『禅と骨』中村高寛(監督)×ウエンツ瑛士×余 貴美子 佐野史郎×チャド・マレーン初日舞台挨拶
この度、『ヨコハマメリー』の中村高寛監督 11 年ぶりの長編ドキュメンタリー『禅と骨』(配給:トランスフォーマー)が9月2日(土)よりポレポレ東中野、キネカ大森、横浜ニューテアトルにて公開されました。公開を記念して中村高寛監督、ウエンツ瑛士さん、余貴美子さん、佐野史郎さん、チャド・マレーンさんが登壇し、初日舞台挨拶が行われました。下記、初日舞台挨拶の概要です。
9 月2日(土)に映画『禅と骨』が公開初日を迎えた。公開を記念して都内にある劇場・ポレポレ東中野で、本作のドラマパート出演者であるウエンツ瑛士さん、余貴美子さん、佐野史郎さん、チャド・マレーンさん、そして中村高寛監督が登壇した初日舞台挨拶が行われた。司会者が登壇者に一言ずつ感想を求めると、満を持して公開を迎えた本作に対して各々が溢れる想いを口にした。
ウエンツさんは「皆さんの顔見たら、作品に衝撃を受けていることがわかります。」と語りはじめ、「ミトワさんやご家族の方がいて、こういう濃い人生を歩んでて、それを撮る中村監督がいること、そしてこのような作品に携われたことに本当に感謝です。」と挨拶。
余さんは、「やっと初日を迎えられたことに、すっごく感動している。8年かけてヘンリさんのことをずっと撮っていた監督の“想い”の一部になれたことが本当に嬉しい。多くの人に観てほしいと思う!」と満面の笑みで挨拶し、続いて佐野さんは「舞台袖でも皆さんと話していたが、この映画は久しぶりに、「人間ってなぁ…!」って思わずうなる言葉が出てくる作品だった!ドキュメンタリーとドラマパートとなっているけど、カメラの前で映されているということに変わりはないですね。」と本作の、ドキュメンタリーとドラマパートとアニメで表現されているという特異な構成に言及し、監督のその容赦のない表現方法に感服していた。またウエンツさん演じるミトワの兄を演じたチャドさんは、お笑い芸人らしくコミカルに「芸人の僕がなんで出ているかというと、演じるヘンリさんの兄に“クリソツ”で本当に似ていたからなんです!」と語って会場の笑いを誘っていた。役者陣の最後に挨拶を求められた監督は、神妙な面持ちで「ドキュメンタリーの監督だから俳優の方々と共に肩を並べて壇上にいることに緊張している。」と話し始め、「でも、本当にイメージ通りのキャスティングができて感謝している。撮影中はナチュラルハイになっていたから、いま冷静に考えると申し訳なくなる気持ちもある。(笑)8年かけて完成させ自分自身で納得ができている作品なので、是非多くの人に見てもらいたい!」と力強く語った。
さらに撮影中のエピソードを聞かれると、ウエンツさんも余さんも、「監督にミトワさんがのり移っているようだった」と語り、ウエンツさんは「撮影中はとにかく中村監督の熱さがすごく伝わってきた。天候が悪かったりハプニングも多かったけれど、ヘンリさんも映画を撮りたがっていたけど、ところどころで監督にヘンリさんが本当にのり移っているな、一緒だなと思った。」
それに対し中村監督も「ミトワさんと一緒にされたくないと思っていたけど、よくよく考えてみると総監督はヘンリ・ミトワなんだな、と途中から思いながら撮っていた自分がいました。」と返した。終始和やかな雰囲気の中行われ、会場全体が『禅と骨』の公開を祝福した時間となった。