この度、本日8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開がスタートいたしました映画『パターソン』の初日舞台挨拶を新宿武蔵野館にて、下記内容で開催いたしました。

日 時 8月26日(土) 16:00〜16:30
場所:新宿武蔵野館
登壇者 永瀬正敏さん<俳優>

今回、ジム・ジャームッシュ作品に「ミステリー・トレイン」以来 27 年ぶりに出演を果たした永瀬正敏氏が、公開初日の舞台挨拶に登壇いたしました。
「ジャームッシュは昔と変わらず、すごい監督です!帰りたくない現場でした。」

27 年ぶりにジャームッシュ作品に出演について
最初、ジャームッシュ監督からメールをいただいて、事務所に確認をせずに、すぐに出演すると返事をしました。友情出演のみのカメオかと思ったのですが、重要な役と知って驚きました。ちゃんと演ろうと思いました。普段もちゃんとやっていますが。笑
完成した作品について
ジャームッシュファンとして、とてもうれしかったです。大きな事件も起きないのに、こんなにあたたかな物語を作れるジャームッシュ監督はすごいです。あと、犬が最高でした!


ジャームッシュ監督と、ジャームッシュ組の現場について
27年前の「ミステリー・トレイン」と変わらず、スタッフは昔と変わりましたが、ジャームッシュの現場はみな分け隔てなくあたたかくて、帰りたくない現場でした。ジャームッシュ組を経験した人はみんな帰りたくなくなると思います。ジャームッシュ監督自身もとてもあたたかな人ですからね。
あと、僕が本作の現場についたときに監督とランチをしたのですが、「すごいだろ!トレーラーハウスがあるんだよ!君の分もね。」と、嬉しそうに話していました。あんなに世界的な監督なのにね。改めてこの人好きだな〜と思いました。
演出も、撮影のときは、細かい指示はしないのですが、作品の背景や撮り方はきちんと説明してくれましたね。
監督は、僕の俳優としての視野を広げさせてくれましたし、とても人との出会いを大切にする人。僕もそんな出会いを大事にしたいと改めて思いました。

アダム・ドライバーとの共演について、
世界的なスターなのに、おごることがないですし、現場にも一人で来てました。なんといってもフォースが使える人ですからね。笑
とてもあたたかな人で、私の芝居を助けてくれました。やっぱりジャームッシュ監督の選ぶ人はみんないい人なんですよね。

現場でのエピソードについて、
監督と会ったときに、パターソンのグッズや「ミステリー・トレイン」のポスターなどたくさんお土産をもらいました。また、パターソンの街を二人で歩いていたときに、枯葉が落ちていたのを拾って、「落ち葉も祝ってくれてるよ。」と監督が言ってくれたんです。その落ち葉は日本に持ち帰りました。ジャームッシュは監督してだけでなく、人としても好きです。

観客に向けて
ちょうど昨日、監督とプロデューサーからメールが来て、観客のみなさんに「日本に行けなくて、スイマセン。公開されることを光栄に思っている。」と伝えてほしいと連絡がありました。本作は、2度、3度、4度、10度、みなさんには見てもらいたいです。
(自身のジャケットにつけている缶バッジを指差して、)来週もジャームッシュ監督の「ギミー・デンジャー」という新作が公開されるので、こちらもみてください。みなさんに見てもらえれば、次のジャームッシュの新作も見ることができると思いますので。