映画『あさひなぐ』華麗なドレスにあわやスポーツドリンクが!? “薙刀愛”あふれる作品がついに初お披露目!!
映画『あさひなぐ』(9/22全国公開)が遂に完成を迎え、8月28日(月)TOHOシネマズ六本木にて、キャスト&監督による完成披露上映会が行われた。本作は『闇金ウシジマくん』、『アイアムアヒーロー』、『土竜の唄』、『海街diary』など数々の映画化作品を輩出してきた小学館漫画賞を受賞した人気コミックの映画化作品。
イベント冒頭で司会から「舞台も見た方はどのくらい、いらっしゃいますか?」の問いかけに、多くのお客さんが反応し、舞台から引き続き駆けつけてくれた多くのファンに迎えられる形でイベントがスタートした。映画版のキャストである東島旭役の西野七瀬さん、八十村将子役の桜井玲香さん、紺野さくら役の松村沙友理さん、宮路真春役の白石麻衣さん、野上えり役の伊藤万理華さん、大倉文乃役の富田望生さん、一堂寧々役の生田絵梨花さん、本作のメガホンをとった英勉監督が登場すると、会場は大きな歓声に包まれた。
今日のキャストの衣装は、薙刀の道着姿ではなく、普段中々見られないドレッシーな姿での登場ということもあり、会場のボルテージはスタートから最高潮に。自己紹介で主演の西野さんから順番に挨拶をしていく中、松村さんは「この会場の中、ポップコーンのええにおいがします、羨ましいです!」と彼女らしい軽快な挨拶で会場の笑いを誘った。また、本日が一般のお客さんへの映画初お披露目ということに対しての質問に西野さんは「ここにいるみなさんが、初めてのお客さんとのことで、見終わった後に、どんな感想が浮かぶのか楽しみな気持ちでいっぱいです。みんなすごく薙刀を頑張ったので、格好いいって思ってほしい!」と映画の出来に自信を見せた。本作の撮影に臨む前に、実際に厳しい薙刀の稽古をしてきたエピソードに触れられると「今年の年明けぐらいから稽古を初め、撮影期間中も並行してやっていました。薙刀も重くて、扱うのが大変だったし、足の裏の皮がめくれそうになったり、腕が筋肉痛になったりと、色々苦労したけど、私自身、日本の伝統的な薙刀という文化を教わることができて良い経験になったと思います。」と、撮影を振り返った。
その後役作りの質問がキャストに投げかけられると、桜井さんは「キャラが違うと言われていたんですけど、私自身は違和感を感じていなくて、むしろ作り込みやすい印象でした。ただ、剣道の経験者ということで、そこがすごく苦戦しました。」と唯一の剣道経験者役ならではの苦労を語った。また、荒っぽい役柄いうことに対しては「意外と舌打ちって難しいんだなって、思いました」と話し、実際に舌打ちを生披露し、まさかの展開に会場は大いに盛り上がった。自身とキャラクターとの青春を重ねたと語る松村さんは「みんなで一緒に薙刀を初めたことが、学校に入学したような気分だったし、みんなで作っている感じが、すごい青春でした!」と答え、撮影を振り返ると「前日に試合の撮影内容が変わり、一ヶ月前から練習していたその試合シーンがなくなり、一瞬涙がでました。(笑)」と大変さを話した。一方で、全国大会に出場するほどの“強いキャラクター”を演じた白石さんは「とにかく薙刀が強くなきゃいけないということで、最初に先生から、『特別にビシバシ行くからね』と言われ、心が折れそうになりました。だけど、薙刀はすごく楽しいし、できてくるとそれが嬉しくて、全然苦ではなく、楽しさのほうが強かったです!」と撮影を通しての”薙刀愛”を語ってくれた。3年生が卒業した後に新部長となり、ストーリーを形作る役どころでもあった役柄の伊藤さんは、「乃木坂46のポジションでも私はまとめ役などやるようなところにいないので、まずそこにびっくりしました。」と話し、乃木坂46のキャプテンでもある桜井さんにアドバイスをもらうため、撮影期間中に夜の田んぼ道を散歩しながら語り合った裏話も明かした。そんな中、主要キャストの中で唯一乃木坂46メンバーでない富田さんは「少し不安はあったけれど、みんなものすごく優しいんですよ!なので、練習の初日から不安がなくなりました」と語り、それに対し「(富田さんは)いてくれるだけで、空気がなごむし、元気にしている姿を見るとこっちも元気になるので、感謝でした!」と西野さんが答え、改めてチームの仲の良さが伺えた。最後に、ひとり主人公たちのライバル校で最強の1年生役を演じた生田さんは、役作りのこだわりについて「演じるキャラクターの背景が映画では描かれていないので、子供らしい素直さから来るふてぶてしさ、すねている可愛らしさをスクリーンで見られるようにしました」と役に対する想いを話してくれた。尚、薙刀を使った撮影について聞かれた監督は、「1人1人の薙刀が練習の中で、それぞれ“役”として定着してきて、吹き替えが効かなるぐらい良い演技をしてくれた。」とキャストへの信頼を語った。
本イベントのメインとなる映画完成を祝っての鏡割りのコーナーでは、ドレス姿のまま西野さんの「せーの!」の掛け声で大きな樽が割られ、映画の大ヒットを祈願して白石さんの掛け声で乾杯が行われた。部活動を描く今作とかけて、中身は特別にスポーツドリンク。キャスト同士が慣れないひしゃくを使っての作業に悪戦苦闘し、ドレスにかからないか会場をヒヤヒヤさせた。最後に、キャストを代表して西野さんから「キャスト全員、スタッフさんやたくさんの人の力を合わせて一生懸命作った素敵な作品です。応援してくれると嬉しいです!」と、これから映画を見る人たちに向けてメッセージをし、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。