『心に吹く風』初日舞台挨拶
この度、松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ配給となる映画『心に吹く風』が 6 月 10 日(土)より北海道にて先行公開、そして本日 6 月 17 日(土)より新宿武蔵野館ほか全国公開を迎えました。公開初日を祝して、映画『心に吹く風』の初日舞台挨拶イベントが開催されました。舞台挨拶では、韓国ドラマ「冬のソナタ」で日本中に韓流ブームを巻き起こした監督のユン・ソクホのほか、主人公のビデオアーティストのリョウスケ役を演じた眞島秀和、高校時代の恋人・春香を演じた真田麻垂美、高校時代のリョウスケを演じた鈴木仁、同じく高校時代の春香を演じた駒井蓮が登壇。豪華俳優陣達が一同に介し、初日を迎えた喜びを熱く語りました。そして最後は、単身日本に渡り、日本人スタッフの中で初めての劇場用映画に挑戦したユン監督へ、キャスト陣から感謝と労いのサプライズの手紙が読まれました。会場全体が家族のような温かな雰囲気に包まれた初日舞台挨拶イベントとなりました。
【日時】6 月17 日(水) 11:50~12:15
【場所】新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿 3-27-10 武蔵野ビル 3F)
【登壇者】眞島秀和(40 歳)、真田麻垂美(39 歳)、鈴木仁(17 歳)
駒井蓮(16 歳)、ユン・ソクホ監督(60 歳)
本イベントには、眞島秀和、真田麻垂美、鈴木仁、駒井蓮、ユン・ソクホ監督が登壇。
まず、本作で日高リョウスケを演じた眞島秀和が『撮影から一年が経ち、ようやくこうやって初日を迎えることができ、ホッとしています。この映画を愛してくださると嬉しいです。』と感無量の表情で挨拶。続けてヒロイン春香を演じた真田麻垂美が『初日を無事に迎え、ようやく映画が一人歩きを始めました。皆さんの心に風が吹いて、多くの皆さんに届けば、作品がもっと大きく成長してくれると思います。』と笑顔で観客一人一人を見回し挨拶。リョウスケの高校生時代を演じた鈴木仁は『本作が初めての役者デビューとなりました。自分なりに一生懸命頑張りました。』と少し緊張の表情で挨拶し、同じく高校生時代の春香を演じた駒井蓮は『ご覧になられた皆さんがどのような感想をお持ちになったか、とても気になります。』と笑顔を見せた。そして本作が初劇場映画作品となるユン・ソクホ監督は『こうやって皆さんとお会いできてうれしい限りです。生まれて初めて作った映画をみなさんと分かち合えることがとても嬉しいです。』と挨拶し、『昨日はあまり眠れませんでしたが、夢の中に沢山の人たちが出てきたので、こうやって大勢の皆さんと会えると思いました。皆さんがどのように映画をご覧になったのか気になりますし、今も緊張しています。』と一言ずつ噛みしめながら初日を迎えられた喜びを観客に語りかけた。
本作で感情を抑えた演技を求められたことに関して眞島は『繊細な役なので役作りは大変でした。監督や真田さんの思いに寄り添って、この映画のためにと思って全力で挑戦しました』と振り返りながらも『監督はリハーサルなしで、すぐ本番でカメラを回されるので、戸惑いましたが非常に刺激的な現場でした。』と監督ならではの撮影方法ついてコメント。そして、本作で 16 年振りのスクリーン復帰を果たした真田は『監督との出会いも偶然の連続でした。こうやってまさかスクリーンに戻ってこられるとは思いませんでした。皆さんが温かく迎えてくださり、家族のような気持ちでいられた現場でした。』と感慨深い表情を浮かべた。本作が初めての映画出演となり、現役メンズノンノモデルとしても活躍する鈴木仁。撮影現場を振り返り、『役者デビューということで緊張の連続でした。監督とは最初は言葉が通じませんでしたが、温かく接してくださり、徐々に心で通じ合っていきました』と作品に携わることができたことへの感謝のコメントを述べた。
高校生時代の回想シーンで台詞がない中の演技について駒井は『現場ではアドリブで会話を考えて二人で演技をしていました。“恋愛”がテーマの作品に出演することが初めてで挑戦でしたが、自分自身の心に新しい風が吹いた気がしました。』と本作のタイトルにちなみ、初々しくコメントした。
そして、単身北海道に渡り、通訳以外日本人キャスト、日本人スタッフの中で、初めての映画作りに臨んだユン監督。撮影当時を思い出し『僕は戸惑いはありませんでした。日本の撮影現場と違い、その日の天気や気持ちによってスケジュールを変えることもあったので、キャストやスタッフの皆さんの方が戸惑ったと思います。』と日本と韓国の映画撮影の現場の違いに触れながらも、キャストやスタッフでの労いの言葉を贈った。監督の言葉を受けて眞島は「色々待ちましたね(笑)」と苦笑い。続けて真田は『でも待ちながらも、現場でコミュニケーションをとって有意義な時間でした。』と顔を見合わせ振り返った。
最後、ここでサプライズで、公開初日を迎え、日本で初めての映画作りに挑んだユン監督へ、キャストを代表し真田から手紙が読み上げられた。突然のことに照れながら天を仰ぐユン監督。真田は監督との出会い、そして撮影での日々、映画のキャンペーンで共に過ごした時間は“宝物”と振り返り、監督の思い、哲学に触れられたことへの喜びを噛みしめた。そして監督との出会いを通して『目の前の全てのことは“偶然の繰り返し”であるということへの気づき、この先何が待っているのか、ヒロインの春香のように希望を持っていきたいと思う。』と目に涙を浮かべながらユン監督への感謝と労いの思いが込められた手紙を読み上げた。終始、静かにほほえみ、そっと耳を傾けるユン監督。少し声を詰まらせながら『驚いて少しぼーっとしてしまいました。人生の中で偶然、日本で映画を撮ることになり、こうやって皆さんと出会うことができました。この出会いを大切に、幸せな時間に感謝しています』と真田からの手紙に感謝の気持ちを述べた。場内は舞台となった北海道・富良野のような暖かで穏やかな雰囲気に包まれながら、本イベントは大盛況の内に幕を閉じた。