全世界絶賛のノーラン監督最新作『ダンケルク』に 芸能界を“生き抜いてきた男”坂上忍が「惚れました!!」 毒舌封印で“ノーラン伝説”を絶賛!
『ダークナイト』『インセプション』と、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきたクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描く、大傑作が誕生!
7月21日(金)から全米3,720館で封切られ、オープニング興行収入50,500,000ドルを記録した本作は全米興収ランキング2週連続第1位を見事獲得。公開3週目の週末3日間の興行収入も2位となり、通算134,000,000ドルを稼ぎ出し、世界興行収入は3億ドルを突破! 米批評家サイト”Rotten Tomatoes”のレビューでは、公開後も批評家評93%の満足度。また、米Box Ofiiceによる“第二次世界対戦を舞台にした映画の興行収入ランキング”では、『イングロリアス・バスターズ』(2009)を抜いて早くも第4位を獲得するなど、公開3週目にして数々の記録に迫る勢いとなっております。早くも2018年のアカデミー賞®最有力候補の大本命として映画業界を席巻している映画『ダンケルク』が、9月9日(土)より日本公開となります。
ノーラン最高傑作ともいわれる本作の見所は、全編IMAXカメラで撮影された究極の映像体験!その魅力を存分に味わえる
IMAX版が本日8月10日、日本の観客に“初”お披露目。上映前のイベントには、『ダンケルク』を一足早く堪能した司会・コメンテーターなど幅広く活躍する俳優の坂上忍さんが登壇し、映画コメンテーターの有村崑さん、映画ライターのよしひろまさみちさんと共に、ノーラン監督の他を圧倒する映像手腕と、映画『ダンケルク』の魅力を語りつくしました!
IMAXでの“360°全方位から迫る究極の映像体験”に坂上さんは「死ぬほど疲れました!それくらいパワフルでノーラン節全開!僕はかなりというか相当、惚れました!」と興奮冷めやらぬ様子で絶賛!また、自身も俳優であり演出家でもある坂上さんは、トム・ハーディー、マーク・ライランスといったベテランから、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッドら新人俳優たちを束ねたノーラン監督の手腕に「有名な人も出てますが、有名面してないのがいいですね!いい感じで埋もれてる。作品が主役で、役者が目立つ映画じゃ無い」と毒舌を封印して熱く語りました。そして、絶対絶命の地から“生き抜く”主人公たちと自らを重ね合わせ、芸能界を40年以上に渡って“生き抜いてきた”極意も披露!
『ダンケルク』 IMAX版完成披露試写会 実施概要
■日時:8月10日(木)18:30~
■会場:TジョイPRINCE品川シアター11
■登場ゲスト(敬称略):坂上忍、有村昆、よしひろまさみち
MC:簡単なご感想をお願いします
坂上:僕はさっき観させて頂いたばかりで、正直言います。死ぬほど疲れました!それくらいパワフルでノーラン節全開!ここまで圧がすごい映画を久しぶりに観ました。僕はかなりというか相当惚れました。
MC:普段から辛口ですが?
坂上:褒めちゃいけないんですか(笑)?ちょっとこの監督、普通じゃ無いので!見たら分かります。
有村:ノーラン監督は映画の教科書あるなら歴史上の人物として載る人です。もうアイデア出てこないだろうと思ったら、軽くそれを超えてくる!
よしひろ:今日のこの機会が最高なのは、IMAXフィルムで撮られたものを都内最大級のIMAXのスクリーンで観られるということ。始まって3分で戦場にいる感覚になる。だから疲れる。そしてノーランは2時間超えが普通なのですが、やればできるじゃん106分!これ以上あったら大変ですよね(笑)
坂上:この尺、絶妙だと思います!
〜ノーラン伝説を振り返るメイキング映像上映〜
坂上:(『ダークナイト』『インターステラー』のメイキング映像を観て)IMAXのスクリーンで見たらやばい!すごい迫力!
よしひろ:『ダンケルク』はIMAXフィルムで撮られてるので、すごく繊細な映像が観られます。
有村 まさに没入感!そしてもうひとつすごいのは、陸海空オールリアルタイム進行なんです。40万人が逃げなきゃいけない作戦を106分の上映時間の中でリアルタイムに進行する。
坂上:セリフが少ないと言われてますが、だからこそセリフの効き目がすごい。そして効果音、エフェクトと、視覚・聴覚・展開で心揺さぶってくる。こんなやり方あるんだ!って、さっきも「ノーランって頭おかしいよね」と3人で話してました。
よしひろ:今は普通、カメラは手持ちで撮れるんですが、IMAXフィルムカメラは大きくて無理。それを戦闘機にくくりつけたり、普通そんなことするか!?と。
有村:それから、40万の兵士が出てくるけど、エキストラは6、000人。普通はCGを使うところを、なんとダンボールの張りぼてで撮る!
坂上:あなたたちは専門家だから知識をひけらかしたがるよね(笑)。でもノーランのすごさはそこじゃ無い!有名な『ダークナイト』とか、どの作品も人間を描いてくれる。だから引き込まれる。今回は実話をどう撮るのか興味深かった。「頭がおかしい」というのは褒め言葉で、ノーラン監督にはプロデューサーにもスポンサーにも媚びない力強さを感じた。それでいて興行的に当てる。だからすごい!
よしひろ:最初はインディーズから始まってるので苦労してる。『メメント』で評価されてから、ずっとやってるのがタイムトライアル。今回はその集大成になってると思います。今までは長い尺を使ってやってたことを、106分という短い尺で陸海空を見せる。このまとめ方がシンプルで、しかも史実を元にしてるので、監督にとっては大挑戦だったと思います。
MC:『ダンケルクのここがすごい!』ところを教えてください
有村:素晴らしいのはルールを課したこと。リアルタイムで陸海空。秒針の音が流れ続ける。CGを使わない。最近ハリウッドでは「1カットで撮る」など「●●縛り」が流行ってる。その流れで、ノーランのひとつの答えがこれだと思う。
坂上:物作りは緊張と緩和だと思うんです。ただ、緊張の連続で緊張緊張緊張緊張、ちょっと緩和。くらいなので、こっちも戦わないと負けちゃう。負けちゃダメだという、不思議な感情になりました。
よしひろ:監督は「皆さんを戦場に連れて行く」というつもりで作ったので、連れて行かれちゃったら変な感情になる。陸で逃げ惑う兵士役のフィオン・ホワイトヘッドやハリー・スタイルズと同期してしまうんだと思います。
坂上:連れてき方が強引すぎる(笑)。首根っこ掴まれてこっち来いって言われてる気がして。でもそれが心地いいんだよね。
有村:最近の戦争映画は相手を攻撃する目線のものが多かったんですが、人を救うための戦争映画は新しい軸だなと思いました。グロテスクなシーンがあまり無いんですよね。
坂上:そう!リアリズムなんだけど、そういう汚さは無いよね。
有村:内臓が飛び出るとかね。そういうのが一切なく、人を救うための実話なので、全く考え方違う。最近の世界情勢も含めて、ノーランのメッセージがこの作品にあると思うとより面白いと思います。
よしひろ:フィオン・ホワイトヘッドなど新人俳優をたくさん使っていることもありますが、発掘という意味ではなかったそうです。知名度のある俳優だと色がついてるから、戦争の中に入っていけない。だからひたすらオーディションとワークショップをしたそうです。
坂上:有名な人も出てますが、有名面してないのがいいですね!いい感じで埋もれてる。作品が主役で、役者が目立つ映画じゃ無い。
よしひろ:アンサンブルの勝利ですね。陸海空全てに新人とベテランが配されていて、ベテランがちゃんと支えてる。お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、ノーラン作品の常連がたくさん出てる中、1人出てない方がいます。でも、実はそれも耳をすますと出てますよ!
MC:俳優デビューのハリー・スタイルズについては?
よしひろ:若い女性にもきて欲しいですね。グロくないし、ノーランもはっきりと「これは反戦映画」と言っているので、そういうメッセージも受け取れる。そしてハリーが意外とうまい!
MC:「生き抜く」がテーマの『ダンケルク』ですが、坂上さんが「芸能界を生き抜いてきた」秘訣は?
坂上:「生き抜く」?俺が(笑)?まあ、「生き抜く」のは結果論。「生き抜いてこれた」というなら、ありきたりに共演者やスタッフのみなさんに支えられて生き抜いてこれたというのは当たり前の話ですが。バラエティに出させて頂くようになって「こんな人だったの」と思う方もいると思いますが、昔から知ってる友達や先輩は「何をやっていても変わらないんだよな」と言ってくださる。年を取ると自然と変わるのは当たり前。でも生き抜くためにムリヤリ自分を変える必要はないと思うんです。
MC:ピンチの切り抜け方は?
坂上:『ダンケルク』は戦争映画だから銃撃のシーンがある。僕らの世界には「文春砲」というとんでもないものがある(笑)もしそれを食らったとしたら切り抜ける方法は一つしかなくて、正直に謝る、以上!
MC:最後に『ダンケルク』の見どころをお願いします。
坂上:映画が始まってすぐに、ノーランワールド全開です。皆様が見るもの、聞くもの、感じるものがすべてだと思いますので、存分に楽しんで頂けたらと思います。
有村 みなさんの想像以上の作品に仕上がってます。下半期3本の指に入る。手つなぎでご覧いただければ幸いです。
坂上:手汗かいちゃうよ!
よしひろ:この映画は数ある戦争映画というジャンルで唯一、あるものが出てこないんです!それがわかれば正解です。106分楽しんでください!