2017年8月8日(火)、チェ・ゲバラがファインダー越しに見た世界を体験する写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」のプレビューが、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて行われた。

2015年、キューバとアメリカの国交が回復、2016年にはオバマ大統領のキューバ訪問に続き、安倍首相もフィデル・カストロ前国家評議会議長と会談を行った。そしてトランプ氏がアメリカ大統領に就任した今年2017年はキューバ革命の英雄チェ・ゲバラの没後50年となる節目の年。
映画『エルネスト』(10月6日全国ロードショー)公開記念として開催される本写真展は、チェ・ゲバラの実子であるカミーロ・ゲバラ氏の全面協力により、「チェ・ゲバラ本人が撮影した写真」約240点が日本初公開となる。開催に先駆け、写真展の初お披露目となる本プレビューのために来日・登壇したカミーロ氏は「2つの観点からこの写真たちを見て頂きたい。ひとつは歴史的事実に基づいた、チェ・ゲバラの自伝のような写真。もうひとつは写真家としてのチェの美的センス、彼の美学です」と胸を張った。また展示された写真についても言及し、父ゲバラが撮った息子カミーロ氏の幼少期の頃の写真については「とても親密な写真なので皆には言わないけれど、父親として愛情をたっぷりと注いでくれた。家族といる時間を大切にしてくれた。残念ながら、一緒にいる時間は少なかったけれど」と話した。また、「チェは子供の頃から写真に興味があり、写真に対する情熱があった。最後までカメラとともにあった」とし、カミーロ氏が思う写真家チェの特徴は「チェ自身の目で見た写真を、独自の視点で撮っていたこと。保存されているものは少ないが、特に私の好きな写真は、彼が工業大臣の時に調査に行って撮った工場などの写真です。彼の趣味でもあったのですが、調査レポートとして写真を添えて報告していたようだ」と語った。写真展の後援を担当するキューバ共和国大使館からはパトリシア・フレチジャ氏が登壇し、「チェはキューバのみならず、世界中でも有名なヒーロー。彼の目で撮った写真を見ることで、彼の足跡を辿ることができる。その中には広島の写真もある。日本で初めての展示ということで、チェのためにも、日本のためにも、素晴らしい記憶になると思います」とチェが1959年に使節団団長として来日していたことに触れ、期待の言葉を寄せた。


写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」は8月9日(水)〜8月27日(日)、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて開催。

<写真展「写真家ゲバラが見た世界」について>
キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ没後50年の節目、平和と平等をもたらすために戦ったチェ・ゲバラの傍らにはいつもカメラがあった。彼は何を成し遂げ、何を夢見ていたのか? 世の中が転換期を迎えようとしている今、チェ・ゲバラがファインダー越しに観た世界を体感する写真展を開催。彼の息子カミーロ・ゲバラ氏の全面協力により「チェ・ゲバラが自身で撮影した写真」約240点を日本初公開する。8月9日~27日、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて。

★会期:8月9日(水)~27日(日)
★会場:恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルーム
【スペシャルサポーター募集中!】 詳しくは公式サイトまで:http://che-guevara.jp

<カミーロ・ゲバラ氏 プロフィール>
1962年キューバ生まれ。モスクワ大学法学部卒業。法学部卒のため弁護士資格を持つ。
キューバでは水産省で漁業関連の仕事に携わる。その後母が所長を務める、チェ・ゲバラ研究所のコーディネーターを担当。そこでは、オールタナティブ・プロジェクト部門として、子ども達などへの普及活動をしていると共に、チェの写真展開催等の責任者に携わっている。