SF 映画史上最高の傑作として、公開後 35年にわたり語り継がれる『ブレードランナー』 (82)。その続編となる『ブ レードランナー 2049』(※数字のヨミ:ニー・ゼロ・ヨン・キュウ)が10月27日(金)に公開。本日 7 月 10 日は、1982 年にリ ドリー・スコット監督による『ブレードランナー』の日本公開日で「ブレードランナー記念日」。その記念すべき日に 有楽町・丸の内ピカデリー3にて、熱狂的なファンを集め日本初となる『ブレードランナー』(インターナショナル 劇場版/完全版)の“爆音”上映が開催された! 上映を全面的にプロデュースしたのは爆音上映という新しい 映画の楽しみ方を産み出した樋口泰人氏(株式会社 boid 代表)。『ブレードランナー』大ファンでもある樋口氏が、迫力のあるシーンは、よりダイナミックに、緊張感のあるシーンは、よりきめ細やかになるように、繊細に音量・ 音圧を調整し、ダイナミックな上映環境を実現。老若男女の熱狂的な観客の大歓声と拍手とともに上映がスター トした。 この日は上映に先立ち、ライアン・ゴズリング、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のバルセロナでのキャンペーンの 模様を伝える特別映像を上映。さらに、『ブレードランナー』の撮影現場に唯一足を踏み入れた中子真治さんと、 幾度となく『ブレードランナー』について熱弁をふるってきたアートディレクター・高橋ヨシキさんを迎えての トークショーが行われ、オリジナルにちりばめられた様々な謎が『ブレードランナー 2049』で明らかになるこ とを期待している熱心なファンたちは、熱心に耳を傾けた。1980 年代当時、アメリカで映画ジャーナリストとして活躍されていた中子さんが、「ブレードランナー」の製作から公開までの知られざるエピソードの数々を披露 し、また「ブレードランナー」を愛して止まない高橋さんが、「ブレードランナー 2049」の予告編から読み取 れる“期待のポイント”を語ると、二人のトークはヒートアップ!あらゆるシーンを分析し、ファンも驚くさす がの予想に場内は大いに沸いた。
35 年もの長きにわたって、世界中の映画ファンを虜にしてきた伝説の『ブレードランナー』。待望の続編とな る『ブレードランナー 2049』がいよいよその姿を現しはじめた。待望の日本公開まであと109日! 今なお色あせることなく、映画界と世界中のカルチャーを魅了し続けている「ブレードランナー」。最新作でハ リソン・フォードと共に“ブレードランナー”を演じるライアン・ゴズリング、謎の男ジャレッド・レトー、そ して、『メッセージ』で美しい世界観を描いた手腕も大きな話題になっている気鋭の天才監督ドゥニ・ヴィルヌー ヴが監督に大抜擢され、現在考えられる最高のキャスト&スタッフが集結した『ブレードランナー 2049』で描 かれる 30年後の世界は、その圧倒的な映像美をよりパワフルに引き継ぎ、詳細はベールに包まれ多くの謎を抱 えながらも、新たな映画新時代の幕開けを感じずにはいられない。

トークショー コメント
中子真治さん
『ブレードランナー』との出会いについて 思い出がいっぱいある映画だから、記憶が薄れる前に伝えたいんです。私の出会いは 1980 年代、ハリウッドで映画ジャーナリ ストとして活動していた頃です。当時からリドリー・スコット監督がこの作品を映画化する話は飛び交っていましたが、ある時からリドリー・スコットが出演者の美女を連れてスタッフ探しに乗り出した噂を聞くようになったのを覚えています。 『ブレードランナー』が公開された当時、アメリカでは『E.T.』の公開直後で、世間の人の頭の中は『E.T.』だらけでした。そん な『E.T.』の影響で『ブレードランナー』が注目されず、そして、その後の観客たちに観られないという“飢餓感”、“懺悔の気持ち” が生まれたことが、今日のカルト的な人気を確立したんです。

『ブレードランナー2049』に期待している点について
『ボーダーライン』などを手掛けたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は間違いないと思っています。そして、監督との相性抜群のカメラ マン、ロジャー・ディーキンスには注目しています。彼の魅せる画作りには期待ですね。また、“ジャレッド・レトー演じる人物は 誰なのか?”、そして“結局、デッカードはレプリカントだったのか?”などに期待ですが、僕はすべてを受け入れようと思います。

高橋ヨシキさん
『ブレードランナー』との出会いについて
日本では、“スター・ウォーズ”と“インディー・ジョーンズ”の間に挟まれて、最悪の公開タイミングでした。僕は公開当時、小 学生で観られなかったのですが、その後何とか観られたので思い出に残っています。

『ブレードランナー2049』に期待している点について
オリジナルは、1982 年当時の 2019 年の未来を予想しています。そこから 35 年経った今、さらに未来の2049年を舞台にし ているので、設定でいろいろと変わったことがあると思います。そんな“新しいブレードランナー”が観られることは楽しみです ね。よく“SF は画”とも言われますが、画作りのディティールにも期待しています。予告編を見て、ネオンの風景を再び観られた ことには感動しました。想像が止まらなくて“全員がレプリカント”に見えてきてしまうのも、公開を待つファンの楽しみですかね。