7月1日より『地獄愛』(配給:アンプラグド)が新宿武蔵野館他全国順次公開致します。
本作は、1940年代に約20人の女性を殺害後に電気椅子で処刑された実在の殺人鬼カップル、マーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスの事件を基に作られました。(※同事件を題材にしている『ハネムーン・キラーズ』のリバイバル上映も7/1より予定しております)

『地獄愛』で描かれるのは、どうしようもなく滑稽で、愛おしく、強く共感の出来る男と女の性。出会い系サイトで知り合ったシングルマザーと結婚詐欺師の殺人巡業という、かなりマニアックなホラー映画の一面を持ちながらも、相手を深く愛するが故に抑えきれない嫉妬心に何処か共感してしまう、目一杯エモーショナルなラブストーリーです。第67回カンヌ国際映画祭に正式出品され、第10回オースティン・ファンタスティック映画祭では最優秀作品賞など4冠を果たしました。
この度、「世界のシリアルキラーナイト」と題した公開前夜祭を行いました。

映画『地獄愛』公開前夜祭「世界のシリアルキラーナイト」
■日時:6月30日(金) ■場所:ネイキッドロフト
■登壇者:柳下毅一郎さん、てらさわホークさん、古澤健監督
■MC:多田遠志さん

映画『地獄愛』がいよいよ7月1日より公開となる。同じ殺人鬼カップルをモデルとした『ハネムーン・キラーズ』も同日よりリバイバル上映が決定している。公開前夜祭として、『映画秘宝』などで活躍中のライター、柳下毅一郎さん、てらさわホークさん、そして『ハネムーン・キラーズ』の大ファンだという古澤健監督をお招きしたトークイベントがネイキッドロフトにて行われた。本イベントは、両作品のモデルとなったレイ&マーサに始まり、世界津々浦々の殺人鬼をゲストたちが紐解いていくという内容。愛するが故の殺人を主張した、実在のレイとマーサに対して「愛の逃避行と言っているが理屈に合わない」と柳下さんは一蹴。『地獄愛』『ハネムーン・キラーズ』では、シングルマザーと結婚詐欺師が運命の恋に落ちる姿を描いている。愛と嫉妬に苦しみ、もがきながらも決してお互いを見捨てることのできない2人に古澤監督は「実際の殺人カップルって合理的な行動をしないな」と一言。愛を言い訳に殺人を繰り返すカップルの姿に、「満腹中枢がマヒしてきて、ああ、これって愛なのかな?と錯覚してくる」との言葉に場内にも笑いが起きる。てらさわさんは実録殺人鬼ムービーの予告編を持参。この度公開される2作品に似ている作品としてテレビ映画『モンスター 少女監禁殺人』を紹介するが、そのモデルになった夫婦が犯した快楽殺人の実態を柳下さんが説明すると、ゲストの皆さんも思わず「最低」と声を揃える場面も。また「女は怖い!」という理由から『鬼畜』のワンシーンも紹介した。更に古澤監督はご自身の“殺人スクラップ”から一部を披露。“一途”では片付かない日本の女犯罪者たちが抱える執着心が明るみになった。「シリアルキラーは二人組だと妄想で持続する」という柳下さんの言葉どおり、運命共同体と化した『地獄愛』『ハネムーン・キラーズ』カップルの暴走を是非劇場で体感してほしい。『地獄愛』と『ハネムーン・キラーズ』は7月1日(土)より新宿武蔵野館他全国順次公開。