日本初となるタップダンスをテーマに、ショウビジネスの光と影を描く「TAP-THE LAST SHOW-」。水谷豊が40年越しの思いを初の映画監督として叶えた本作はただいま、全国公開中となります。
公開するやいなや、全国各地から絶賛の声が続々とSNSなどで見られる本作。ぴあ初日満足度ランキングでは堂々の第1位を獲得し、大きな反響を呼んでおります。映画でありながら、ラスト24分間は本物のショウを見ているような感覚になることで話題を集めておりますが、そのショウを水谷監督と共に手がけたタップダンス監修振付のHIDEBOHが公開記念として、何と本物のタップダンスショウを企画。HIDEBOH率いるヒグチダンススタジオメンバーによる、3日間限定のスペシャルステージ「TAP THE BEST SHOW」が開催されました!3日間ともにチケットは完売。当日券を求めてお客様が殺到するなど、話題を集めた本インベント。映画に登場するナンバーあり、精鋭ダンサーによる圧巻のパフォーマンスあり、そして、水谷豊監督もかけつけてのHIDEBOHとのトークパートあり。撮影から、プロモーションまでともに駆け抜けたこのタッグで、公開&大ヒットの喜びを語りつくしました。

【TAP THE BEST SHOW イベント詳細】
日程:6月26日(月)~28日(水)
会場:銀座 博品館劇場
構成・演出・プロデューサー:HIDEBOH
出演:「TAP –THE LAST SHOW-」出演ダンサー(清水夏生 HAMACHI Batt KENICHI NON nana MAYU kuriko 金子真弓 Yuko Akkin 太田彩乃 HIDEBOH)
特別出演:水谷豊

――――『TAP-THE LAST SHOW-』の撮影からプロモーションをともに駆け抜けてきたHIDEBOHさんが今回、映画からショウを生み出されましたが、その企画を聞かれた際のご感想を教えてください。
(水谷)今回映画でタップダンスをテーマにした作品を描きましたが、やはりHIDEBOHさんが振付される生のショウというのを見たいという思いは、映画の現場からあったので、「やってくれるだろう」という期待はしていました(笑)

――――HIDEBOHさんはどのようなお気持ちでショウを作られたのでしょうか?
(HIDEBOH)本当に、映画の話をいただいて、タップダンスを多くの方に見ていただける機会をもらえました。ダンサーや後輩たちのこれからの活躍の場も作っていくこと、そして、監督が昔ご覧になって心を動かされたブロードウェイのショウのような感動を映画のお返しのつもりで作らなくてはと思いました。

――――監督はそのショウにゲスト出演されていかがでしたか?
(水谷)今回、映画のプロモーションで地方キャンペーンをダンサーの皆さんたちとも一緒に回りました。そのとき、映画が終わった後のお客様の表情が素晴らしかったんですね。感動してくださった皆さんの顔に感動した。各地区回って、どのお客様たちも素晴らしい表情だったんです。そして今日も、このショウをご覧になったお客様たちも同じような顔をされていた。ご覧になっているみなさんを、それだけすごい別世界へ連れて行ってくれるショウだったと改めて思います。

――――実はお客様と一緒に、前半は会場でご覧になられたのですよね?
(水谷)ええ、そうなんです(笑)やはりショウはいいですね。今回映画と同じプログラムも含まれていましたから。
――――HIDEBOHさんは、ゲストとして監督をお招きしていかがでしたか?
(HIDEBOH)これまで、「監督!監督!!」と、色々とお話をさせていただきましたが、こうして実際にお招きしてみると、みなやはり緊張感がありましたね。いい意味で固まりました(笑)監督のオーラ、「水谷豊さんがいる。」ということに、出演者がいい意味で緊張できたと思います。

――――映画はいよいよ公開2週目を迎えました。ご覧になった皆様の反応はいかがですか?
(水谷)そうですね、ずっとこの仕事をやっておりますので、知り合いはいろいろ言ってくれるものですが、今回はいつもとちょっと違いますね。「日本でもこういう映画ができるんだ」ということが伝わっているといいますか、ご覧になった皆さんを別世界につれて行けたと思います。気が付いたら泣いていたという感想も多かったですね。
(HIDEBOH)僕の周りでも同じですね。笑って泣けてというのはエンタテインメントとしては本当に最高の作品だと思いますね。

――――撮影から1年以上たった今、ご一緒されて記憶に残っていることなど、ありますか?
(水谷)苦労したことは、何もないんですね。ショウも皆さんに楽しんでいただきたいと思って作りましたからね。でも、HIDEBOHさんは大変だったかもしれませんね。あれだけのダンサーをまとめて、振り付けもして…よくやってくれたと思っています。
(HIDEBOH)監督が細かい構想をしっかり用意してくれましたから、我々は、今まで楽しんで踊ってきたタップダンスを出していくだけ。苦労はありませんでしたね。
(水谷)お互い苦労をしていないということですかね(笑)

――――-2017年をタップイヤーに!ということをお2人の合言葉にされていたそうですが、お2人にとってタップダンスの魅力はどんなものだと思いますか?
(水谷)見るものを別世界に連れて行ってくれるもの。普段タップダンスは馴染みがないものかもしれません。日本ではショウというものがなかなか広がっていかないのが現状ですが、「2017年がタップイヤーになれば」と二人で合言葉のように唱えていましたね。
映画になって、ショウになって…この先がとても楽しみです。
(HIDEBOH)タップダンスを長年やってきて、やはりいいものなんですね。色んな世界を表現できます。見ている方も色々な形で楽しんでいただける。ただ、まだなかなか生で見ていただける機会や広がりは少ないですよね。映画のおかげでタップの良さを披露させていただく機会を、生で見ていただける機会をいただきました。監督のおっしゃる「別世界に連れて行ける」ということは、タップダンスの、エンタテインメントの神髄なのかなと思っています。