この度、映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』が8/12(土)より新宿武蔵野館他全国順次公開致します。

映画『ハイドリヒを撃て!』トークイベント付き特別先行試写会
■日時:8月8日(火) ■場所:アキバシアター
■登壇者:海老名香葉子さん(随筆家)

本作は、第二次世界大戦直下にチェコの統治者でホロコーストを推し進めたナチスNo.3、ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた史実サスペンスである。祖国を守るため、愛する人との平和な未来を夢見る青年達が自分の命をかけてハイドリヒ襲撃に挑む。
本作を二度も鑑賞している海老名さん。当時の自らの体験を踏まえながら本作に触れていった。今ではナチスを題材にした映画が多く、本作もその中の一つだ。その中でも1942年に実際にチェコで起きた事件を取り上げている。その当時の日本について聞かれると海老名さんは、「子供たちがヒトラー!ヒトラー!と叫んでいました。ヒトラーは当時日本人の中では神様のような存在でした。」と振り返り、今では考えられない状況に観客を驚かせた。幼少期から新聞を読んでいた海老名さんは、後々ヒトラーが恐ろしい人物であったことを知り、「なんて人がいたのか。独裁者一人のためにどれだけの人が苦しみ、犠牲になり、死んでいったのか分からない…。そんな思いでした」。本作では、ラインハルト・ハイドリヒを暗殺するため、7人のチェコの兵士たちが立ち上がる。彼らの行動に海老名さんは、「命を惜しまない愛国心に浸りきった方たちでしたね。私も愛国少女でした。小学5年生のとき、駿河湾から敵船が上陸するかもしれないと毎日竹やり訓練をしていました。教師からは『敵兵はお前たちの倍の大きさがある。だから突くときは上の方を突け!』と指導されていました」と、子供までも巻き込む戦争のむごさを語った。
戦争の体験者として後世へ反戦争について執筆を続けている海老名さん。「広島、長崎、沖縄には慰霊塔がありますけれど、東京にはないんです。私は東京大空襲で家族を失いましたが戦争孤児ではないのです。というのも、親族の遺体が見つかっていないので、遺族とはみなされない。なので3月10日に行われる慰霊祭には参加できません」と述べ、「遺族の遺体が見つかっていないということは、孤児の証明書が出ない。なので配給も受け取れませんでした。本当に生きる戦い、苦しい時代でした」と手を固く握りしめながら当時の体験を述べ、戦争の悲惨さを伝えた。
最後に本作について、「私はこの作品を二度観ました。部屋を真っ暗にして作品に入り込みました。涙があふれて止まらなかったです。そして、戦争というのはなんと愚かで悲しいものなのかと、何万人も人が死んでいるのにも関わらず、勝者は拍手するばかり。戦争ほど恐ろしいものはないと教えていくれる作品。主演の二人も演技ではないのではないかと疑ってしまうくらいこちらも見入ってしまい、目を離してはいけないと強く感じました。ぜひ観ていただきたいです」と、感想とともに反戦争への熱いメッセージを残し、客席からは拍手が沸き起こった。

映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は8月12日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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