世界最大級のオンラインストリーミングサービスを提供する Netflix の日本法人である Netflix 株式会社は、ポン・ジュノ監督最新作となる Netflix オリジナル映画『オクジャ/okja』を、6 月 29 日(木)より全世界オンラインストリーミング致します。
『オクジャ/okja』は『グエムル 漢江の怪物』『スノーピアサー』など韓国を代表する巨匠ポン・ジュノ監督とブラッド・ピットの製作会社プラン B が組んで製作される Netflix オリジナルのグローバルアドベンチャー映画です。ミジャという少女が、巨大な多国籍企業に追われる親友の“オクジャ”という巨大な動物を守るために、冒険を繰り広げる壮大な物語です。
この度、本作の配信開始を記念して、本作の監督、共同脚本、そしてプロデューサーであるポン・ジュノと、主人公ミジャを演じた韓国の天才子役アン・ソヒョンが来日し、ジャパンプレミアを行いました。スペシャルゲストとして、ポン・ジュノ監督作品『シェイキング東京』(オムニバス映画『TOKYO!』内)で主演を務めた香川照之さんと、日本の天才子役を代表して、小林星蘭さんが登壇致しました。

■日時:6 月 22 日(木) 19:00~19:30
■場所:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京都港区台場 1-7-1 アクアシティお台場内)

ジャパンプレミアが始まり、ポン・ジュノは「オクジャを東京で上映出来、嬉しく思います。大きなスクリーンで見ることのできる最初で最後の機会です。楽しんでください。」と観客へメッセージを送った。またアン・ソヒョンも日本語で「みんな家族です」と観客へ挨拶。そしてスペシャルゲストとして香川照之が登場。ポン・ジュノとの久しぶりの再会について聞かれると「監督は、人生に大打撃を与える監督の一人。ソン・ガンホのドロップキックを受けるまでは役者を止められません!」と興奮した様子で監督への愛を語り、香川は観客とやりとりをしながら場を和ませた。
ポン・ジュノ作品の魅力、また『オクジャ/okja』の魅力について問われると「細かいディテールにこだわる監督。それでいてスケールの大きな作品を作る」と香川は語った。『オクジャ/okja』の好きなシーン、また印象に残っているシーンについては「日本語を話すナースが出演しているけれど、エンドクレジットを確認したら韓国の方だった。セリフはアフレコだと思うけど、その声を自分がやりたかった!」と述べ、そのシーンについて監督は「さすが細かい!あれは韓国に住む日本人の方にお願いしました。」と明かした。また「『シェイキング東京』に香川さんに出演してもらってから 10 年が経ちましたが、まるで昨日のことのようです。」としみじみと語った。またポン・ジュノ作品へ初出演となるアン・ソヒョンの演技について香川は「彼女は目が違う。黒目と白目のバランスが素晴らしく、その目力がすごい!」と熱弁。アン・ソヒョンもそれを受け「それは誉め言葉ですか?」と戸惑いながら、「初めてお会いしましたが、楽しい方だなと思います。近所のおじさんみたいで不思議な気持ちです。」とポン・ジュノ作品の先輩としての香川に初対面した感想を語った。
「二人を起用した作品を作るとしたら?」という問いにポン・ジュノは、「香川さんは東京にいるホームレス。旅行で東京に来たソヒョンと出会い、友情を育んでいく。実はものすごい遺産を相続することになったお金持ちで、その秘密をソヒョンが探っていく。」と既に、新作の構想が見えている様子だった。「『シェイキング東京』の時は一人で日本に来ました。撮影初日は不安を感じていたが、香川さんと心が通じた瞬間があり、それ以降、海外のスタッフと仕事をしても不安は感じなくなりました。」と語り、海外で撮影することへの自信を語った。
さらに日本の天才子役を代表し、小林星蘭も登場。「世界で活躍するにはどうすれば良いか?」という小林からの質問に、ポン・ジュノは「日本でしっかり活動すること」と言い、「香川さんの出演している映画や日本の映画をたくさん見てね」とユーモアを見せた。
最後に「本作ではおぞましいシーンもあります。家でペットを飼っている人はシートベルトを絞めて見てほしい。スクリーンで見られるこの機会を楽しんでほしい。星蘭さん香川さん、お越しいただきありがとうございました。」とメッセージを送った。最後に監督からマイクを手渡された香川は「俺を日本のオクジャと呼んでくれ!」の一言で舞台挨拶を締めくくった。