニコと聞いていた曽利監督は「嬉しいです。監督冥利につきます!」と、感無量の表情を見せました。また、本田さんは「アルフォンスの完成度が本当に素晴らしかった!エドを演じた山田君が何もないところを殴っていて、どうなってしまうんだろうと現場で思っていましたが、作品を観ると現場で感じていた不安も無くなりますし、自分が思っていた以上のスケールで作品が仕上がっているので感動しました」と、本作が現場で感じた不安を吹き飛ばす完成度であることを明かします。ディーンさんも続けて「映像の素晴らしさはトレーラーや、本作を観ても伝わると思いますが、兄弟のセルフレスな関係や、そういう想いがすごく伝わってきて、そっちのほうが心に残りました」と、エドとアルのお互いを大切に思いやる関係に感動したことを明かし、松雪さんもディーンさん同様に「エドがアルを想っている思いの強さと愛情、そしてどんな困難が来ても力強く進んでいく姿に感動しました。山田くんの目が美しく、魂が宿っていて、アルの想いが通じ合っていてスクリーンで観て素敵でした。最後は本当に感動しました。沢山の人に見て欲しいと心から思います」と、兄弟愛に感動したことを明かしました。

なんと、荒川先生からも映画をご覧になった感想が届き、MCより読み上げられる場面も。先生からの絶賛コメントを聞いた山田さんは「先生とお話をする機会があったんですが、とてもシャイな方で直接感想を伺う機会がないので、非常に嬉しいです。僕も(本田)翼ちゃんも原作ファンなので『鋼の錬金術師』の良さを勿論分かったうえで演らせて頂いているんですが、原作ファンなので恐縮したり、それこそ禁忌に手を出している気がしていたんですが、先生のお言葉を借りるならば『そう来たのか』と原作をリスペクトした上で、ちゃんと原作をなぞっているので、原作ファンの方もそうでない方にもみて頂けるのかなと思います」と語り、山田さんの話に深く頷いて共感をしていた本田さんは「予告でエドが槍を出しているシーンがあるんですが、角度とかも漫画に忠実なんで、内心興奮していました(笑)!コメントもとても嬉しい!原作ファンとしてこの作品をやるということにプレッシャーや、どのように表現されるかという不安がありましたが、先生こそ不安があったかと思います。改めて演じることが出来て良かったと思います」と、荒川先生のコメントに大興奮の様子でした。そして監督は「嬉しくて涙がでそうです。すごい原作なので荒川先生が母親であり、神様のような存在なので、神様という存在にどうみて頂けるか心臓が飛び出そうでしたが、作品をご覧になられて満面の笑みで出てきたのを見て、努力が報われました。この映画は本当にキャストの皆さんを自信をもってお届けできます。山田さんを筆頭に入れ込み方が凄く、本当に役になりきっていただいた。監督冥利に尽きます」と、荒川先生のコメントに喜び、キャスト陣を大絶賛しました。

続いて、今までのイメージとは違うファンタジー作品への出演となったディーンさんは「軍人は初めてで、形から入るのが役作りの上でとっかかりは重要かなと。色々敬礼の仕方、歩き方、色々なことを訓練していただきました。軍人なので、説得力がないかなと思って増量しました」と、軍人役が初めてであった事、役作りのエピソードも披露し、山田さんが「カッコよくて、すごく刺激になりました。プライベートの話も、僕が経験したことがないしアーティストとしても刺激を受けることが出来ました」と、ディーンさんとの共演を振り返ると、ディーンさんは「山田君の顔はずっと見ていたい」と、ラブコールを送りました。

また、本田さんと山田さんの関係は本当に劇中のエドとウィンリィのような関係だったそうで「(本田さんに)また背が縮んだ?」と言われたりしたことを明かし、「翼ちゃんもウィンリィのようにさばさばしているので、喋り方だったり、イメージ通りに来てくれました。クランクインがイタリアだったので列車のシーンも違和感なかった」と、本田ウィンリィを大絶賛!そんな話を聞いていた本田さんは嬉しそうに「幸せですね。こんなきれいな方にいっていただけて。今日も(会見の席が)山田さんとディーンさんの隣で目の保養が凄いです、今すごく幸せです」と、笑顔を見せました。

セクシーな衣装を身にまとって妖艶な役どころを演じた松雪さんは「こんなに悪役は初めてですし、人間じゃないのでとっても楽しかったです。ファンタジー映画で悪役をやってみたいという夢がかないました(笑)」と念願の悪役を演じることが出来たことを明かし、山田さんは「お美しすぎて目のやり場に困りました。ざっくり(胸元が)あいていたので・・・(笑)」と、山田さんが松雪さんのラストの美しさにタジタジになったことを明かしながら「初めて観たときは『うわ、ラストだ』と思いました」と、ラストのはまりっぷりを大絶賛しました。

本日アルの声に水石亜飛夢(みずいしあとむ)さんが抜擢されたことが情報解禁されましたが、約1年間に渡って本作を制作した曽利監督は「水石君はスタントインといって実際にはCGには変わりますが、山田さんの受けをする方として、オーディションの中から決まりました。途中でこれはアルフォンスの声だなと。兄弟喧嘩のシーンを見て水石君以外ないなと思っていました。お芝居が山田君と水石君のセットでアルとなっていて、このコンビネーションを崩せないと思った」とアルには水石さん以外考えられなくなったことを明かしました。

実際に水石さんは、撮影中は現場で実際に演技をされていたそうで、アルの兄・エドを演じた山田さんは「喧嘩のシーンは水石君の演技に引っ張られていた部分があった。気迫がすごくて、常に彼は(アルフォンスの)スイッチを現場で切らなかったので途中からアル、そして弟にしか見ることが出来なくなりました。水石君が声をやると聞いたら、本当に自分のことのように嬉しかったです」、本田さんも「声がアルのようでした。ずっと現場にいたので馴染んでいて、セリフがなくてもいてくれました。亜飛夢君がやるってなった時、本当に嬉しかった!」と、水石さんとの現場でのエピソードを振り返り、互いに「本当に良い子!」と、まるでエドとウィンリィがアルを褒めるように語りました。

話は作品のドラマ性の部分に移り、MCより「人間ドラマが大きな部分になっていますが、共感する部分はどこですか?」と問われると山田さんは「お母さんが亡くなって旅に出て禁断の錬金術でお母さんを取り戻そうとすることから物語はスタートしますが、自分のことなんて良い、何があっても弟の身体を戻してやろうと、芯がブレない信念にすごく共感できました」、本田さんは「兄弟の絆であったり、ウィンリィをやっていて兄弟が喧嘩したり、無茶をするんですが、ウィンリィがいつも止める。この2人がバラバラになって欲しくないという気持ちに共感できました」、ディーンさんは「セルフレスというものがもたらす信念、行動力、奇跡を起こす力。それぞれのキャラクターが信じる道がはっきりあって、自分はマスタングをやらせて頂いて、彼は何故組織の中でのし上がっていくことにブレないで、色々な局面をブレずにいれる根本にバックグラウンドがあると思うし、兄弟の地獄を見ることによって性格や思考ができることになる。深いなあと思いながら、学ばせていただき、自分の日常に良い形で学び取っていければいいなと思いました」、松雪さんは「私が演じたのは真逆のキャラクターですが(笑)、兄弟の愛と信念は素晴らしいと思います」と語りました。

そして、作品の見どころでもあるVFXの話になり、山田さんは「今まで演じた中で一番大変でした。ただ戦えばいいというものではなく、必ず感情というものが付きまとっているが、対象物がなかったシーンもありました。物理的な難しさを感じていましたが、監督は『好きにやっていいよ、僕がCGをのせるだけだから。僕が一人二役をやっている感覚だから』と仰ってくれて気が楽になりました」と、監督に救われたことを明かし、監督は「全編に渡ってCGなり難しい部分があったが、見えないものを見ないでイメージするのですごくクリエイティブな役者さんでないとできない。喧嘩のシーンで見えないアルフォンスと戦うんですが、技術的には日本では最高峰、世界にだしても恥ずかしくないものになっています。素晴らしい技術があって、演技があって全てが揃った観たことのないエモーショナルなものを作りたかったんです。出来上がって満足しています。んこういうハーモニーは今までやりたかったことなので実現出来て感動です」と、喜びを噛みしめました。

最後に、「もし体の一部を変えることができたなら」という問いかけに対し、山田さんは「足」と答え、「パンツを切らなきゃいけないんです、このサイズだからエドが出来たんですが(笑)」と説明すると、すかさず本田さんがまるでウィンリィのように「レディースのパンツを買ったら(笑)?」とアドバイスをし、山田さんから「こら(笑)!」とツッコミを入れられ、掛け合いをする一幕も見られ、和やかなムードの中、会見は幕を閉じました。

■荒川 弘(原作)
観た瞬間、「エドがいる!」って驚いて、冒頭からアクション全開で一気に世界観に引き込まれました。この物語を1本の映画にまとめるために大変苦労をされたと思いますが、原作への寄り添い方とずらし方が絶妙で原作ファンの皆さんにも「こう来たか!こう来たか!」って、全編飽きることなく、楽しんで頂けると思います。そして山田涼介くんが、エドが背負った罪を見事に表現されている。エドとアルの兄弟は、壮大な旅の中でどんな選択をするのか。エンドロールできっと、涙が溢れてくると思います。純粋に楽しかった。自分でマンガを描いておいて何ですが(笑)