全国高校写真部日本一を決める大会「全国高等学校写真選手権大会」、通称「写真甲子園」の第24回目の本戦が、今年も写真の町・北海道東川町にて7月25日(火)よりスタート致しました。全国526校の初戦応募の中から勝ち抜いた代表 18 校が集まり、参加全校同一の条件のもと、テーマ別にデジタルカメラで撮影を行い、3日間に渡って競いました。
7月28日(金)、第24回全国高等学校写真選手権大会の優勝校が決定となりましたので、ご報告いたします。
優勝校は、「和歌山県立神島高等学校」
3年連続3回目の出場で、見事、初優勝に輝きました。

大会審査委員長を担っている日本写真界の第一人者である写真家 立木義浩氏も、「知的好奇心やいい意味で野次馬根性にあふれ、よくやりました。様子のいい、風情のいい写真です。見る人に笑って欲しいという気持ちも見えて、最高の写真でした」と絶賛し、堂々の優勝となりました。
和歌山県立神島高等学校のキャプテン・松下莉子は、「私たちが着ている T シャツの寄せ書きは、クラブやクラスのみんなが書いてくれたメッセージです。ここまでこれたのは、予選の時から、クラブのみんなが応援してくれて、先生も支えてくれたおかげだと思っています。ありがとうございました!」と涙を流しながらも、力強い感謝の言葉と喜びを述べました。
大会の最後、立木氏は参加したすべての生徒たちに向け、「シャッターを押した時から、“写真”は過去になり、プリントすると今度は新しい現実として今になります。途中で写真を撮ることをやめなければ、撮ることが面白いと思えてくる時がきっとくるので、是非このまま続けてください。」と、写真への思いを語りました。
本年は、決勝戦参加校18校のうち11校が初の参加校ということで、優勝校の予想がつかない波乱なスタートとなりました。第25回を迎える2018年に向けて、さらなる応募校が期待され、白熱した闘いが予想されます。
また「写真甲子園」は先日、来年で節目の第25回目を迎えることを記念して“映画化”を発表。
11 月に映画『写真甲子園 0.5 秒の夏』として全国公開することが決定しております。

まさに、夏の北海道東川町を舞台に、葛藤や挫折に直面しながらも、一枚の写真に青春のすべてを賭ける高校生たちの熱き姿を描いた青春ストーリーとなっております。
本作品の主題歌と挿入歌を歌っております北海道出身のアーティスト大黒摩季が、本年度の「写真甲子園」閉会式にサプライズ登場。挿入歌「Zoom Up★」の PV が流れた後、映画主題歌である「latitude ~明日が来るから~」と自身のヒットソング「ら・ら・ら」を熱唱。参加校の生徒たちも総立ちとなり、会場は一体となって最高のボルテージに包まれました。
東川町の松岡市郎町長と映画『写真甲子園 0.5 秒の夏』の監督・脚本の菅原浩志が花束を大黒摩季にプレゼントする場面もあり、暖かい拍手で閉会式は幕を下ろしました

「写真甲子園」とは
高校写真部の日本一を決める全国大会「全国高等学校写真選手権大会」、通称「写真甲子園」。
毎年夏、北海道東川町で本戦大会が開催される。1994 年の第 1 回大会に始まり、
今年(2017 年)で第 24 回目を迎える。
3 人でひとチームを構成。毎年 500 校を超える応募数から、
「初戦審査会」に続き、「ブロック別審査会」を勝ち抜いた 18 校(原則)のみが本戦大会へのキップを手にする。
東川町での本戦は、3 ステージで争われ、ステージ毎に「作品テーマ」が与えられる。
最終的に、3 ステージの合計ポイントにより、全国高校日本一の写真部が決定する。